ところで、MacOS X プログラミングの手法には大きく分けて、Cocoa を使う方法と Carbon を使う方法があります。
このうち Cocoa は NEXTSTEP からの流れを引き継ぐ流儀で、 Objective-C か Java のプログラミング言語で記述したソースファイルを Project Builder でビルドし、ヒューマンインターフェースをオブジェクト指向の Interface Builder で構築します。
これに対し Carbon は Classic MacOS の流れを引き継ぎ、言語は C または C++ 、ヒューマンインターフェースを(これまでは) ResEdit 等を使って構築していました。
さらに Carbon を使う場合でも、いくつかの流儀があります。
(1)開発環境として Code Warrior を使うか、Project Builder を使うか
(2)新しい Carbon Event Manager を使うか、古い Classic Event Manager を使うか
私が今勉強に使っている本『入門 Carbon 』(Apple Computer, Inc.著、オライリージャパン発行、ISBN4-87311-069-6、\3,400)では Project Builder を使い、新しい Carbon Event Manager でアプリケーションを構成するやり方を説明しています。
この流儀は、私のように過去に C 言語でMacintosh のプログラミングをした経験があるが、MacOS X 用の実行コードをはきだす(最新の?)Code Warrior を持っていない人に向いています。
なんといっても Project Builder や Nib ファイルを扱う Interface Builder は MacOS X を買うといっしょについてくるのですから、これを使わない手はないですよね。
そこで、この流儀を名付けて『CARBON プログラミング Nib ベース派』ということにしたいと思います。
以下このページでは私が試行錯誤で見つけた、『CARBON プログラミング Nib ベース派』のTIPSをいくつか紹介いたします。