独り言


2024.05.18  GW
GWが終わって少しゆったりできるかと思ったらさにあらず。
このところ診療に加え、会議などで結構忙しくなっていまして、じっくり本を読むこともままならなくなっています。
定期購読の本を読むのに手一杯。
月末には大事なイベントがあるので、その準備(研究)に充てる時間が足りません。 

「寝る時間はあるんだろ」
と言われれば返す言葉もないのですが…。 

先日は会議に出席した際に出されたお弁当が2日続けて同じもの(中華)でした。
会議が終わって、持ち帰ったお弁当を家で食べてすぐに寝るということを連日で行ったら
たちまち逆流性食道炎症状を起こしてしまいました。

多分、会議の内容にムカついていたからという面も否定できないんですけどね。 

常々患者さんには
「仕事が遅くなったときは、夕食は少しにしてください。すぐに寝ないようにしてください。」
と指導している自分が身をもって体験しました。
だって、お弁当を残して捨てちゃうのはもったいないし、空腹なので急いで食べるのも良くないんでしょうね。  

「言うは易し、行うは難し」を地でいった形となりまして、23日は食事療法を徹底しておりました。
そのおかげで今日は絶好調。

2024.05.11  二重価格
僕は海外旅行の経験がないのですが、先輩方のお話やモノの本によればかつての東南アジアへの旅行では二重価格と言うものが存在していたそうです。
現地人向け価格と、外国人観光客向け価格に差をつけるっていうやつです。 

国内でもグルメ本や旅行ガイドブックに紹介されているような飲食店については地元の人がよく言いますね。
「あそこは観光客相手だから」って。
それは、「地元の人はあんまりいかないよ、味は大したことがないんだよね。同じ価格ならほかの店を利用するよ。」
という意味を言外に含んでいると思うんですね。 

しかし、そこには二重価格という概念はありません。
地元民には1000円で提供するものを観光客には2000円で提供するということはまずありませんから。 

さて、コロナも終えて外国人観光客が戻ってまいりました。
そして、円安により日本の割安感が顕著になっています。 
昨今、インバウンド価格なるものが注目されていますね。
日本人には手が出せないような価格設定のホテル、レストランなどです。
そして、日本人には少し安く提供しましょうというお情け価格があるようで、
外国人観光客には5500円の海鮮丼が日本人には4400円で提供してくれるんですって。
嬉しいじゃないですか。 

かつて日本は先進国と呼ばれていましたが、今は発展途上国ではなく、
「衰退途上国」とでも言うべき国になってしまったのではないかと思っています。

だって、これから発展する見込みはないので「発展の途上」という概念はないでしょう。 

失われた30年は経済的な地位の低下だけではなく、国際社会における存在感も同時に低下していると思うんですが、
岸田さんをはじめとして国の政治を司る人々はそれを認めようとしませんね。

日本が世界をリードして新しい価値観やルールを作っていくということは今までもなかったし
(でも少しは期待していた時期がありました)、これからももうないでしょう。

国の偉い人たちは、
「緊張感を持って注視していく」、「世界の動向を見極めて適切に判断する」
ってよく言いますが、
結局、「何もしません」、「アメリカの動向を見て追随します」ってことだもん。 

話は前に戻って。
二重価格を設定することって、自国民は貧乏だって認定しているんです。
そして自国民を商売の相手にしていません。
悲しいじゃないですか、なによりも、悔しいじゃないですか。 

しかし、僕には豊洲の千客万来に突撃する勇気は…、なかりけり。

2024.05.06  歩行速度
このGW中は都内をうろついていました。
そこで気づいたこと。
「若者の歩くスピードが遅い」
とてもイライラしながら歩くことになりました。 

高齢者は足の筋肉が衰えたり、関節の痛みにより歩行スピードが遅くなるのは仕方のないことだと思っています。
子連れのお父さん、お母さんも仕方ないでしょうね。
若い女子もまあ大目に見ることにしましょう。 

しかし、若い男子が「のんびり」と言うよりそれこそ「チンタラ」歩いているんですよ。
「ダラダラ」と言ってもいいのかな。
もう少しシャキっとしろよって思った次第です。
まあ、休日だったので、この時ぐらいはのんびりしているのかもしれませんけど。
ただ、歩き方というものがちょっと気になったんですね。
ガニ股ですり足気味で、何だか高齢者みたいで。 

アメリカの研究者によれば、
・歩行速度の遅い人は身体機能の低下や加齢の兆候が顕著である。
・歩行速度の遅い人は知能指数が低く、処理速度、作業記憶、知覚推論、言語理解などの認知機能が低下している。
という報告が出ていました。
さらに、3歳時点での神経認知機能が低い子供は45歳になった時点での歩行速度が遅いことも明らかになっているそうです。 

日本人はせっかちで歩くスピードが速いと言われてきましたが、そうでもないのかな?
たまたま休日だからそう感じたのかな?
スーツ姿の会社員が闊歩している平日の東京だとテキパキしていることでしょう。(願望を込めて) 

もう一つの話題。
日本人の姓の多い順は1位佐藤さん、2位鈴木さん、3位高橋さんだそうです。
選択的夫婦別姓を実現しなければ500年後には日本人全員が佐藤姓になるという試算が発表されたのは先月の事でした。
先日、僕はそれをとある場所で体験しました。 

僕の周りの20人ばかりの半数くらいが佐藤さんなんです、びっくりしました。
中野さんや近本さんに交じって坂本さん、岡本さんもいたんですけどね。
礼儀正しくちゃんと背中に名前が書いてあるからわかるんですよ。(笑)

2024.05.02  夢を語るということ
そろそろ子供の日ということもあり、ちょっと思いついたことでも。 

「大きくなったら何になりたい?」
と聞かれて、無邪気にとんでもないことを答えても
「へえ、そうなんだ、頑張ってね」
という会話が成立するのは小学生低学年までだと思っています。 

中学生や高校生にそれを聞いてどうなるんでしょう? 

「お前、現実を見ろよ」、「無理に決まってんだろ」などと言われるのがおちで、
「言わなきゃよかった」と自己嫌悪に陥るのが目に見えています。 

僕は予てより、「人生に目標なんて立てるのはよした方が良い」と思っています。
決して全ての若者に対してそう考えているわけではないのですが、
多くの中学生、高校生の彼らはこれから何者になるかは全くわからない状態の方が幸せなんじゃないかと思うんですね。 

そもそも人生には選択肢が多いに越したことはなくて、
「この目標に向かって、この道を進むんだ」って敢えて選択肢を狭めることは得策ではないと考えます。
だって、自分の向き不向きなんて、中高校生には分からないって。  

大体、自分で枠を決めて、その枠にきっちりはまるような生き方ってなんだかつまらないんじゃないかなって思うんですね。 
でも、わからないわけでもないんですよ。
だって、将来への希望や明るい未来ってものが今や見いだせなくなっているんじゃないかと思いますもん。  

日本に限らず世界中の先進国と呼ばれている国では共通していることがあるそうです。
親世代よりも子供世代は豊かになる可能性が低い。
正確には、子供世代の人は「自分は親よりも豊かになれない」と考えている割合が高いというデータがあります。

原因は経済格差の拡大とその固定化で、かつての分厚い中間層はいつの間にか下層へと引きずりおろされてしまいました。
そして、階級制の復活とも言われるような現代社会では、一部の恵まれた階級以外の子供世代は余裕のある生活を享受することが
不可能となるのは当然ではないかと思うんですね。
 

この状態を政財界が危惧しているような論調を繰り広げますが、
まさしく「どの口が言う」でして、
あなたたちがそういう社会構造に加担したんでしょうが。 

夢を持つ、語ることができない社会では、今だけを見る(近視眼的な)目標を立てて、
今日の、そして明日の日銭を稼ぐことに汲々としなくてはならなくなるのは当然なんでしょうか。
 

そんな社会ってやっぱりつまらないじゃないですか。
若い人はそんな社会に迎合するんじゃなくて、それを打破するような行動を起こすべきだと思っています。
だって、若いんだから。



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