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南イタリア方面です。ナポリ、ポンペイ、ソレント、カプリ島へ行きました。
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♪サンタ〜ル〜チア〜サンタ〜ルチア
ってな事で、ナポリ、サンタルチア港。↓

ナポリを見て死ねという割には、あんまり治安がよくないんですよね。ここって。
ナポリを見て死ねというより、ナポリに行った途端殺されかねない…あ、それは言い過ぎです(笑)
でも町をマフィアだか聖職者だかよくわかんない人がいっぱいうろうろしてんだよ。マフィアにも見えるし、聖職者にも見える……一体どういうこと?!
んなわけで、カプリ島から帰る船から下船して、バスに乗るまでの間くらいしか歩きまわらせてもらえず、あとはすべてバスの車窓からの町並み見物となりました。

でもキレイな建物はたくさんありました。海も、さすがのサンタルチア港もキレイ。
2000年に行ったのですが、町にはピカチューのばったもんがたくさん売ってました。屋台状態で。ピカチュー、イタリアのバンビーノにも大人気。
日本からなんか持って行ってたら、たちまち子供たちに囲まれた事でしょう。
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ナポリから車で1時間くらい(だったかな?)ポンペイの遺跡があります。
昔(うう〜ん、紀元前の話だったと思う…)近くの火山が爆発して、ポンペイの町がまるごと灰に埋もれたそうです。
旧約聖書の、ソドムとゴモラの話はここの事だと言う説もあるそうです。(や、ほんとかどうかはわからない…)

ポンペイの遺跡群。
近年発掘が進んでるそうです。大昔の遺体がミイラ状態ではありますが、逃げようとしたと思われる格好そのままで出て来たり、家とか壁が残ってたりと昔の生活の様子もわかって、すんごいおもしろかったです。台所とかそのまま残ってた!あとは娼館とかもね。昔からやっぱりあるのはこういう所。
しかしまぁ暑いのと、広いのと、何よりネックだったのは英語ツアーに参加したため、説明がほとんどわからなかったことでしょう(笑)
これは、やむなく参加した英語ツアーだったのです…。ちゃんと全部説明わかったら、もっとすごい面白かっただろうな〜。だって、ほんとに道路の様子とか、街並みがそのまま残ってて、何千年前の昔の生活とかが目で見て分かるんですよ。すごいよ〜ほんとに!
右の写真は小路の跡だそうです。道路に馬車の轍の跡とかも残ってます。

ここ、ちゃんと見るには何日もかかりそうです。ともかく広い!でも今度イタリア行く機会あったら、また絶対行きたいなぁ。今度は日本語説明付きで(笑)そして、できれば冬が…いいなぁ。日差しが暑いのよ!遮るものないしさ!説明してくれたイタリア人のおっちゃんはちゃんと日陰を知っていて、あちこち移動しながらもちゃんと日が当たらない所で話してました。
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のんびりしてて、ほんっといいところでした〜!地中海性気候というものを肌で感じました。
海はキレイだしさ〜、風は心地よいしさ〜、ジェラート美味しいしさ〜。レモンのジェラート絶品でした。
そうそうレモンの木を初めて見ました。南イタリアでは、どこにでもあるレモンの木。日本じゃあまりお目にかかれないので(いや、ある所にはあるんだろうか?)珍しくて面白かった。
南イタリアってほんといいですよね〜。
ソレントから船に乗ってカプリ島へ。
船から見るカプリ島。もうすっごいキレイなんですよ〜!
ソレントもいいところだと思ったけど、カプリ島行ったらもっといいところだった(笑)帰りたくなかった、マジで。
私一生ここでレモンとオレンジ栽培して暮らすわ!ってくらいです。(や、まぁそれはそれでとっても大変なんでしょうが…)
食べ物、特に魚介類がすごい美味しかったです〜。私が今まで生きてて食べたボンゴレの中で、カプリ島のものが一番美味しかったと公言して憚りません。(笑)
特産のお酒、レモンチェッロも甘くて激ウマでした。アルコール度数高いので、そのまま飲むのはすごいお酒に強い人じゃないと、ちょっと無理だけど。ソーダ割りとかがなかなかウマイ。ホテルでも頼んで水割りとかもしました。それでも美味しい。そう言えばワイン全然飲まなかったなぁ…

そしてこれが有名な青の洞窟です。
スーパーで売ってるパスタのソースじゃなくて(笑)ホントの洞窟。
ほんとにこんな色でした。
ほんとに青の洞窟。

この中ね、写真みたいな小船でしか入れないんですよ。
でもすっごい混んでるんです。
大きい船に乗って外で待機して、順番来たら小船に乗り換えて中に入る。
待機時間、結構ありました。でもまぁ待った甲斐はあったか。
この南イタリアの旅には、忘れられない思い出が。
ここへ行くのに、わたし達は白人の方々のツアーに同行を余儀なくされました。上でも書きましたが、ツアーの公用語は英語。
引率してくれたのが、イタリア人の若い青年。リッキー・マーティンばりの、いかにもラテン系のいい男マルコ。
道中、様々な困難が立ちはだかりましたが、なんとか無事にそのツアーにお別れする時が来ました。帰りの船を待っている間、マルコは手持ち無沙汰になったのか、はたまた勉強熱心なのか、いきなり振り向いて私たちにこう言いました。
『この言葉は日本語ではどう言うの?』と。
それは聞き取れたので、うむうむ、どれマルコ、言ってごらん、と返しました。(ウソです。Yes?と言っただけです。)
そして彼は続けて言いました。
『colorful』
……カラフル?
は?何故、突然カラフル?カラフルなんてどこで使う気?
あ、そうか、ここはいろんな花が咲いてたり、海が青かったり確かにカラフルだ。それを日本人客に言いたいのだろうか。
どことなく腑に落ちない気はしたものの、その時は自分のいいように解釈して、すぐさまそれを日本語に変換すべく頭を働かせました。
しかし。
―――カラフル。
日本語でこれをどう言うべきか…。
……カラフルはカラフルだよ。「色とりどり」とでも約せばいいのかなぁ?日本語を聞かれているのに、すぐ答えられない私たち。マルコも自分の言葉が通じていないのかと思っているようで、少し眉毛が寄ってきました。そこで、わたし達は意を決して言いました。
同じです、と。
カラフルは日本語でもカラフルで通じるよ、と。(これは言葉でそう教えたと言うより、ジェスチャーとか、場の雰囲気で察していただけたと言うべきでしょうが)試しに「色とりどり」とも言ってみましたが、さすがに長い単語のため、彼も非常に言いにくそうでしたので、結局「same」で結論付けました。…つか、コレ自体、sameの使い方間違ってる?(苦笑)
でもマルコはそれでわかってくれたようで、「そうか、同じネ」っつー感じでにっこりとしました。そしてそれを覚え込むように「カラフル、カラフル」と、私たちが発音した通りの日本語で、何度も繰り返していました。そこで一件落着したかのように思え、ほっと胸をなでおろしたのですが。
カプリ島の中心にある時計台。
が。

さて、船が着きました。
順番に乗りました。
マルコ、3日間お世話になったね、バイバイ〜、元気でね。と、手を振って別れて30分後。船が沖に出た頃、不意に先ほどのマルコとの会話を思い出しました。
マルコは、確かに『colorful』と言ったと思います。その時は確かにそう聞こえました。
しかし。
もしや、マルコが言いたかった事は『Careful』だったのではないでしょうか!
不意に過ぎった確証めいた思い。
そうだ、旅行添乗員なら使う頻度が高いと思われるその言葉。
『Careful』 〜気をつけて。

確かめようにも、すでにマルコは遥か彼方地中海の向こう。もうどうしようもありません。
仕方なくそのまま、マルコ、ゴメン!と心の中で謝りつつ、成田行きの飛行機に乗り込んだのでした。
今でもその事が気にかかって仕方ありません。マルコは間違いに気付いてくれたでしょうか?
もしどなたかカプリ島に行ってイタリア人の添乗員が付いたら、彼の前でつまづいてみてください。そこで彼に「カラフル」と言われたら、それがきっとマルコです。
訂正をして、そして彼に重々謝っておいてください。