ビジッターセンターによりそこからダムと湖を眺める。周囲に広大な砂漠が広がっているためか、ダムの幅はそれほど広いようには思われず、高さもそれほど高いようには思われない。これだけ水があるというのに周辺部にほとんど際だった緑が見られないのが何とも不思議に感ずる。
ダム手前にかけられた橋である。直角に切り立った川の壁面が極めて印象的であった。下をのぞけばやはりその深さを感じさせた。
この日は遊覧船発着場のすぐ裏手のホテルに宿泊することとなる。子供を連れ水辺に出る。水辺では水着姿の観光客が水泳をしていた。浅瀬はおそらくほんの2〜3メートルでその先は急激に深くなっているだろう。不思議なことにこれだけ水があるのに水辺にほんのわずか緑があるだけであとは全くの赤い大地である。人工的な木以外は全く木らしい木も生えていない。日差しがきつく耐えられず、30分ほどいたがすぐに部屋に戻る。
この間家内は、軽飛行機によるレインボーブリッジ観光に出かけた。しかし結果的には飛行機の故障で乗れずにまもなくして帰ってきた。
皆で観光船に乗り湖を周遊する。狭い入り江に入ると、折しも夕日が岩に射し赤茶けた岩がまさに黄金色に輝き、その色合いが何ともいえない神秘的雰囲気を醸し出した。当初は湖の遊覧ツアーなど大したことがないと思っていたが、降りるときには乗って本当に良かったという思いにかられるのであった。
ホテルの水辺にはプールが用意され、子供達は夜早速利用した。アメリカに来て子供達はソルトレイク以外毎日ホテルのプールで水泳を楽しんでいた。