■マルチアンプシステム
┣ 3Wayチャンネルデバイダー(2022.2)
┣ 808 Single Power Amplifier(2022.3)
┣ 300B Single Power Amplifier(2018)
┣ 2A3 Single Power Amplifier(2004)
┗ HARTSFIELD C30(2023.12)
■スピーカーいろいろ
┣ ミニゴン(2010)
┣ 平面バッフルSP(2019)
┣ 波動スピーカー(2021)
┗ スピーカー(2015)
■アンプ・ラジオなどなど
┣ アナログシンセサイザー(2022.7)
┣ 真空管式プリアンプ(2019)
┣ 6BM8 Single Power Amplifier(2017)
┣ ヘッドフォンアンプⅡ&おまけ(2016)
┣ マイク(2015)
┣ DENON DCD-1650AL/DP-3000修理(2019)
┣ 真空管式ラジオ(2016)
┣ UFOディフューザー(2021)
┣ カホン(2015)
┣ なんちゃってOvation Ukulele(2016)
┗ エフェクター(2016)
■3Wayチャンネルデバイダー
//// 2021.10/25 ////
暑さも冷めやらぬ毎日だが,もうこんな時期かと例のポイントに向かう.
ジョギングがてらスダジイを拾いに,既に時期が遅かったようだが,
早速フライパンで炒って白ワインのアテに頬張る.
冷めると極端に硬くなるので,結構忙しなく秋を楽しむ羽目に.
ところでHARTSFIELDはまだホーンが完成していない状況だが,
マルチアンプシステム構築に向け平行してチャンデバ計画も始める.
マークレビンソン採用のBB社オペアンプも気になったが,
山根式の12db/oct,周波数切替はプラグイン方式,真空管は12AU7.
2WAYと3WAY切替式,ボリュームはアルプス27型を奢った.
パーツ集めがほぼ終わったので,そろそろレイアウト検討を始める.
ところで全体構想はというと,
システム構成はこんな感じかな.
残るはチャンデバと375ホーン部のみ.
これが揃えば取り敢えずシステム完成と相成りまする.
/Click to enlarge/
そうこうしてる間に新年を迎えてしまう.
そろそろ取り掛からねばと,板金加工に着手.
最近はケースも自作していたが,今回はタカチシャーシを調達.
しかし,それが構造的に真空管回路には適さない事が発覚(泣)
仕方なしに苦肉の策で底板に大きく窓を設けることで対応.
回路図を眺めながらパーツレイアウトを検討して寸法を出す.
早速板金作業,淡々と穴明け&ヤスリ掛けを消化する.
最後にグレーのラッカーを吹いて筋肉痛作業を完了させた.
//// 2022.1/20 ////
竹を伐採する序に竹馬の材料分も切り出す.
正月に自作したもので遊ぼうかと画策,練習にも精を出す.
孫に自慢してやろうかと思ったのに,あまり興味を示さず残念.
板金を終えたのでパーツを軽いものから取り付けていく.
真空管ソケット周辺に端子台を適当に取付.
果たして信号の流れに沿って美しくワイヤリング出来るのか.
パネル面の文字入れは何時も悩ましい.
過去にはインレタにクリアーを吹いたり,打刻印だとか.
今回は100均お名前スタンプと油性スタンプ台で対応.
しかし凡ミス発覚,インキは紙などに沁み込んでの乾燥.
なので金属面に直接では何時まで経っても乾燥しない(泣)
塗装面は何とかいけそう,うぅ~どうしよう…
周波数の切替はプラグイン方式で『フロービス』さんを参考に.
OMRON MK2Pリレーの臓物を取り外してケースのみ流用.
グレー塗装してL/H用のコンデンサーを収容した.
//// 2022.2/19 ////
低域のクロスオーバー周波数は500Hz,高域は2.5kHzと4kHz.
前出のプラグインは2.5kHz用なので4kHz用を追加製作.
USチューブベース内にコンデンサーを収めプラバンの蓋接着.
シャシー内部の配線はセオリー通りアース母線,ヒーター系,
B電源系を先に配線してからCR類などを取り付けていく.
シャーシは市販品を使った関係もあって
スペースの余裕が厳しいため,仕方なしにシールド線を多用.
高域の特性がどうなるのか少々心配だ.
信号系が電源系に近接したりでハムも心配の種となる。
一通り接続し終わったら,念入りに回路チェックして,
まずは真空管を挿さずに火入れ,電圧や匂いなどチェック.
問題無さそうなので徐に真空管を挿入して改めて火入れ.
信号を入力してみる,出力波形をチェック,一応良さげ.
さて,設計どおりなのか特性を確認.
クロスオーバーは500Hz,2.5kHz/4kHzのポイントで良好.
お次は全体システムを組み上げてレベル調整かな.
ところでマスターボリュームを用意しなかったけど…
■808 Single Power Amplifier
俄然風は冷たいけど,少しずつ春は近づいている感.
フキノトウを採って天婦羅,塩をちょいとつけて秋田の酒で流し込む.
LCネットワークが取り除かれアンプとスピーカー直結のメリット,
難易度や厳しいリスニング環境などの諸問題はあるものの,
敢えてマルチアンプシステム構築に挑戦しようかと,
まずはもう1台のパワーアンプ製作.
送信管808は一目惚れ,愛嬌のある容姿で大飯食らいを2本入手.
トランス類は橋本電気製,特注品もあったが既に納品済み.
ぼちぼちパーツ集めとレイアウト検討を始めようかな.
シジュウカラ用に設置した巣箱はスズメのお宿に.
仕方がないのでもう一つ2世帯住宅風な巣箱を追加.
入口の穴は27φで板厚を2倍にしてシジュカラ専用化を図るが…
ところでなかなか始まらない808計画,パーツがやっと集まった.
真空管用のサブパネルをアルミ板1.5tで5枚製作し落とし込み.
方眼紙を敷きレイアウト検討,未だにアナログチックな手法だね.
シンメトリーを嫌い,808を前面に際立たせたい感であれやこれや楽しむ.
大まかなレイアウトが決まり,詳細を詰めながら寸法を出していく.
筍堀り後の様子見,後から生えたものはあっという間に
竹になって邪魔になるが,切り倒すだけじゃ勿体ない.
1mぐらいの伸びた筍をメンマにしてみようかと.
皮を剥いて刻み,ヨーグルト少々を加え塩蔵すること45日.
頃合いかと笊に乗せて梅雨空のもとで天日干し,仕上がりが楽しみだ.
さてシャーシーの作業,方眼紙のマーカーにポンチを打っていく.
後は只管穴明けとヤスリ掛けを黙々と進めるのみ.
今回は3tなので加工が大変,時々パーツをあてがい寸法を確認.
側板や底板も仕上げてから塗装のためペーパー掛け.
塗装は何時もの染キュー『サビたまんまで塗れるカラ~』ゴールド.
パーツは軽いものから取りつけていく,この過程が一番良いねえ~
塩蔵筍は一晩塩抜きして調理,ネギ油が決めてだね.
勿論酒のアテに,歯ごたえがあって食感がグー.おススメ!
さて,重量級のトランス類も取り付けると格段に重くなった.
AWG22と24とで各パーツをワイヤリング.
配線を終えたワイヤはお気に入りの蝋引きレーシングテープで
束線していくと,すっきりした景色となった.
いよいよ最大のクライマックス到来,火入れ式.
まずは真空管を挿さずに電源投入,五感を澄ませ暫し.
特に煙も異臭もなく,取り敢えず整流管を挿して電圧チェック.
ドキドキ,問題ないようなので全管を挿してチェック,OK!
ざっくり特性チェック,クリップ直前に出力9.7W,歪率3%.
周波数特性もほぼフラットで高低域とも十分に伸びている.
リニアリティーも問題なし,D.F.はON/OFF法で2.0
残留ノイズは3mVと多めだが良しとする,重量20.3kg也.
最後の儀式,音出しは選曲が悩ましいが,
Karen Souza『Do You Really Want To Hurt Me?』から試聴.
ヤケに圧を感じるヴォーカルとベースで説き伏せられる.
早くマルチシステムを完成させ存分に鳴らしてみたいものだ.
流石に808のヒーターは離れていても『熱波』を感じて,
照明も要らない明るさと仄々としたスタイルに惚れ惚れ.
////2020.3/10////
暫くエージングを続けていたが,ハム音が徐々に増大.
もう如何せん我慢の限界,渋々裏蓋を開けて捜索活動開始.
確認してみると結構なレベル,特にRchが顕著だ.
完成時点での特性チェックでは問題無かった筈なのに.
特にRch系は電源回路に近いので不利であることは確かだが,
回路を追っていくと初段の6SN7まで辿り着いてしまった.
試しに球を左右テレコにしてみるとLchでハムが鳴り出した.
なぬ??球は渦中のMade in Russia…思案の末に対策決行.
①まず,ワイヤリングを見直す.
電源系と信号系を出来るだけ分離,アースポイント再考等.
②『回路はシンプル』がモットーだが,ヒーター回路改.
後からの追加改修なので場所探しもキツイが,
ドライブ系のヒーターもDC点火に変更する.
③別メーカーの球に差し替え,RAYTHEON製を物色中.
回路改修も終えハムを確認してみると,
流石に120Hz系の痕跡はあるものの問題無いレベルまで到達.
残留ノイズは,Lch:0.3mV/Rch:0.4mV
高能率のスピーカーを予定しているがほぼ問題ないだろう.
■300B Single Power Amplifier
300Bと言えば,言わずと知れた銘球中の銘球.
やはり一度はとパワーアンプ『300B計画』始動,
と言うほどの事でも無いのだが…
WE刻印版は神様のような存在で庶民の手が届くはずもないが,
そのファミリーなら,中華も最近は高評価.PSVANE社のペアーを入手.
セクシーな容姿のガラス越しに内部を眺めていると,
恍惚となるのは気のせいか.
これまで様々な回路が語り尽くされているが,
シングルでドライブは6SL7 SRPPで組み上げる.
今までは作りっぱなしの感があったが,
今回は仮組して動作状態を最適化,Ipメーターで管理もしようかと.
シャーシは19インチラックマウント仕様にして業務用っぽいスタイルで.
パーツ集めも終わりに近づき,レイアウトをあれやこれやと思案し始める.
日和田高原の高地トレーニングトレランコースで初のXCスキー体験.
林の中を歩きながら,全面結氷の神秘的な池を眺めたり,
それらしい雰囲気に浸ったかな.
そうこうしてる間に時は過ぎて,なかなか製作に取り掛かれない.
シャーシのパーツは,アルミ10□角棒を骨格にして,
ラックマウント耳部は3t不等辺Lアングル.
上板と側面は2tアルミ板,底板は1.5t板で組み上げる.
角棒端部に下穴を開けたいが,長尺のためボール盤が使えない.
仕方が無いので,ボール盤の台座と机ともに適当な貫通穴を開ける.
これで長尺物でも台座に固定させて穴明けが可能になった.
上板は,LchとRchアンプ部,電源部の3ブロックに分けて,ユニット化.
それぞれを板金加工,淡々と穴明け作業を続ける.勿論,筋肉痛.
仕上げは『染めQ』のハンマートーンのラッカースプレーでシルバー色.
めっきり春めいている今日この頃,
我が家ベランダの巣箱に雀が巣材を運び入れ始めた.
野鳥の会のオッサンの話では,
雀も近年個体数が減っていて群れが少なくなったらしい.
そのうちに絶滅危惧種になるかもと
冗談に聞こえなかったのは気のせいかな…
出力トランスはノグチの極みシリーズ,
極みとは食材でもあるまいしと思いつつ.
シルバーのハンマートーン仕上げなので,
電源トランスやチョークも同様の塗装を施す.
パーツを3ブロックのパネルにそれぞれ軽い物から取り付けていく.
シャーシはJISピッチの4Uで『余裕のヨッちゃん』のつもりが
レイアウトは結構キチキチだ,何とか収めるぞ.
昨年のリベンジ,日本平桜マラソン23.5kmに出走.
相変わらず最初の登り10kmは辛いものがあるが,
山頂の『神スイングの稲村チャン』とのハイタッチで,
俄然元気が出る現金なオヤジ.かわゆぃ~
後半以降はガチャピンやシャンシャンを追い越して,
最後の旧狐ヶ崎ヤングランド登坂をヒイヒイ言いながら,
無事ゴール,念願の完走証を手にしてヤレヤレ.
缶ビール&缶酎ハイで祝杯!満開の桜を愛でながら沁みるなぁ~
またもや洗濯機が故障,昨年修理してから半年足らず(泣).
表示コードから『クラッチ故障』と判明.
再度『クドウブクミ』(モーター,クラッチなどのアセンブル)をネット発注.
前回に自作した専用工具を使い,半日掛けて取替作業.無事復活.
てなことなんかで,なかなかアンプの製作作業に取り組めなかった.
ブロック分けしたことでスペースの余裕が無いので,
CR類などのレイアウトも工夫しながら配線していく.
ワイヤーはAWG24とAWG22の二種,
束線はレーシングテープ1.6mm幅蝋引きを使いビンテージっぽく.
配線チェックすると,やはりミスあり.最終手直しをしていよいよ火入れ.
何時もの緊張する瞬間だ.
五感を使って暫しのヒートランで異常の有無を確認したあと,
取り敢えず各ポイントをテスターで当たる.
電圧チェックを済ませ,一通り特性を測定してみる.
スペック的にパワーが少し低いようだが,
特性上は素直で気になる箇所は無さそう.
歪率はオシロで簡易確認,S/N 69dB(at 1W),DF 2.2(at 1kHz).
動作点に少々疑問,再度ロードラインを引き直して確認してみよう.
我慢できずにウィリアムス浩子の『Both Sides Now』を鳴らしてみる.
勿論専門家のような耳レポは出来ないが,
まだ音が青二才っぽい感じ.少しエージングが必要かな.
改めてロードラインを引いてみたが,実測値と多少の差異はあるものの,
動作点としてはほぼ問題ない,無理にパワーを絞り出すつもりもない.
我が家のリスニング環境には十分なパワーだし…,
暫くこれで楽しもうかと思っている.
■2A3 Single Power Amplifier
生活するには出来るだけ身軽な方がいいと常々思っていた.
引越しは不要品を処分するいい機会だと,
それまで抱えていたモノをあっさりと捨てた.
その中には球だけ手に入れ,ずっと暖めていた2A3もあった.
当時お気に入りの増尾好秋氏の"Sailing Wonder"のギター譜面も捨てた.
今になって練習したいと思い,探しているが未だに見つからない.
最近になって,2A3アンプを作りたいと思い始めパーツを集め始める.
メールで発注したものが翌日に到着する,便利な世の中になったものだ.
2A3の素晴らしいスタイルに惚れ惚れする,
トランス類はノグチトランスで廉価化を図る.
小物パーツもほぼ揃ったので,シャーシレイアウトの検討を始める.
アンプの置き場所は決めてある,細長いシャーシでなければ納まらない.
しかも球の美しさをよりアピール出来るレイアウトについて悩む.
パーツをいろいろと移動させ検討したいので,
いつもは方眼紙にフリーハンドのいい加減な設計図だが,
今回は,お絵かきソフトを使って"あーでもない,こーでもない"と
試行錯誤し,何とかレイアウトが決まった.
トランス類は黒一色なので一部をグレーで塗装,少しはマシかな?
パーツのレイアウトは決めたものの,
CR類が幅150mmのシャーシ内で旨く納まるのかチト不安だが.
シャーシは1.6mmtの鉄板,真空管アンプ製作の約8割を占める板金加工.
いよいよ鉄との格闘がスタートした,ボール盤やシャーシパンチを駆使し,
最後の詰めは棒ヤスリの筋肉技.
梅雨時の湿気を諸共せず,汗だくで格闘2日間.何とか形になった.
錆が気になるので,取り敢えずプライマリーを吹いて一段落.
シャーシーをグレーで塗装,レタリングを入れてクリアーラッカーで仕上げ.
揃ったパーツを軽い物から取り付けていく.
予想外のパーツ同士の当たりは修正する.
最後に重いトランス類を取り付けると,腕にずしりとくるかなりの重量感.
らしくなってきた.
ケーブルやCR類の配線を始める.
今回,拘ったのは1点アース.
端子板を予め予想される所に取り付けておいたが,
なかなか思い通りに使いこなせない.
ケーブルも上質なものが入手できず被覆が厚くゴツクなってしまった.
一通りの配線を終え2回ほどチェックを繰り返した後に束線作業.
管球を差し込んで火入れ式,ヒーターが赤々と点灯.
我慢できずに,ハムバランスをとりCDを鳴らしてみる.
以外と低域が出ていて聞いていて気持ちがいい,素晴らしい.
ところでケースがまだなので,どうしようか思案.
以前に入手したSトリー社のウィスキー樽オーク材を使おう.
森で100年,樽で50年とは泣かせるぜ.
曲木なのでそのまま板加工すると歩留まりが悪いので伸ばしたい.
短いパーツは鍋に入れ30分程煮詰めてから,万力に挟んで固定.
鍋に納まらない長尺パーツは,
塩ビ管に入れて薬缶の蒸気で1時間程蒸して伸ばす.
"このクソ暑いのに何やってるの"と非難を浴びる.確かに汗だく・・・
マッキントッシュのアンプは,エンブレムが輝かしい.
ケースが完成したら,エンブレムを付けようとホワイトメタルの鋳型を作る.
試しに流し込んでみたが失敗,思うように行かないものだ.
木に深く掘り込むのは大変,バルサ材を使った型を使う事に変更.
エンブレムは,バルサ材で型を作ってそれらしい物が出来たので磨き上げ.
納得のいくものでは無いがまあいいか.
オーク材は蒸して伸ばしたものの,まだ多少曲線を描いている.
鉋で真っ直ぐな板材に加工して組み上げるが,これが四苦八苦した.
贅の証である柾目の虎斑(とらふ)模様が僅かに現われ,
自然美に目を奪われる.
アマニ油を摺り込みより深みを増した感じだ.獣臭は気のせいかな.
通気口を設けた底板も取り付け遂に完成.
■HARTSFIELD C30
HARTSFIELD,未だにお目に掛った事がないし,音も聞いたことがない.
ステレオ時代のParagonは,近所の蕎麦屋にもあり聞く機会もあった.
約半年前から徐々に気になりだした,そうなるともう頭を離れないのだ.
38cmウーファー150-4Cは諦め,後期版のLE15Aをオークションで入手.
SerNo.は31124,31335でリコーンされている.
たまらずP-610にパラって裸のまま鳴らしてみた,うぅ~たまらん…
更なる問題は,375の相棒であるホーンレンズ『ゴールドウイング』
この雄姿がたまらないのだが,これが入手困難でしかもそれなりの価格.
流石に暫し足踏みが続いていたが,作っちまえという乱暴な方針に決定.
と言うことで,スピーカーユニット系の目途が付いたので,
エンクロージャーはWeb公開されているJBL LIBRARYより図面をDL.
都合A2サイズ9枚にプリント,C30 MODEL 1959.9/2付の図面.
初期型から低音ホーンを再設計した後のものだろう.
勿論図面はインチ(当然面倒な分数付き)表記なので,
全てミリ換算した.何故分数なんか使うのか?不思議な民族だ.
しかし,原図の青焼きは数字が掠れていたり解読困難な箇所が所々.
フロントロードホーンでW1,148×H1,130×D603とビッグサイズだ.
勿論そんな事は気にせず進める訳だが,
パーツ数が68で微妙な角度の断面も要求されるので工作し甲斐がある.
エンクロージャーとホーンレンズを並行して製作しようかと.
ホーンレンズは写真などから大体の実寸を割り出し,図面を描く.
アルミ板1tを折り曲げ,片ch11枚×2を製作するが,
寸法とイメージ確認のため,100均のPPシート0.75tで1枚を試作.
オリジナルとビジュアル的にほぼ近い感じかなと,これで進めようと思う.
板の切り出しと折り曲げが主な作業となる,曲げは45度1回と90度を4回.
これまでのアンプ製作で折り曲げ機(300mmまで対応)を製作したが,
今回は505mm長なので大分寸法が足りない(泣)
そこで,あまり気が進まなかったが事前にカッターナイフで
2~4回程度傷を軽く入れて曲げやすくする作戦.
傷を入れてから20×20×3tのLアングルで両面を挟み込み,
木板を当てながらゆっくり力を加え曲げていく.
途中からは前出の折り曲げ機にバトンタッチ,
長さが足りない分はスライドさせながら45,90度までに仕上げる.
手順を考えながら何とか2枚が完成,
1枚2時間の作業なので残り40時間必要か?少し目眩が…
レンズは気が向いたときに2枚づつ程度を製作しているが,
次第に飽きてきたので,口直しにホーンも製作を進めようかと思う.
木製も考えたが,やはりオリジナルに近いものにしたくアルミ鋳造に挑戦.
以前にも小物で経験したフルモールド工法,発泡スチロールで型を製作.
スチロールカッターは100均物もホームセンター物も
薄板状の小物切断がせいぜいといった感じ.
有効刃長と切断深度をある程度確保したいが,市販品は4万円と高額だ.
仕方無く製作,ニクロム線を張るコの字形の把手は塩ビパイプ.
VP16とエルボ2個でコの字にして,ニクロム線0.5φ×380mmを張る.
線の両端はスプリングを挿入して,適度なテンションが得られるように.
パイプには電源スイッチとパイロットランプ,電源ケーブルを仕込む.
電源は中華製の安物REG,抵抗値2.4Ωのニクロム線を11Vでドライブ.
電源投入でニクロム線はほんのり赤黒くなり,スパッと切断できた.
任意の厚さに切断できるようジグを製作する.
幅330mm12t合板の両側にネジ留めの4tべニア板がニクロム線のガイド.
ガイドは,ネジを緩めて上下にスライドさせることで
3t~23tの厚さに対応できて,テーパーも掛けられる.
まずは試し切り,発泡スチロールではニクロム線の温度が高めなのか
切断面が溶けすぎてしまう.
お次はスタイロフォーム,結構綺麗にスライスできて気持ちが良い.
材料によって適度な温度に電圧コントロールしたほうが良さそうだ.
まあこれでホーンの鋳造用模型の製作に取り掛かれそうだ,
平行してアルミの調達だが,手持ちの屑アルミだけでは不足の見込み.
身近なアルミ材と言えば毎日お世話になっている缶ビールとなる.
暑さも増しシーズン到来だし,ただ飲みたいだけではないと,
正当な言い訳で堂々と飲めるし,シメシメ.
レンズは着手してから早2.5ヵ月,やっと形が出来てきたところ.
地道な板金加工にそろそろウンザリしてきたところだった.
片ch11枚のギザギザ板はスペーサで挟みながら,
後方2箇所をM6×170mmボルトで固定する.
スペーサーの内4個は,ホーン固定兼用パーツを加工する予定だが後回し.
製作精度が諸だしの仮組みしたレンズは位置を微調して体裁を整える.
一度バラシて,水研ぎ後に『ゴールドウイング』たる所以の金色に塗装.
レンズとホーンは4箇所のM6ボルトで固定する.
レンズ側の金具はアルミブロックを加工したいが,適当な材料が無い.
仕方がないのでホーン鋳造の練習も兼ねて,鋳造でブロックを製作する.
七輪の上側を耐火レンガで囲い,備長炭を団扇で扇いで温度を上げる.
小鍋にアルミ端材や夏の思い出『麦とホップ』缶も溶かし込んでいく.
クソ暑い中汗だくで約2時間の辛抱,
上澄みを除去しターミネーター化したキラキラアルミのお湯が準備できた.
4Lエンジンオイル空き缶に100均のポリスチレンで作った鋳型を置き,
珪砂(ケイシャ)を詰め込み,徐に湯口からアルミの溶湯を流し込む.
緊張する瞬間.フルモールド鋳造はお手軽.失敗したかと思いきや,
冷めた鋳物を取り出すとしっかりと出来上がっていた.ふぅ~
ブツは8つに切り分けて,ヤスリで成形して穴明けと塗装で金具が完成.
前出のスチロールカッターは,電圧設定を変更し調整範囲を広げた.
これで素材の種類や加工面の広さによって,温度を微調節できるだろう.
カッターケースを製作,べニア板と角材で箱を2つ作り蝶番を取り付ける.
内側は発泡材貼付,表はUSダイブフラッグ風に,他はシェラック仕上げ.
ドライバー375(Black)はオークションで落札,
SerNO.24618,24673.1台12kg,意外と重い.高能率の証だね.
我慢できずに裸のまま鳴らしてみた,自分好みの図太い元気な音だ.
レンズは仮組み時に精度が今一だった,治具を製作して精度を上げる.
一枚づつ治具に固定し,11枚×2式の波板の傾きを微調した後に,
14.5mmのスペーサーとホーン固定金具をかませ,M6シャフトに通す.
最後に袋ナットで固定して,全体の姿をチェック.まあまあかな.
背面は,ホーン固定用の金具(M6タップ)が4箇所.1本あたり1,950g也.
ここまで辿り着くのに4ヵ月?か,ヤレヤレ.
お次はついにホーンの製作,オリジナルの写真などから図面を起こした.
まずはアルミ鋳造の下準備,フルモールド工法用の型製作だ.
結局,前出のカッターは使わずに100均の発泡ポリスチレン板をカット.
2tと5t板の組み合わせで所要の厚さにして型を組み上げていく.
最後にサンドペーパーでコーナーを均しながら,表面を仕上げていく.
湯口と湯道をどうすべきか,一番の悩みどころだ.
失敗して型を何度も作りたくないので,慎重に決めていきたいところだ.
まだ先のはなしだけど,ネットワークはどうすべきか悩ましい.
オリジナルを入手するのは困難なうえにコストもそれなり.
自作も視野に入れたとき,巻いたコイルのインダクタンスが気になる.
これまでは,計算値を当てにして実測せず,少々の不安があった.
たまたま雑誌に記事があったので,簡易インダクタンスメーターを製作.
発振波を未知のインダクター込みの同調回路を通してメーターを振らせる.
手持ちのアルミ板1.2tと側板にエンジュの端板でケースを作る.
メーターは小型のノスタルジックなもの,針の振れに品格が無いのが残念.
回路を組み上げ,既知のインダクターで最終確認,シメシメ.
鋳造用の型は,製作にそれなりの時間を要したので愛着がある.
一回こっきりで消失してしまうとなるとどうしても慎重になってしまう.
なので何となく先延ばしにしてきたが,そろそろ年貢の納め時.
型をどういう向きに置くか,湯口と湯道は何処にどういうルートでと悩む.
しかもアルミを流し込んだ途端に,砂が崩れる不安を払拭出来ない.
悩んだ挙句,音響レンズ側の開口部を下にして,湯口と湯道を設定.
砂を詰めるための箱をどうしようかと思いながら,豆腐工場を通り過ぎる.
あれ?使用済み一斗缶がたくさん積んである.
いつもの社交辞令『通り掛かりの者ですが…』
譲り受けた缶を一本持ち帰り,上蓋を切り落とし内の食用油を掃除した.
しかし,寸法が少々足りない.まあ何かで使うだろうからストック.
仕方が無いので合板端材12tで内寸320×340×440の箱を製作,
内側はキッチン用アルミシートを張り巡らす.
型には湯口と湯道,ガス抜き棒を追加して取り付けた.
このレイアウトで押湯としてちゃんと機能してくれるのか,
一抹の不安があるがチャレンジしてみよう.
いよいよ鋳造なのだが,今までは七輪で何とかアルミを溶かしてきた.
が,小さなるつぼしか使えないわ,
隙間があるのでなかなか温度が上昇しないわ,の課題があった.
今回はいったいどの程度お湯が必要なのか,七輪では厳しいかと.
早速前出の合板製箱に水を張って,ホーン型を強引に沈めてみる.
遠い昔に何処かで習ったようなアルキメデスの原理ってやつだね.
増えた水の容積を計算してみると,少し余裕を持って必要湯量は約1.5L.
少し大きめの溶解炉が欲しいところだ,
作業部屋を見回してみると,あれ?ペール缶.
そう言えばサイクロン掃除機を作ろうと
通り掛かりのHondaショップで譲ってもらった物だ.
ペール缶と耐火セメントで炉の製作,
セメントは『アサヒキャスターCA-13T』25kgを調達.
焼き締めの必要もなく,1,400℃まで使用可,強度もそれなり.
まずは缶の底へ50mmまでセメントを流し,24時間放置して硬化を待つ.
更に効率よく温度上昇するようブロアーの力も期待したい.
集塵機能無し,コスパも良いブロアー専用の『マキタMUB400』を採用.
缶の側面に外径32φステンパイプを差し込み,
ブロアー先端とは塩ビパイプで径を調整して接続.
プラダンとべニアで200φ円筒の型を作り,
300φの缶に入れ型の周りにセメントを流し込む.
都合,炉として200φ×290の空間が確保され,
周囲は50tの耐火レンガで囲われたことになる.
また,外径250φ40t,投入口100φのドーナッツ形の蓋を製作した.
早速試運転したいが,寒波襲来と西風に足踏み状態(泣),さみぃ~
天浜線フェスタ,豊岡駅に車を停めて天竜二俣駅まで電車で会場入り.
途中の新緑やトンネルを抜けたりと単線を走る,うぅ~ん,いい感じ.
転車台乗車やタブレット閉塞体験などを楽しんだ後,浜松へ向かう.
以前から気になっていた喫茶店Tournez La Page(トゥルネラパージュ).
地下100mから汲み上げた水を使った水出し珈琲は絶品だが,
気になっているのはSPシステム.
ドイツのアバンギャルド・アコーステック社,圧巻の「TRIO+6BASSHORN」.
価格までも1,800万円と超弩級.
持ち込んだウィリアムス浩子の180g重量盤LPをかけてもらう.
ホーンから放出される音圧に圧倒される,吹き抜けの環境も申し分無い.
と言うことで,忘れていたわけではないけど俄然やる気が出た.
ホーン鋳造も並行して進めるとして,エンクロージャー製作も始めよう.
適当な作業台が無いので,2×4杉材でカミヤ式馬を製作.
馬に載せる作業板は,丸鋸切断用の溝を作った1,200×900サイズ.
予報は終日雨(泣…),浜松ハーフに参戦.
前泊での酒が残っている感,ハサミを入れた市指定ごみ袋を被り雨対.
ウォーミングアップの時間も無く2分前にスタートに立つ,120%ブルー.
14km過ぎにやっとこさサブツーのペースランナーにロックオン.
そこから更にペースアップして攣りそうな両足を騙しつつ無事ゴール(疲).
さて,板材は細々と加工を続けていたが,
19tの合板は低コスパなので,面倒だが9tを2枚接着しながらの作業.
スピーカー用の穴は343φ,ジグソー用に円形ガイドを製作.
オフセットしたセンターを押さえて,ゆっくり廻し挽き.以外と調子よか.
パーツが多いので線引きも手間,マーキングゲージなるものを製作.
使い始めたところなかなかに好調,精度もそれほど悪くない.シメシメ.
製作環境も改善しつつの作業だが,最近は目の焦点が合わず辛い.
作業の一助となればと『自作工房』さんを参考に
ボール盤にガイドとしてラインレーザーを取り付けた.
赤色ドットレーザーモジュール8φ 1mW 3Vが安価に入手できる.
ガラス攪拌棒5φを適当にカットしてレーザー光に翳すと,
あ~ら不思議.ドットがラインに変身.モジュール前面に丸棒を接着,
10□アルミパイプに収め横からM3ビス×2で固定.
ボール盤の左右斜め後ろからラインが照射されるように腕木を取付け.
ドリル刃先端でラインがクロスするよう取付角度や焦点などを調整,
電源の電池ボックス&スイッチはボール盤の適当な場所に固定.
これで穴明け作業が少しは楽になるかもね,期待大.
加工済みのパーツが揃い始め,場所も取るので平行して組み上げていく.
バッフル板まわりからセンターホーン,折り曲げホーン部へと進める.
ホーン部は様々な角度の付いたパーツが複雑に絡むので,
仮組みなどでチェックしながら慎重に進める必要があるのだが,
先を急ぐあまり,いきなりセンターホーン部の組み上げ順序でミス発覚.
まあ,お得意の次善の策を練って組み上げていこうかな…
引き続き最初の折曲ホーン部までの組み上げ.
少しずつ精度の甘さが蓄積されて露呈した感.
まあ微修正しながらの組み上げだが,如何せん作業スペースが狭い.
しかも重くなってきた,ぼちぼちキャスター付き台座を準備せねば…
更にホーン側板を延長,強度確保のため『ヤトイほぞ』で接合.
溝はルーターに横溝ビット3mmをセットして掘り込む,調子良かぁ~
ホーン補強材への4φ穴明けは斜めなので治具を製作して作業.
ここまでで作業場所もスペース的に限界に近いし,しかも重くなってきた.
最終的な全重量は120kg程度,おいそれと移動出来ない代物.
重さに耐えられるキャスター付き台座を今のうちに2本製作しておこう.
取り敢えず現時点の体重測定,27kg也.試しに台座に乗っけてみる.
もう少し進めたところで頃合いを見て二階の作業場から降ろさねば…
巣ごもりの嬉しくない恩恵?かな,時間を掛けて作業が進められるね.
粛々と板をカットしては貼り合わせ,溝堀や端部などの加工の繰り返し.
やっとのことで前面の折曲ホーン部に差し掛かってきた.
音波は左右に振り分け二度折り曲げる,音道が微妙な角度となる.
板材の形や端部は様々な角度で加工する必要があって結構面倒な作業.
音波はフロントボックスで左右に振り分けられて後方へ折り返す.
断面45°カットの板材を組み合わせてスムースな音道を作る.
ボックスと本体の接合部など現物合わせで微調しながら組み上げていく.
ここへきて少しずつの誤差が積算されている感だが,前進あるのみ.
更に重量は増加,オリジナルでは接着だがバラシ可とする必要がある.
既に一人では持ち上げられない,どうしよう思案のしどころ…
ここまででメインの低音域に関わるパーツはほぼ組み上がった.
台座,天板や両サイドの立框をそれぞれ切り出し組み上げ,加工を施す.
各パーツは本体にしっかりと固定したいが,如何せん重くなりすぎ.
既に移動させるのがやっとなので,ネジ止めとダボでバラせる仕様に.
残る大物はリアーエンクロージャーとサランネット,あと一息(フゥ~).
リアーエンクロージャーの製作も終え,サランネット以外の役者が揃った.
ツキ板を貼らない箇所は艶消し黒でパーツごとに塗装を始める.
面積が広いので,@198のスプレー缶があっという間になくなってしまう.
ツキ板の木目は何にしようか,キハダ若しくはセンの板目ぐらいが好み.
厚さも0.3tか0.5tと悩ましい,サンプルを取り寄せて検討か.
速乾でない木工ボンドを塗って透明っぽくべとつかなくなったら,
ツキ板を乗せアイロンで圧着し貼付けていく予定,ゴールも射程距離内.
『まっくろくろすけ』な塗装は,結局スプレー缶20本を費やした.
終盤はスプレーノズルを押している指が痙攣しそうでブルってきた.
ツキ板はお気に入りのセン板目0.5t,カッターナイフで切り出し.
ナマ乾き状態のボンドで貼り合わせてからアイロンで圧着を黙々と作業.
#400サンドペーパーで擦ってからオーク色で着色.
仕上げはシェラック塗装,フレークをJack Daniel'sの空きボトルに投入.
無水エタノールを流し入れ溶けるのを暫し待つ.
溶液は,1CUT(割る)=シェラック12g+エタノール100ccを基本に調整.
次第に溶け美しい琥珀色となり,ウィスキーと間違えて誤飲しそうだ.
1,000k円以上の高級ギターなどに塗布されているらしいが,
塗膜が薄いので少なくとも10回ぐらいは重ね塗りの必要があるかな…
ツキ板に着色して乾燥を待っていた所,なななんと…
天板のツキ板がプクプクと所々派手に膨らんでいるではないか.
あれだけアイロンでしつこく圧着した筈なのに(泣)
唸った挙句,水を霧吹きして再度アイロンでしつこく圧着作戦を決行.
暫し様子を伺う,しつこさが功を奏したのか表面は落ち着いたようだ.
結局シェラックは6~7回塗って塗装を終える.
各アッセンブリーを組み立てていく,まずはボトルパネルとリアサポート.
今回はオリジナルから逸脱してマルチアンプでドライブ予定なので,
ネットワーク取付穴にはダミー板とSPターミナルを用意した.
バッフル板の上下の穴には吸音材をタッカーで貼っていく.
ウーファーLE15AをM6ボルトで取付け,エンクロージャーで蓋をする.
フロントボックスも取り付けて,我慢できず音響レンズも仮付け.
Goldのレンズは存在感があり,エンクロージャー全体が引き締まるね.
ドライバー375用のホーン鋳造(実は一番の難関)はこれからなのにね…
左右のグリルアッセンブリーを組み上げて上部から差し入れてみる.
グリルクロスはFenderのビンテージ風を探したが納期の関係で断念.
取り敢えず発注したクロスの納品待ちかな.
クロスを入手,形を整えてハンドタッカーでステープルを打ち込んでいく.
エンクロージャーのスリットに上手く収まるのか確認してビスで固定.
天板を仮組してみるが,一部が不具合なためカンナで微調整.
やっとらしくなったね ヤレヤレ,エンブレムは鋳造にしようかな…
エンブレムは真鍮にしたかったが安易にホワイトメタルをチョイス.
融点が170℃なのでガスコンロで簡単に溶ける.
型はタミヤのプラバン,100均の石膏ねんどに押し付けて鋳型とした.
メタルを溶かして流し込むが表面張力が邪魔して思うようにいかない.
何度かのトライで妥協,冷えたところでヤスリで加工して仕上げ.
ピカピカ過ぎるのでラッカーを吹いてなんちゃってエイジング処理.
フロントボックスに貼付けて外観は完成,もう我慢出来ない.
屋根裏から2A3アンプを出して,出来立ての波動SPとパラって鳴らす.
TOTO『I Will Remember』のパーカッションが気持ち良く突き抜ける.
いっぱいいっぱいのターボ車じゃなくて,大排気量車のそれだね.
うぅ~ん,包み込まれるような低音そしてこの余裕度,期待通りだね.
担当の風呂掃除中にラジオから『Blowin' in the Wind』が流れてきた.
『The Freewheelin' Bob Dylan』はジャケットもお気に入り.
左端のTYPEⅡ,以前73年式に乗っていたけど可愛いヤツだった.
最大の難関である375用ホーンのアルミ鋳造がまだ残されているが,
逸る気持ちは抑えられず,更にマルチアンプ構想にも思いを馳せている.
チャンデバはBB社伝説のオペアンプを使いたいが,高っけえなぁ~
当面,もう一台真空管アンプを製作予定だが,初めての送信管に挑戦.
RCA 808を入手済みだが,フィラメントは7.5V×4A=30Wで電球並み.
トランス類は橋本電気製だが,特注品もあるので早々と発注した.
これまで各パーツはその都度体重測定してきた.
組み上げたエンクロージャーは既に二階部屋から降ろせる状態にない.
61.1kg(エンクロージャー)+11.8kg(LE15A)+11.7kg(375)=84.6kg
まだ未完成のホーン&取付金具等を合わせると推定重量約90kg.
オリジナルは確か120kgなのに軽いのは,使った合板が異なったためか.
ところでドライバー375が何故こんなにも重たいのか?
高磁束密度の磁気回路により高能率を実現している訳で止む無しか.
近場でトライアスロン大会があったので応援に,スイムがネックだね.
すっかりカブレた帰路,雪松の冷凍餃子を購入し『ファイト一発!』
さて,高域担当SPはどうしようかと思案の末に業務用2402Hを入手.
アルミ削り出しのホーン,削りっぱなしの仕上がりが気に入らない.
磨くことでヴォーカル「サ行」のキツさが緩和されるとかの噂も.
早速バラシてホーンをボール盤に噛ませ(邪道承知の助),
耐水ペーパーとピカールで暫し粘ったが,途中で妥協.
スタンドはクルミ板12tの端板を使い.シンプルに四角のL型を製作.
視聴を試みたが,ウーハーとの音圧が違いすぎて断念,先々のお楽しみ.
/// 2023.1/15 ///
今日はカミさんの誕生日なので近所のイタ飯屋でディナー.
引越しのためバラしたユニットを組み上げようとしたら,
黒いうどん状の何かがポロポロと落ちてくる.
エッジが加水分解で無残な状態,ウレタンの宿命か…
早速リペアーキットを発注し補修作業.
古いウレタンを丁寧に取り除く,手がベトツキ真っ黒.
下地が整ったら新しいエッジをボンド付け.
この際,ボイスコイルが擦れないようセンター出しが重要.
ボンドの粘りが増す前に何度か微修正しながら位置決め.
一日待ちガスケットも新品を貼付,暫くはエージングか.
/// 2023.12/17 ///
ミッドレンジの375用ホーンは鋳造予定で準備を進めていたが,
当初から難易度が高いのは素人なりに薄々感じていた.
ここにきてマルチチャンネルを早く実現したい欲求が強くなり,
取り敢えずホーンは木工で処理しようと作業を始めた.
レンズ側のフランジは矩相欠き継ぎで長方形の枠を作る.
ホーンのカーブは2.5tべニアを3枚積層するため,
熱湯に漬け込んでからウエイトを掛けて曲げておく.
この三味線のバチ状扇をエポキシ接着剤で圧着していく.
ドライバー側のドーナッツ型フランジも接着してから全体塗装.
パーツを組み上げて本体に載せてみる,375は座布団付き.
天板を収めて前面より眺める,うぅ~ん良いんでないかい.
後は肝心の調整作業だね,いよいよ音出し,楽しみだ.
その後,特性を確認すべく機材をセッティング.
OSCでスイープさせリスニングポイントの1m高にマイク.
アンプを通してバルボルでレベル測定.
チャンデバからLow 808,Mid 300B,Hi 2A3アンプへ.
レベル調整後に一度お気に入りのCDを鳴らしてみる.
どうも低域フリークとしてはもう少しレベルを持ち上げたい.
とか,少しずつ弄ってまあここかなで落ち着く.
暫くエージングしながら落ち着くところに着地したいところだ.
アンプースピーカー間にコイルもコンデンサーも介在しない
実感はこの先得られるだろうか??
難題のホーン鋳造はまたの機会で一旦この件は完結としよう.
■ミニゴン
JBL「ミニゴン」コピー版製作をスタート.
別冊ステレオサウンド「マイ・サウンドをつくろう」1996年発行を入手.
ここまで密度の高い自作本は,なかなか無いんじゃないかな.
非常に目の毒な雑誌この上ない・・・
サブロク18mmtの合板2枚,大まかなところはホムセンでカット.
パーツの穴明けを回し引き鋸で始める,残暑厳しき折汗だくで加工.
スピーカーはJBL LE10+LE30をヤフオクで落札出来ず.
しかし,落とせても高い買い物となってしまった.
断念して,お馴染みのFOSTEX FF225K+FT207Dで廉価化を図る.
板の穴あけが終わったので木工ボンド+木ネジで組み上げていく.
次回はこのシステムの最も特徴的な円形反射板の製作だ.
曲面を得るべく円形反射板用の補強材を合板の切れ端で4枚製作.
2枚ずつをそれぞれ天板,地板の内側に取り付ける.
2.7tのベニア板を補強板の曲面に沿わせて貼り付けカーブを作る.
都合6枚のベニア板を順次重ね厚さを稼ぐ.
最後にはみ出し箇所を鋸でカット,「らしい」カーブだ.
前回の作業から早いもので一ヶ月が過ぎてしまった.
とのこを擦り込んであったので,#320ペーパーで念入りにサンディング.
裏板は黒、それ以外はグレー,反射板は木目シートを貼る予定.
カラースプレーで塗装を始める,久々のシンナー臭でクラクラする.
これまではフルレンジスピーカーが多かったが,今回は2Wayシステム.
平行してネットワークの製作を始めよう.
クロスオーバー周波数は4kHz,6dB/oct -3dBクロスで組み上げる.
手持ちのワイヤがあったので,空芯コイル(0.3mH)を自作する.
巻くための治具を,30φ丸棒とベニヤ板で製作.
23Tで4.7段を2本巻いたら腕が痛い.今日はここまでビール,ビール.
引き続きネットワークの製作.
コイルをタイラップ留め,その他のパーツもレイアウトを決めて半田付け.
「箱」の塗装面は,耐水ペーパーで適当に水研ぎ.
もう一度仕上げのスプレーを吹き付ける,シンナー臭を嫌いマスク着用.
生憎の雨,反射板に木目シートを貼ってあったので,
雨上がりを待って,艶消しクリアーで塗装.
ツィーターを支持するための金具の加工.
3tアルミ板を鉄鋸で切り出しL字に曲げる,ボディーと同色で塗装.
ツィーターを仮付けして確認する.ネットワークも裏板に取り付ける.
次第に完成に近づいてきた,あと少し?・・・
吸音材をエンクロージャー内面に貼る.
今回はポリエステル製の「ホワイト・キューオン」を使用.
チクチクしないので扱い易い,ステップラーで固定していく.
ウーハー,ツィーターのケーブルを半田付けして六角ネジで固定.
エンクロージャー1本の幅が80cm,2本で1.8m.以外と場所を取る.
もちろん置き場所とかそんな心配は,「はな」からしていない.
一応,音が出せるかたちになったので,もう我慢できない.
ケーブルをアンプに接続して,いよいよ緊張の瞬間だ.
『Meet Milt Jackson』の「They Can't Take Away From Me」
うぅ~心地良い.
音が全面に出ている感じ,定位もはっきり.
ヘッドホーンで聞いている感覚に近いような.
ところでまだ作業途中,木製ルーバーを作成して完成となる.
少々フライング気味・・・
木製ルーバーの製作開始.
チーク細板を所定の長さにカット,片側10本、計20本を揃える.
細板を固定するためのアルミ丸棒5mmφを計4本.
スピーカー前に取り付けるフェイスパネルには木目シートを貼った.
部材が揃ったので,次回は穴あけと組み立てだね.
ところで,周波数特性をPCで測定しようと,
測定用マイクとヘッドアンプ(BEHRINGER ECM8000+MIC100)入手.
ほったらかしだったルーバー.
チーク細板に斜め45度で穴明けのための,
単純斜め45度カットブロック治具を製作.
試しにボール盤でやってみるが,予測どおりドリル刃が逃げてしまう.
がっかりして,暫くほったらかしだった.と言うか作戦を練っていた.
45度角棒を2本使ってチーク細板を挟み込むように治具を再製作.
ほぼ定位置に穴明けが,あっという間に20本、計40穴完了.
アルミ丸棒に仮に差してみるが,『いいじゃん』てな感じ.
またしても,ほったらかしだったルーバー製作を開始.
フェイスパネル裏側に溝を彫り,角材と接着剤でアルミ丸棒を固定.
チーク細板を10本差し込んでいき,アロンアルファを流して固定.
ツィーターが干渉するので,少々加工して収まりを調整する.
さて,ルーバーの固定方法をどうするのか考えねば・・・
オリジナルは,フェイスパネルにネームプレートがある.
真鍮板を適当に刻み,ロウ付け.
黒でスプレーした後,地金を出す箇所を水研ぎ.
クリアーを吹いて,何となくオリジナルっぽくなったかな・・・
ルーバーの固定は,フェイスパネルに8mmφダボを取り付けて,
エンクロージャー本体に空けた2箇所の穴に差し込んで固定とする.
サンディングして,クリアラッカーを吹き付ける.
最後にネームプレートをエポキシで接着.
着手から半年以上掛かってしまったが,無事完成.めでたしめでたし.
■平面バッフルSP
たまに家からロードバイクで日本平をノンストップで登坂する.
以前は旧道とか農道とかで通じたが,『日本平さくら通り』との標識.
1年ぶりか汗だくでペダリング.『坂バカ』では無いが少しハイになる.
約5.1kmのタイムは33分40秒,汗を流した後の富士山展望は格別だ.
話は変わり,かつて音源はアナログレコードとメインがFM放送だった.
エアーチェック用にFM情報誌が3誌も発行されていたなんて嘘のよう.
お気に入りの曲は少々値が張るクロームテープで録音したものだ.
ある記事にはロクハンを贅沢に片ch8連発の平面バッフルモノクロ写真.
老舗ジャズ喫茶,紫煙が揺らぐ向こうからクリアな音が聞こえてきそうだ.
ウルトラQじゃないけどヤケにオドロオドロしくてそれなりの迫力.
何故箱に入れないのか,若しや板材が足りなかった程度に思っていた.
以前にロクハンの名機P-610Bを入手したものが,物置入りしていた.
最近,急に平面バッフルに収めたくて簡単な図面書きから作業を始める.
スピーカーはユニット単体で鳴らすと不思議と高音しか聞こえてこない.
コーン紙は信号で前後に振動するが後方の音は前方とは逆相になり,
指向性が弱い低音ほど前方に回り込み易く正相の音を打ち消してしまう.
そこで登場するただの板,無限大が理想だが現実的な大きさで妥協する.
これで逆相成分を遮蔽するが,周波数や経路差によって効果がまちまち.
そこでスピーカーは板のど真ん中に配置せず,上下左右の寸法をずらす.
そうすると,さまざまな経路で音は加算されたり減算されたりで,
結果的にほぼフラットな周波数特性が達成できるという寸法らしい.
講釈はこれぐらいで,集成材18tの900×700を80°に傾けて立て掛ける.
スピーカー位置からして低音の再生限界周波数は約100Hz.
80°のつっかえ板はM8キャップボルトで固定して取り外せるようにした.
使わないときは少しでも場所を取られないように考慮.
組み上がったものはペーパー掛けしてワトコオイルでナチュラル仕上げ.
さて試聴しようかと2本を並べるが,妖怪ぬりかべ状態.少々威圧感あり.
早速,綾戸千絵カバーの『Everything Must Change』を鳴らしてみる.
特に低レベルの音の再現性がバッチリ,ピアノもより繊細に聞こえる感.
『箱入り』とは異なり後方が解放され負圧が無い分,コーンが自由闊達?
■波動スピーカー
某STEREO誌の自作スピーカーコンテスト試聴会・授賞式に出掛ける.
兵庫横丁など裏道をぶらついた後,神楽坂のホールに向かった.
会場には力作がズラリと展示されていて,完成度も高いものばかり.
小径SPを感じさせない音圧,次回は俺も出品したいと思いながら帰路.
あっという間に夏が来てMarkAudio製コンテスト用6cmSPが発売される.
早速入手し〆切の今冬に向けて構想を巡らすが,
イマイチ決定打が見出せない.
そうこうしてる間にタイムオーバーとなったが,折角なので何か作ろう.
日本一高額スイートのザ・リッツ・カールトン,
そこに採用されている波動スピーカー.
エンクロージャーというより楽器だとか
理屈も理解できていないし賛否両論のブツ.
聴くポイントが限定されず聴き疲れも無いらしく,
TV用のスピーカーに良いかも.
まあ,スピーカーと十分な時間はあるので
取り敢えず作って体感してみようかと,役者が揃ったので早速作業開始.
まずはメインのボイド管150φを500長に切断.
塩ビ管50φのダクトと50φの穴を明けた板に漏斗を固定し,
ダクトの両サイドに取付け.
バッフル板は木目の美しい16tエンジュ,硬いので加工が大変.
SPターミナルのアルミ板加工や,ダクト内側の塗装処理.
ところで,今回使用の6cmSPはストロークが8mmもあるらしい.
媒体である空気を十分に振動させるには,
小径な分をストロークで稼ぐしかないね.
チビ助がどこまで頑張るのか楽しみだ,逸る気持ちを抑える.
ベランダの小鳥用水皿に氷が張ったので,太陽に透かしてみた.
筒はセンのツキ板0.3tを貼ってシェラックで5回ほど塗装.
天吊り用の金具やSPターミナルを取付け.
筒の奥にナットを差し出すのに250mm長の竹ピンセットを製作.
肉厚が薄すぎたか,小物専用で重量物は摘まめない.
早速鳴らしてみる,勿論定位ははっきりしないが音のキレは意外と良い.
何曲か試聴しているうちに聴き疲れた,やはり低音不足は否めない.
BGMとして何となく鳴らすには丁度良さげだ.
■スピーカー
本屋でたまたま見かけてしまったフルクラフトスピーカーの製作本.
以前から何とか完全自作が出来ないものかと思ってはいたが,
取り敢えずコピーしてみて次のオリジナルにステップアップしようかと.
フレーム,磁気回路,コーン,ダンパー,コイルなど自作魂が満載.
ところで,
悶々としたフォークソング全盛時代に紫煙で霞む喫茶店紹介で,
片chにロクハンスピーカー(確かP-610)を9本ぐらい
バッフル板に連ねた写真を記憶している.
当時としては,それなりに贅沢なシステムだと思ったもんだ.
また,浜岡の某地元電気屋のオヤジさんは,
完全オリジナルのスピーカーシステムを製造・販売していた.
そのマグネットケースには気合の銘板が貼られていた.
工場には長年使い込まれた風のボール盤があって,
薄いベーク板を使って独自設計のダンパーを加工していた.
あの時,1台でも手に入れておけば良かったと悔やまれる.
その後,某パイオニアからロクハンキットが販売されたが,
各パーツを接着剤などで組み上げるだけの
不完全燃焼感が残るものだった.
試しに1本購入し箱に収めてしばらく使用,非常に優しい音だった.
最終的には完全オリジナルで,
多連平面バッフルの『どうだっ!』ってやつを実現したいものだ.
パーツが集まり始めたので10cmフルレンジの製作に取り掛かる.
まずはボイスコイルの製作,巻き易いように簡単な治具を作って,
ポリウレタン銅線0.16mm(AWG34相当)を
水道の塩ビパイプ22φに巻きつけていく.
近視や老眼で何処にもピントが合わない目には辛い作業だ.
都合数Ωのインピーダンスを確保するため,約40Tを2段重ねに巻く.
2段目は特に判りづらく,時々巻き直しをして何とかクリアーした.(汗っ)
フレームはシナ合板5.5tを3枚加工して合体させる.
磁気回路はドーナッツ型フェライトマグネット70φ(表面磁束密度100mT)
6tワッシャでサンド,M14六角穴付きボルトで固定して,
頭をセンターポール代わりにする.
ダンパーは塩ビ板0.5tをクラフトナイフで加工,
ボイスコイルの収まりも調整する.
フレームと磁気回路をM4ビスで固定.
序でにスピーカー端子も取り付けておく.
コーンはケント紙210g/㎡をハサミで切り出し円錐形にする.
センターキャップも同様に154g/㎡の厚紙で円錐形に加工.
形を確認するため平面に伏せて置いてみる,歪みは指で癖取りをする.
ボイスコイルの円筒にダンパー,コーンを接着する.
コイルのリード線はコーンの表面から通して裏側はボンドで補強.
これで大きなパーツ2つが組み上がった.
エッジは薄手の0.5mmtの皮革を使う.
ハギレを探したが丁度良さそうなのは残念なことに,ピンクしかない.
サンダーバードのペネロープ号FAB-1とほぼ同系色だ.
まあ,黒のフレームに一応マッチする感はあるので調達.
ドーナッツ型に切り抜きコーン紙に接着する.
ボイスコイルのセンタリングを確保しつつ,
ダンパーを磁気回路に接着,次いでエッジをフレームに接着.
センターキャップを接着,コイルのリード線を半田付けして遂に完成.
直流抵抗をテスターでチェック,約4.7Ω.特性測定はまた後日かな.
もう我慢できずに裸のまま早速アンプに接続.
Ry Cooderの「Always Lift Him Up」,
松尾トリオの「Tennessee waltz」を鳴らしてみる.
コーンがエッジにしっかりと支えられながら気持ちよく振動している.
確か屋根裏部屋にまだある筈.
憧れの青い海に白浜の風景を窓風の枠にはめ込んだもの.
ベニア板にLiquitexで描いた,
波打ち際の水の透明感を出すのに苦労した記憶がある.
サインに「1986.5」とある,もう29年前なんだ.
これにスピーカーを埋め込むべく,奥行確保のため40mm窓枠継ぎ足し.
バッフル部は12t合板を張り合わせて強化,
バックは手持ちのスポンジで吸音.
やけにハデハデの雰囲気,まあ絵柄にマッチしているか?
マグネットは8個を大人買いしてあったので,
残り6個でスピーカーを量産.
これまでの教訓を生かし,流石にサクサクと進める.
最後に音出しして動作チェック,あっそうだ体重測定1本615g也.
はてさてどう料理しようかな?
■アナログシンセサイザー
ラジオから『梅仕事』の話題,いやぁ~梅雨時にいい響き.
スーパーの南高梅,爪楊枝でヘタを丁寧に取り除く.
仕事らしいのはここぐらい,泡盛『久米仙』で漬ける.
畑の小玉すいかも急に結実を始め,夏に向かっている.
さて,本題.
モーグ博士が開発した電子楽器シンセサイザー.
壁のように立ちはだかる操作盤にツマミやケーブル類.
手元にはキーボードと理解不能だった怪しいモンスター.
しかも6,000ドルとか高額な物はスーパーカー1台分とか.
当時,小市民には到底入手出きるはずもなく指を銜えて
憧れるだけと思いきや,自作の先駆者に「まさかや~」
当時の自作本(復刻版)を参考にチャレンジを始める.
まずはパーツ集め,当時の半導体は廃番がほとんど.
なかには互換品でさえ入手が難しいものがある.
某オークションサイトでストック品放出をゲットしたり,
主だったパーツは揃ったのでVCO基板から製作を始める.
機能ごとにモジュール化されたMini moogっぽいヤツだ.
機能ごとの7ユニットとキーボードを製作していくが,
矢張りキーボードの難易度が高そうだが,Goチャレンジ.
まずは中心的なVCO(Voltage Controlled Oscillator)
発振させるのは,のこぎり波,三角波,方形波.
方形波はデューティを可変できるPWM回路を組む.
基板2枚にパーツを取付けながら半田付けを黙々と進める.
組んだ回路を最終確認,波形とか動作チェックは後日に.
平行してパネル面の加工,1.5tアルミ板に黙々と穴明け.
塗装は何時もの染Qブロンズでハンマートーン仕上げ.
インレタはイマイチなので,白マジックで名入れ.
これが無いとチェックも出来ないので電源ユニット製作.
三端子REGで±15Vを出力,パネルにテスト用端子も設ける.
■真空管式プリアンプ
最近,またアナログレコードを時々聞いている.
ターンテーブルも何とかしたいが,
当面,プリアンプを自作しようかと.
出来るだけシンプルなものにしたい,パーツ集めを始める.
わざわざアキバに行くのも面倒なので,通販で済ませる.
タカチの適当なケースで集まったパーツのレイアウトを考える.
アルミ板は薄いけど,やっぱり板金は汗だく.取り敢えずビール飲も.
酷暑の合間を縫って板金工作.
時々,近所のプールで汗を流す,もとい涼む.
穴明け後にインレタで文字入れ,クリアでスプレー.
軽いパーツから順番に取り付けていく.
ここまでくれば8割方終わったようなもんだ.
息抜きに増尾好秋の「Sailing Wonder」を聴く.
やっぱり夏にぴったりだなぁ~エレキ最高!
後は配線,アースラインやヒーター回路からスタート.
取り敢えず配線が終わったので,逸る気持ちを抑えながら火入れ式.
まずは真空管を差さずに電源オン,異臭・煙なし.
整流管のみ,それ以外と順番に差してチェック.
ヒーター電圧・バイアス電圧を調整して暫しヒートラン.
たまたま目に止まった五輪真弓のアルバムを鳴らしてみる.
次に無音でボリュームを上げていく,フルに上げると『ブーン』と嫌な音.
セオリーどおり配線したつもりだったが,残念ながらハムが乗っている.
オシロで覗くと60Hzの波形が見事に・・・,ハムとの格闘が始まった.
信号ラインのシールド化や+B電源・ACラインの見直し,
アースポイントの変更などなど.
何度かハムの軽減に向けトライしたが劇的な改善は見られない.
最初から少し慎重にするべきだった箇所がいくつか,今更悔やまれる.
前段のCR類は纏めて基板に載せているが,
レイアウトがイマイチでケーブルが『行ってこい』している.
イコライジング回路のみを基板に残して,あとは直付けに変更した.
外部アース端子の取り口も変更して,以前よりハムが改善した.
まあ,これで一件落着としようかな・・・
2019.3/8追記
昨年末に予定した八重山諸島弾丸ツアーは
急遽の都合で泣く泣くキャンセル.
悶々とした気分を晴らすべくリベンジ,懲りずにエントリー.
全てお膳立てされているツアーはお初だ.
ミミガージャーキーをアテに泡盛ぐびぐび,もぉ~たまらん…
しかし,ハードスケジュールで島の山に登る時間さえ与えられない.
さて,たまたま過去のトラ技記事が目に入ってしまった.
イコライザーアンプのリファレンス的なものを作ろう.
一つはオールディスクリートに拘ったMMカートリッジ対応,
もう一つはMCカートリッジ対応のOPアンプLT1028使用の2回路.
それぞれの基板にパーツを組み上げる,
なるべく集積度を上げようと悩みながら…
ケースは0.5t真鍮板を半田付けして組み上げ,花咲かGで磨き上げる.
出来るだけ電源系と信号系の縁切りを図るため,
ケースの恰好がちとユニーク.
ざっとデータ取得,RIAA偏差はMM系,MC系ともに+0.3dB~-0.4dB以内.
ゲイン(1kHz時)はMM系が25.6dB,
MC系が59.1dB.直線性やS/Nもほぼ問題無し.
早速,ChicagoのQuestions67&68を試聴,
当時は骨太なブラスロックグループだったねぇ~
■6BM8 Single Power Amplifier
と言うほどでは無いんだけど・・・
MT管の可愛い真空管アンプを作ろうかと.
6BM8シングルのオーソドックスなアンプ.
パーツがほぼ揃ったので,取り敢えずケース製作から.
トランスケースも作りたい,板金曲げはある程度キチッと決めたい.
ホーザンの片持ち式は経験があるが,今回はヤゲン式に挑戦.
たまたま手持ちの横万力サイズ100があるので,
ja1cvfさんの手法で折り曲げ機を製作する.
口金を外すため取付ネジを回そうとするが,
古のため固着していてびくともしない.
叩く,バーナーで炙る,CRCを吹き付ける,暫し待つなど,
思いつく限りの技を仕掛ける.
次第にネジ頭もなめてきたのに,びくともしない(泣)
流石に痺れを切らし,リーサルウェポンの電ドルが脳裏を掠めた頃,
ドライバーが約5度ほど奇跡的に回る.
後は慎重にネジを抉りながら,苦節3日目にしてやっと口金が外れた.
まず,口金片側にパンチを取り付ける.
4×50×50鉄Lアングル300長の一片50を30幅に切り落とす.
もう一片の50端部は約80度の鋭角にグラインダーで削り取り,
パンチ刃の代用とする.
パンチ刃の鋭角面は部材に傷が付かぬよう耐水ペーパーで仕上げ.
箱物も加工出来るよう刃に2mm幅のスリットを入れる,
間隔は10/20/15/25/50/80/100とする.
刃の背面には歪防止のため,5×30×30Lアングルを抱き合わせ,
口金位置に固定.
5×30×30Lアングルを2本と3×20×300板2枚でダイを組み上げ,
もう一方の口金に固定,こちらも部材への傷を嫌って,
Lアングルの角を少し落として耐水ペーパーで仕上げ.
ダイの間隔は6mm,そこにパンチ刃4mmで上下1mmずつの
余裕を持って万力のトルクを掛ける手筈だ.
パンチ刃とダイの位置調節のため,
アルミブロックの楔を打ち込み微調する.
早速完成した折り曲げ機でアルミ板1tを曲げてみる,
片持ち式の甘いRとは異なり『カド』はシャープだ.シメシメ.
これでケースの製作に取り掛かれるかな.
アッ,角度ゲージを付けたほうが良いかも・・・
早速,ほやほやの折り曲げ機でアルミ板1tを使いトランスケースの製作.
流石にシャキッとしたRで曲がってくれるので気持ちが良い.
曲げた部材を箱型にすべくアルミ皿リベットで組み上げる.
アンプケースも『コの字』に折り曲げてから,パーツ類の穴明けを始める.
板は1.5tなのに大き目の穴明けは結構シンドイ,うぅ~一気に筋肉痛.
耐水ペーパー#400で表面を荒めて,
染めQハンマートーン仕上げブロンズカラーで塗装.
インレタ&クリアで文字入れしたが,
仕上がりに納得できず塗装からまたやり直し.(泣)
側板は最近手に入れた木目が美しい槐(エンジュ)を使いたい.
『延寿』という当て字もあるらしく,縁起物のようだ.しかし,硬い.
ところで何時もの工作は2Fの狭い六畳間か,屋外の何れかなのだが,
屋外では玄関口の2段の階段段差を使ったりして鋸引きなどをする.
ほとんど地べたに這いつくばって厳しい姿勢を強要される劣悪環境,
今時,何時代って感じだ.
まるで,未だに二足歩行を完全マスターしていない発展途上人間の様だ.
もう少し進化せねば,今更だけど少しは作業環境を改善しようかと.
屋根裏倉庫を物色すると過去に子供が使った小テーブルを発見.
大きさも手頃だし,重さも適当にあるので作業テーブルに良さそうだ.
脚をカットして天板高さを450mmに変更,
収納を考えて脚を折り畳めるよう改修,天板に鉋掛け用のストッパー,
部材を挟んで加工できるよう木製バイスも追加.
バイスは最大95t,430mm長までの材料を銜えられる.
スウェーデン製高級作業台の重厚感とは雲泥の差だが,
これで少しは作業性が向上するかも.
早速,バイスとマルノコガイドを使って側板の加工.結構調子が良い.
マルノコ加工後に小刀,ヤスリ掛け,シェラック塗装何故か11回,
コンパウンド磨きを経て側板完成.
アルミケースの両サイドに2.5φビスで固定,
トランスケースや底板の収まりも確認して微調整.
ジャック,SWなど小物類から取付け始める.
次第にらしくなっていく様に一人でニヤケル俺.
どうせなら側板にエンブレムが欲しい,
大御所USA製真空管アンプのMcIntoshの輝きはたまらない.
McIntoshならぬ『EcIntosh』(読めないし)を
以前に風鈴で使ったホワイトメタルで製作しよう.
【試作Ⅰ】_______________
100均で調達したカラーボード5色,2tを2枚重ねてロゴをナイフで刻む.
石粉ねんどを使って鋳型をつくり,溶かしたメタルを流し込んだ.
冷えてから鋳型を外して,メタルを整形し始めたところでヤメ,
型の精度が今一なのだ(泣).
【試作Ⅱ】_______________
型の素材をカンタン速硬セメント400gに変更.
水を加えて練り練りしてクリアファイル製の型枠に流し込んだ.
見事に不安が的中,うまく細部までセメントが回り込んでいなかった.
さて、メタルを流し込んだものの出来はひどいものだった.
【試作Ⅲ】_______________
2tべニア板2枚重ねで鋳型を製作.
メタルを流し込むときに,どうしても表面張力ぎみになる.
しかもうまくメタルが回り込んでいない箇所もあった.
前2作より精度は増したものの満足できる出来ではない.
【打ち止め】_______________
もういい加減終わりにしたい,最終手段を決行.やっぱりこれか…
手持ちの3tアルミ板を使い,力技で直接ロゴを刻んでいく.
しかし,思わぬ落とし穴が.単調作業に気を抜いた瞬間,
不覚にもヤスリで削り落としてしまった.
『EcIntosh』が『EcIntnsh』に変身,更に読めない綴りに.
まあもうこれで良いや…雰囲気,雰囲気.
並行して思案していたのは,アンプの特性測定.
いままでは,アンプが完成してもまともにチェックしていなかったが.
まずはダミー,VISHAY-DALE社の無誘導メタルクラッド抵抗をチョイス.
ゴールドのボディーが金属フェチにはたまらない.8Ω50W×2を調達.
抵抗は放熱板に取付けて端子をLアングルで固定,8Ωであれば2ch.
ジャンパーの接続変えで,シリパラ変換で1chのみの4/16Ωに対応.
思い付きでダンピングファクター測定用に片方の抵抗にショートSW.
信号源はどうしようかと思案,
PCで代用とか自作とかはやめて安易にTRIO AG-203をヤフオクで調達.
ちゃんと働くかしらん,まだ電源投入のみ.
ケースのビニール取手が経年で硬化している.
指を入れて持ち上げようとするが硬くて指が入らない,
メーカーもんで取替とも思ったが,
チーク丸棒15φとアルミLアングルで製作,おぉ~調子良かぁ~.
もう一つ,小物の製作.
ドイツのミント缶『blink mints』,空き缶に聴感補正フィルターを組む.
SN比測定時のJIS-AカーブのCRフィルター,挿入ロスは2.8dB程度.
配線も一通り終わり,いよいよ火入れ式.
電源回路から順番に電圧チェック,あれれ?テスターの針が触れない.
しかも真空管にヒーターが灯っていない模様,
何故??暫し悩んだ挙句にミスが判明.
何と真空管ソケットのピンアサイン,
刻印が反時計回りの番号になっている.なぬぅ~
不覚にもそれを信じて配線してしまったトーシロな俺,泣くに泣けない.
やっと立ち直れた翌日,全部バラシて改めて配線.
二度目の火入れ式は無事ヒーター点灯,当たり前か.
特性測定は後回し,早速逸る気持ちで音出し.
吉澤良治郎とリー・オスカーのコラボ『あのころ』,うぅ~浸みるなぁ~
小粒な真空管ながらメリハリのある小気味よさ,
スピーカーを十分コントロールしている感.
シメシメと聴いている矢先から,
Rchが次第にショボくなっていく,と,とっ??
調べてみると,入力VRで出力が無い,
どうも半田付けの時に熱を与え過ぎた様だ,仕方がない,取替.
Linkmanの基板用端子にケーブル直付けだったので,サブ基板を用意.
これだけのエッチングは面倒なので,
カット基板の銅貼りをナイフで剥がしパターン作り.
後は特性測定を残すのみとなったが,
既に着手から3ヵ月ほど経過している.
ところで,長崎の友人(ヨットマン)から
『古いスピンネーカー要らない?』と,早速譲り受ける.
広げてみると流石に大きな生地,リップストップナイロンのようだ.
MSR社の傑作『パビリオン』をコピーしてみたい。
また,日本平マラソン23.5kmに初参戦,
まさかの第二関門15kmでタイムアウト,護送車で会場まで強制連行.
我がマラソン史で初の途中リタイア,こんな屈辱は初めて.
俺らのセコいプライドはズタズタだ.
完走の記録証を片手の満足げな輩たちがやけに目障りだった,
うつむき加減にトボトボと会場を去る.
そんなしょげた気持ちに付け込まれたのか,
久々に風邪をひき4日間ほど寝込んでしまったりと,
そんなこんなの例によっての寄り道で完成までの時間が掛かっている.
一通り出来る項目を測定する.
入出力特性は,問題無し.周波数特性は,低域で1dB弱のピーク確認.
結局抵抗値を変更して,負帰還量を1dB強減少させて再測定.
周波数特性の低域ピークもほぼ抑えられた.
方形波の観測,1kHzと10kHz.気になるサグやリンギングは無い様だ.
SN比は1W時で74dB,ダンピングファクターは1kHz時で3.0,
歪率は1kHz時1W2.5%,2W5.0%(簡易測定)
これでBM計画は一応は完了するが,
後はじっくりとエージングをしながら聴き込んでいく.
■ヘッドフォンアンプⅡ&おまけ(2016.3/16更新)
(2011.5/8)
「ALTOIDS」シリーズ第2弾,懲りないヤツだね.
何と乾電池で真空管をドライブ,当然ポータブル.
以前から某マニア?内では作られているようだ.
単三電池8本,DC12Vという低電圧での動作は真空管には想定外か.
6DJ8/ECC88/6922でゲインを稼ぎ,
オペアンプ2114のボルテージフォロワーで出力.
9ピンタイトソケットは,残念ながらそのままでは僅かに缶に収まらない.
取付金具を外し,タイトを削り,8mmアルミ角棒を2本加工.
ソケットを挟み込んで固定することに,他のパーツも穴あけして取り付け.
スペースが限られるのでヒーター用三端子REGのヒートシンクは
缶の外に取り付けるしかないか・・・
(2011.5/14)
アースライン,電源,信号と回路を組み上げていく.
オペアンプ周りはユニバーサル基板の切れ端に組む.
ケースの蓋には,真空管覗き窓をアクリル板で作った.
乾電池ボックスは別に製作予定だが,
取り敢えずミノムシクリップで動作テスト.
電源を入れると真空管のヒーターが赤くほのぼのと点灯.
音源を接続しヘッドフォンで試聴,一応音は出ている.
なかなか説得力?のある音に聞こえるのは,真空管という先入観かな.
暫くするとREG用ヒートシンクは結構チンチンになっている,
電流を測ると約0.3A,いったい電池はどれほど持つんだろうか.
エネルギーの約半分が無駄な熱に変わってしまうのは寂しい限り.
ヒーターが12V系の真空管をチョイスすれば良かった,後の祭り・・・
おまけ(2016.3/16)
たまに半田コテを握っているが,
長年愛用してきたコテ台がイマイチなのだ.
しばしば螺旋ホルダーの隙間ににコテ先が刺さって,しばしば引掛かる.
しかもしつこく外れなくてツイていない時はイライラするのだ.
「ALTOIDS」の空き缶があるので,この際サクサクっと作ってしまおう.
コテ先の支持は手持ちの自転車SUSスポーク3φを曲げて加工.
缶両サイドに穴明けしてスポーク両端を通す,折りたたんで携帯もOK.
コテ先のクリーナーは台所にあったスポンジをカットして収納した.
まだ未使用だが使い勝手はこれまでより格段に良さそうだ.
■マイク
カホンに仕込んだマイクユニットWM-61A(パナ製)がもう一つ余っている.
折角なのでshinさんの製法で1つ作ることに.
3.5φのミニプラグの金属製ボディーにマイクを仕込む.
前面のメッシュはSUSを絞り込みたい.
わざわざ材料を調達するのもいかがかなと,
お得意の100均で捜索すると,あったあった茶こし器.
寸法をあたるとメッシュは40m/sぐらいで丁度良いかも.
ドリル刃7φのチャック側を使って慎重に指で絞込み.
適当にハサミで切り揃えてからマイクユニットにリャンメンテープで固定.
最後にプラグボディーに押し込んで瞬間接着剤で固定.
コネクター側は差動アンプを仕込むのだが,
キャノンコネクターXLR3-12C内の空間は以外と狭い.
3Pの半田付け側は短くカットして少しでも空間を稼ぐ.
試しにユニバーサル基板を使って回路を組み上げてみたが,
これでは収容は到底無理.
チップパーツであれば楽勝だが・・・,究極の選択,空中配線しかない.
時々,コネクターのボディーにあてがいクリアランスを確認する.
最後に,たまたま目の前にあった味噌煎餅のパッケージを使って,
回路がコネクター内側に絶縁材として巻いて小型マイクの完成.
■DENON DCD-1650AL/DP-3000修理
(DCD-1650AL)
そう言えば『らしい』CDプレーヤーはこれまで持ったことがない.
そもそもデジタル処理メインの機器なので,
安物でも再生される音は大差無いと思っていた.
が最近,少しはマニアっぽいのが無性に欲しくなる.
ヤフオクの完動品は中古でもそれなりの額,ジャンク品を探し始める.
DENON DCD-S10が欲しかったが,
結局DCD-1650ALのCD読み込みNG品を落札.
早速,電源を入れCDを挿入してみるが,
待てどもTRACK NO.やINDEX TIMEはゼロ表示のまま.
残念ながら次の動作に移ろうとする意志が微塵も感じられない.
こういったケースの場合,原因はピックアップの出力不足,
寿命がほとんどらしい.特にそれ以上調べもしないで,
120%の確信をもって代替品H8147AFの中華製?を発注.
アセンブルごと入れ替えてみるが,残念なことに状況は進展せず.
闇雲にレーザー出力調整用と思われる半固定VR 3kΩを微調するがNG.
基板を覗くと,IR3C07Nと思われるICのピン配置がオリジナルと逆向き.
やはりバッタもんの嵯峨かなと再度ググってみると,
オリジナルと『そっくりさん』を発見.これはいけるぞと発注,
取替えてみたもののまたもや残念な結果に.
さてお次の作戦はと思いつつ冷却期間と称し,
暫しのつもりがあっという間に一か月経過.
ボチボチ本腰入れないと,
次第に熱も冷めつつあり投資も無駄になり危険が危ない.
先入観は捨て、基本に立ち返るべし.まずは,プロセスの確認.
①まずは,CDを入れる.
②レーザー光が発射され,反射光を拾う.
③スピンドルモーター回転(CD回転).
④TOC読み込み,スタンバイOK.
電源を入れ,一連の動作を観察.
レーザー光は直視せず光っていることを確認.
が,円板が回転しない.スピンドルモーター単体の導通を確認OK.
DC3Vを加えてみる,回転OK.
4chリニアドライバーAN8389は動作しているのか?
ICのSVccを辿ると電源基板の3端子REG 7806に行きつく,
確認すると1.5Vと出力電圧が低すぎる.
7806を新品に取替,予防保全で隣の7805も取替,
出力側の電解コンデンサーも念のため取替.
基板を取り外した序に,
制御系に関わる電解コンデンサーも手持ちで対応できるものは取替.
早速,復元して動作確認したがNG 何故?.
ダメ元でピックアップをオリジナルに戻す.
もう一度,CDを挿入.TRACK NO.とINDEX TIMEが表示された.(祝)
取り敢えず,ヘッドホーンで再生音をチェック.問題無い様だ.
お気に入りのCDでチェック,特に低音の再現性が素晴らしい.
本機は重量10kgだが,テクノロジーの高さは重さに比例する.ほんと?
回路図が無いのは辛いと思っていたところ,
後継機DCD-1650ARのサービスマニュアルを見つけ参考にした.
あれっ,小枝がと思いきや擬態がバレバレ.
ナナフシとの遭遇は久々だね,チョッカイを出したら元気に飛んで行った.
ところで図書館でたまたま眺めたSTEREO誌,実に目の毒な記事が満載.
故江川氏の特集記事,当時はAUDIOもある意味熱い時代だったね.
SPケーブルを無極性ケーブルに,4本の電線端を電ドルに咥えて捩じる.
これで音質改善になるの,早速試聴,うぅ~??
CDプレーヤーの電源を低電圧にすると音質が改善される?
絶縁トランスの一次二次を入替えて82/90V 30VAを得る.
100均のランチボックスにパーツを無理くり収めた.
最近お気に入りのKaren Souza,
一歩前に出るヴォーカルには圧倒されるが,うぅ~??
微妙に改善されたような気がしないでも,
まあ電源側とのアイソレートは果たされたので良しとするか.
(DP-3000)
石川セリ『ときどき私は…』中古LPを入手.
早速試聴しようと何気にプレーヤーの針を落とした途端に,
早送りテープ似のキョロキョロ音.
ターンテーブルを覗くと何故かブンブンと高速回転,
遠心力で乗せた物も吹っ飛ぶ勢いだ.
STOPボタンを押しても止まらない,慌てて電源プラグを引っこ抜いた.
それなりに古い代物なので,オーバーホールのタイミングなのか.
以前に引っ越しを済ませて電源周波数が50Hzから60Hzに変わったので
切替SWも変更したつもりでいた.なのに回転数が可笑しくて
サーブアンプ基板のTR 5個,電解C 9個を交換した事があった.
それでも改善されずよくよく眺めてみると切替SWが50Hzのままだった(泣).
さて作業に取り掛かろうとしたが,ターンテーブルが取り外せない.
センタースピンドルにテーブルが完全に噛んでしまっている感じだ.
止む無く手荒な手段を強行,手持ちの鉄アングルに穴を3箇所明ける.
スピンドル用6φ1穴とテーブルに引っ掛けるM10ボルト用の2穴.
アングルをセットして,左右のバランスを見ながら
慎重にボルトを徐々に締め上げると,『カンッ!』と乾いた音がして
テーブルが外れた,これでキャビネットからセットが取り外せる.
今回は引っ越し事件以外のTR 10個,IC 1個,C 5個,半固定VR 1個を交換.
SWの接点清掃とバネ調整,RLの接点清掃,序に電源ケーブルも交換.
ストロボ管とミラーも汚れているので清掃,ピカピカになった.
復元させてSW動作確認,FF回路も問題無いようだ.
パルス回路の波形と周波数確認.
スピード調整VRをセッティングして暫しヒートラン,
問題ないようなのでキャビネットに収める.
さて,気を取り直して改めてレコードを聴こうかと,
折角なので最近製作したスピーカーで.
以前に『ピアノブラック』塗装に挑戦して敢え無く失敗した経験がある.
今回はもう少し『らしい物』にしたいなと改めて製作したもの.
使うのは8cmSPなのでダブルバスレフ型にして低音域をより増強したい.
板材は初めてMDF材12tを使う,
板取りの感覚は木というよりやけに厚いボール紙感覚.
接合面の気配をなるべく消したいので,
慎重に切断してなるべく精度を高めたいところだ.
部材が揃ったところでタガネで締めながら接着,
途中で吸音材も入れ込む.プライマリーで下地を整え,
ラッカー塗装を何度か繰り返しながら只管水研ぎ.
仕上げは第一段階ピカール,第二段階は花咲かG.当然筋肉痛.
結果はより鏡面に近くなったものの,満足いくものではなかったが.
セットして徐に針を落とす,スクラッチノイズのあとにけだるく甘い歌声が
『遠い海の記憶』懐かしいような,TVドラマのテーマソングだったかな.
アーム型のクリーナーが欲しい,
以前に愛用していたオーディオテクニカAT-6001みたいなやつ.
作ってみようかな…
早速パーツ集め,アーム関係のアルミ15,8,4φ丸棒と
アームベースに一位の切れ端を加工.アーム先端のローラーは,
SeguraViudasワインのコルク栓にマジックテープを巻き付ける.
ローラーの先のブラシは100均まつ毛お手入れブラシを
短くカットして毛先を調整した.
各パーツのサイズは適当なのでアームのバランスはいかがなものか,
針圧ならぬローラー圧は結果的に10gとなった.
アンプの火は入れずにターンテーブルにクリーナーを乗せてみると,
微かに音楽が聞こえてきた.毛先がレコードの凹凸をトレースして,
微弱ながら空気を振動させているんだな.試しにレコードを2,3枚掛ける,
健気にも黙々と溝をトレースするクリーナーだった.
■真空管式ラジオ
ひょんなことから,真空管ラジオを譲り受けた.
例によってまた寄り道,これだから肝心な事がなかなか進まない.
もうそろそろ断捨離を始めねばと思いきや,
思いと現実は逆行,未だに物への執着心があって悟れない.
でも,良いものは良いんだよね.美しい機能美は欲しくなる.
今はなき山水電気製,
オーディオブーム全盛時代は御三家と呼ばれていたんだ.
更に遡ることFM放送以前の言ってみればHi-Fi装置の奔りでは.
オーディオブームで『レシーバー』と呼ばれたジャンルの前身かな?
6AR5 P-Pのパワーアンプ内蔵の9球式ラジオ,PM-555を入手.
しかも完動品,マジックアイも現役だ.
流石に時代物なので,少し手を入れてみた.
全体の清掃,つまみ補修やゴムブッシング,電球の取替などなど.
ダイヤル目盛りのバックもくすんでいたのでプラ板を貼り付けた.
電気的なパーツ取替は,デマンド対応のつもりで今回はノータッチ.
スピーカーは外付けなので,古のマグネチックスピーカーを使おう.
インピーダンスが10kΩなので,
8Ωにコイルを巻きなおした(0.3φUEW 200T)手持ちの物.
スピーカーフレームは当時,金属節約のため
紙を硫黄で固めたものだ,なので軽い.
12t合板でボックスを組立て,サランネットはビンテージ風を張り付けた.
アンテナは以前に製作したループアンテナ(410×410mm 18T)を使う.
しかし同調用のポリバリコンが劣化していてぼろぼろだ.
仕方がないのでバリコンを自作する.
ローター&ステーターは,0.5tアルミ板を扇状に加工して羽根を作る.
2mmのスペーサーを羽根に挟みながらそれぞれを組み上げていく.
羽根どうしの間隔は1mm,回転させても接触しないよう羽根を微修正.
ダイレクトの回転ではチューニングしずらいので,
ギアで1/4程度に減速させ微調しやすいように.
埃を嫌い100均のフィギアケースに収め,アンテナ基部に固定した.
扇の面積は約8.24平方センチ,容量は175pFぐらいの筈.
愛聴のニッポン放送にピークを取るとらしい角度に.しめしめ.
■UFOディフューザー
既に故人となって久しいアユ釣り名人から譲り受けた藤.
40年前に種から育てた苗だったが,ずっと開花は見られず.
今年も葉っぱだけかなと思いきや花芽が3つ,日増しに膨らんでいる.
巣籠もり需要なのか雑誌でもDIY系記事が目白押しで目の毒だ.
stereo誌3月号にUFOディフューザーなる気になる記事.
森本氏が発案した紙製の3D円板,形がそそられる.
文房具屋で四つ切の画用紙を調達,厚さは0.4t程度で丁度良さげ.
プラバンで専用定規を作って画用紙に円を描きまくる.
ボールペン先端で窪みができ,これで山谷折り工程がスムーズとなる.
画用紙に癖を付けながら徐々に3DなUFOを浮き上がらせるのだが,
コツを掴むまで暫し苦戦を強いられるが,徐々に形になる過程が快感.
UFOは左右対称に天井へ6基,後ろコーナーに2基の計8基を設置.
早速,Gloria Estefanの『I'm Not Giving You Up』を鳴らしてみる.
やはりビフォアフターの差異は実感困難だったが,
キレが増したような感覚は自己満足の世界.
序に部屋の照明は味気ない長方形蛍光灯なのでUFOともアンマッチ.
アイリスオーヤマ LED 丸型30形+30形の蛍光灯を調達.
100均の鉢受け皿10号300φに蛍光灯を収めて,
円形プラダンでシールド,アクセントにツキ板をぐるりと巻き付けた.
ところでこの部屋の残響時間『RT60』はいかがなものか?
僅かばかりの手持ち機材でどう測定しようかと思案.
ピンクノイズを流してマイクで拾った音をオシロで観察する.
ノイズをシャットダウンした時のストレージ波形を見てみる.
画面の上段がアンプ入力波形,下段がマイク収音の残響波形.
-60dBまでの時間はざっくり約0.15secぐらいかな.
雑誌のDIY繋がりでバンブーコーヒードリッパーも気になった.
昨年伐採しておいた竹を割って材料の長ヒゴを揃える.
鉈で徐々に割っていくのだが,何時もながら思うように割れず四苦八苦.
仕上げに幅と厚さを揃えるため,以前に使った治具を通す.
いよいよ編み始めるも思うような曲げが出来ず苦戦.
ヒゴが途中で折れるし,形も膨らむしで途中で断念.
再度材料を揃えるところからチャレンジしようかと画策中.
更に序のギターピック.
不要なCD板をカットしてピックを製作.
表の色あいやデザイン,文字などを意識して適当にカット.
カットはゆっくりと進めないとヒビが入るやら,バキバキに割れてしまう.
最後に周りを水研ぎして完成だが,滑り止め対策が必要かも…
右下の黒いヤツはエボナイト製.
学校で理科の実験にも登場していた世界初?の『合成樹脂』
国内唯一の製造メーカーもの,しっとりとした質感が何とも言えない.
■カホン
老化防止にドラムスティックでも叩いたら良いんじゃないかと
アーティストモデルとか欲しいなと楽器屋さんで物色.
ところで叩いたことないし,
適当な教本とかないかなと探していたらたまたま目に付いた「カホン」本.
これなら自作できるねとネットを覗くと皆さん結構やってますね.
早速,適当なイメージを練って板材を調達.
パイン集成材15tで側面は450*300,座面と底面は300*300でカット.
打面と背面は手持ちの4tシナ合板の切れ端で間に合わせる.
打面の合板には木目シートを貼り付け雰囲気を醸し出す作戦.
まずはパイン材4枚を木ネジとボンドで組み上げる.
木ネジの頭はダボを使って隠す,背板は110φの穴明け後に貼り付け.
あれっ,これってほとんどスピーカーボックスの製作工程と同じ。
当然だよね,格好もほとんどそのものだし・・・
側面には例によって「Eno」の焼印,焦げた木の香りにうっとり.
マイクを仕込むためパナのマイクWM-61A,2個セットを200円也.
shinさん考案の差動アンプでドライブ,タカチのミニボックスに組み上げ.
12AX7チューブマイクプリアンプでファンタム電源48Vを供給して,
自作ヘッドフォンアンプでギターを弾いて視聴,結構良いんでないかい.
マイクボックスはサウンドホール付近にリャンメンテープで固定.
出力は背面のキャノンコネクターに接続.
スナッピーPearl S-022を用意したが,方針変更.
響き線にアコギ用のMartin M-170,一番太い第6弦を2本使用する.
上部には2mmφ穴明けの弦通し用板を貼り付け,
下部には弦張り用板と調整ネジを取付け.
弦は上部から下部のネジに巻きつけ再び上部まで張ってネジで固定.
下部のネジでテンションを調整しながらE調にチューニングアップ.
チークの0.27mmtシートが手持ちであったので,打面に貼る.
背面は黒つや消しで塗装,残りの面はニスで3回塗りしたあと水研ぎ.
やはり100均の刷毛は抜け毛が激しい,都度ピンセットで根気よく拾う.
■なんちゃってOvation Ukulele
押入れで探し物をしていたところ,
20年ぐらい前?に入手した全音出版社製のウクレレキットを発見.
そう言えば当時3セットを大人買いした記憶が蘇ってきた.
箱を開けてみると,今となっては貴重?なマホガニーの板材.
木工ボンドやサンドペーパーまで至れり尽くせりの充実キット.
今回はOvation風に仕上げてみようかと画策.
サウンドホールには定番のインレイ,サークルカット用の治具製作.
材料は,檜棒,真鍮棒,折れた皮革用縫い針,スケール,OLFA替え刃.
蝶ねじを緩めてスライドさせRを200mmまで調整可能.
作ってから気づいたが,もしかして今回は要らない?(泣)
サイドにブレーシングを左右,上下で4本を接着,洗濯バサミで固定.
お次は気分で指板のポジションマークをインレイ処理.
手持ちの貝殻シート1tを4φに加工してエポキシ接着剤で埋め込む.
トップは既に47φのサウンドホール,Ovation風には不要の大穴,
ホールを埋めてバック用に使い,反対にバックの板をトップに流用.
改めてOvation風のサウンドホールをあけるためコンパスを製作.
チーク板を卵状に2枚,重ね合わせて蝶ねじで固定,
センターを指で軽く押さえ,もう一方の卵先端に鉛筆を挿して円を描く.
蝶ねじを緩めて角度調整することで10R~80RまでOK.今回は不要かも.
ヘッドも形状を変更,開いているペグ穴を一度塞いでから穴をあけ直す.
ペグもストレートからギアタイプGROVER 8Nに変更しレイアウトし直す.
ブリッジは木ネジで固定するが頭を隠すためダボを使おう.
余分を綺麗にカットするため,ダボカッターを製作.
『OLFAホビーのこ』の替え刃をユーカリの端材に接着した.
接地面側は刃で傷が付かないようにグラインダーで削り落とした.
意外と調子が良い,今後の活躍を期待.
ナットとサドルはオリジナルをやめて手持ちの象牙端材を加工.
Ovation風の『葉っぱ』は0.6tカーリーメープルをトップに接着し穴明け.
葉脈はクラフトナイフで彫ってからリキテックスで色付け.
この時点でオリジナルラベルを貼り付け,見えないんだけど・・・
トップを接着し完全に乾燥してから周辺の余分な木を取り除く.
ビンディング処理をしようかとカッターを製作.
手持ちの真鍮丸棒10φと15φ,『OLFAクラフトナイフ替え刃』を使い,
10φ横棒をスライドさせることで刃の間隔を調整する.
大和マークさんで調達した象牙風セルビンディング,1.5×3□の溝堀り.
溝の仕上げはクラフトナイフと三角棒ヤスリで念入りに.
ビンディングは接着前にボディーのカーブに合わせて曲げておきたい.
曲げずの力技も思案したが,ここはスマートに進めたい.
不要となった半田ごて20Wを使いベンディングアイロンを作る.
こて先を外して空になったスプレー缶を加工して4φビスで内側に固定.
端木にSUS製Lアングルで缶を固定,火を入れ触診で温度具合を確認.
暫しで丁度良さげな湯加減,元いアイロン加減.試してみると良い感じ.
セルを曲げてエポキシで接着,荒めのサンドペーパーで気長に整形.
いつも悩ましい塗装,どうしようか.
結局,ネック&ヘッドはふぐ印のうるし,ボディーはシェラックに決めた.
シェラックは高級ギターなんかに使用されているみたいで,
原料がカイガラ虫の分泌液だそうな.
無水エタノールで1.5カット程度の濃度で瓶に詰めて溶けるのを待つ.
耐水ペーパー#2000で水研ぎしながら数回塗装し,花さかGで磨き.
ヘッドには『enovation』のロゴをシールのマスキングでスプレー.
フロロカーボン弦を試し張りしてナットとサドルの具合をチェック.
3フレットを押さえ1フレット隙間をコピー紙3枚,
12フレットの弦高は2.5mmに調整.
チューニングして弾いてみる,比較的高めっぽい音.
お千代さんの『愛のさざなみ』とか良いんでないかい,
♪さざなみのように~ポロロン♪
※後姿にオリジナルのサウンドホールの埋めた後,
パーフリングで誤魔化そうかなとも思ったがそのまま.
■エフェクター
やはりエレキにはエフェクターが必要だよね.
心地よく歪んだ重量感のある音を出したいものだ.
てなことで手元にトラ技の記事があったので製作.
ボックスはタカチのアルミダイキャストTD7-10-3Nを使用.
アルミ地のいぶし銀具合が金属フェチにはたまらない.
穴明け作業も気持ちが良い,切り粉が美しい.病気??
パーツのレイアウトを始めて気が付いた,箱が小さすぎ(泣)
力づくで収容しよう,全てがギリギリで何とかクリア.シメシメ(冷汗)
オペアンプはエフェクター界?ではメジャーなNJM4558Dをチョイス.
電源ON/OFFは出力ジャックの抜き差しで行う.
ダイオードクリッパーはゲルマ,シリコン,LEDと好みで切替可能.
配線を終えチェック,やはり配線漏れ2箇所.年寄りはこれだからね.
以前に製作した黒エレキと6V6ギターアンプで早速音出し,ギュイーーーン.
しかし,あれれっ?
弦から手を離せばブゥ~ンとハム音.
手を添えていてもアンプのハム音あり,うむ~.
ハム太郎のお陰でギュイーーーン音がぜんぜん気持ち良くないのだ.
これは徹底的に駆除するしかないな.
まずは,ギター.PUはハムバッカーではなくてシングルコイル.
例によって100均で調達,水回りの強い味方『アルミテープ』.
ボディーのサグリ部分とピックガード裏面に徹底的にテープを貼りまくり.
アルミの薄さが丁度良くて,気持ちよく貼付け作業が順調に進む.
それぞれはアースと連結させ,
信号ケーブルはツイストにしてシールド対策完了.
序でに,ノブ類をアイボリーのなんちゃってビンテージ仕様に取り替え.
お次は6V6P-Pアンプの内部をチェック.
あれっ?セオリーどおりに配線していないぞ.
アース母線の変更,シールド線の端末処理,
ケース裏蓋のアース処理などなど.
気が付いたポイントは全てやりきったかな・・・
早速,仮接続して音出し.良いんでないかい.
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