甘食のルーツをたどってみると、更に古く、安土桃山時代にスペイン・ポルトガル人がもたらした南蛮菓子にあると言えるでしょう。今は、日本のお菓子となったカステラ・こんぺい糖・カルメ焼き・ボーロ、これらは全て南蛮菓子が日本風に姿を変えたものです。
ボーロ(bo-lo)は、ポルトガル語で焼き菓子を意味する言葉で、小麦粉・水・砂糖で作られるものでしたが、それに卵が加えられて“おとし焼き”となり、全国に多くのお菓子を残しました。丸ボーロ(佐賀)、カステラボーロ(長崎)、そばボーロ(京都)、タンナファクルー・花ボーロ(沖縄)等です。
2005年1月作成のオリジナルレポートです。