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Hotel California (1976) |
Produced by Bill Szymczyk | |
Hotel California / New Kid In Town / Life In The Fast Lane / Wasted Time / Wasted Time (Reprise) / Victim Of Love / Pretty Maids All In A Row / Try And Love Again / The Last Resort Glenn Frey - guitar, keyboards, vocals | |
72年に4人のイーグル達が爽やかで、フレッシュなハーモニーを武器に飛び立ってから約4年、世紀の名作が生まれました。「ホテル・カリフォルニア」、男と女の人生のホテル。 このアルバムが完成するに、大きな要因となっているのは、前作「呪われた夜」からバーニー・リードンに代わって加入したジョー・ウォルシュ。イーグルスが若きカリフォルニア・バンドから前衛的な大人のロック・バンドヘ変化を遂げたのは彼の加入による功績が大きい。 言わずと知れた名曲「ホテル・カリフォルニア」、ジョー・ウォルシュとドン・フェルダーの12弦ツイン・リード、憂いを帯びたドン・ヘンリーのヴォーカルは、曲のコンセプトに見事なまでにマッチしています。当時、そのビデオ・クリップに釘付けになった人も多いと思います。 J.D.サウザーとグレン・フライの共作、「ニュー・キッド・イン・タウン」。イーグルスならではのハーモニーが心地よく響きます。 「駆け足の人生(Life In The Fast Lane)」は、このアルバムの中でも最も好きな曲。イントロのギターを聴いただけで背筋がゾクっとしました。 |
これだけの名曲がもし今の時代に生まれていたなら、多分チャート1位を独占していたのではないでしょうか? 確かに「ホテル・カリフォルニア」は、77年5月7日付ビルボード・チャート1位に輝き、その前に「ニュー・キッド・イン・タウン」も77年2月26日に1位になっています。ただ、この2曲が首位をキープしたのはたったの1週だけ。この頃のアメリカの音楽界は、様々なジャンルの名曲が凌ぎをけずっていた時でもあります。 |
この頃のヒット曲を挙げてみると 「プレイ・ザット・ファンキー・ミュージック」ワイルド・チェリー、「ロウ・ダウン」ボズ・スキャッグス、「秋風の恋」イングランド・ダン&ジョン・フォード・コリー、「愛ある別れ」シカゴ、「今夜きめよう」ロッド・スチュワート、「宇宙の彼方へ」ボストン、「スター誕生の愛のテーマ」バーブラ・ストライザンド、「ダンシング・クイーン」アバ、「ロンリー・ボーイ」アンドリュー・ゴールド、などなど。 |
これらに加えて、KC&ザ・サンシャイン・バンドの「シェイク・ユア・ブーティ」「ブギー・マン」、スティーブ・ミラーの「フライ・ライク・アン・イーグル」「ジェット・エアライナー」。ピーター・フランプトンも絶頂期で「ショー・ミー・ザ・ウェイ」「君を求めて」「ライク・ウィ・ドゥ」を立て続けにヒット。また、ホール&オーツが「リッチ・ガール」「サラ・スマイル」を発表してスターダムにのし上がり、スティービー・ワンダーが名曲「回想(I Wish)」や「愛するデューク」を出したのもこの時期。 |
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77年に入りフリートウッド・マックの傑作アルバム「噂(Rumours)」が発表され、「ドリームス」「オウン・ウエイ」「ドント・ストップ」がチャートを賑わせ、そして、落ち着く間もなく、あのディスコ・ブームの頂点とも言える「サタデー・ナイト・フィーバー」へと続く音楽史上まれに見る名作が次々に生まれた時代でありました。 |
class 30 "The Music"