大宝寺は、その名も大宝年間(701年〜703年)に越智玉興によって創建され、本堂は伊予最古の木造建造物として国宝になっています。因みに愛媛県の国宝建造物は、この他に石手寺の仁王門、大山寺の本堂があります。全国には、国宝建造物が無い都道府県が18あるそうですから、このお寺の国宝の重みを改めて感じます。
米山が墓誌を書いた白石夫妻の墓碑は、その本堂の右手裏にありました。墓石は新しく立て替えられ、残念ながら、古い墓碑はその陰になって文字もよく見えませんでした。
2006日本書芸院展役員展特別展図鑑に、白石由己夫妻墓誌の拓本が載っていましたので、その書き出しの一部を転載させて頂きます。
「明治三十一年4月一日白石君由馬没往歳余銘君父碑而今又表君墓・・・」
由馬とあるのは、由己氏の通称です。
春雨や 国宝伽藍 大宝寺
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