このお宮のある祝谷一帯は、松山では戦後最初に住宅化した一角です。愛媛大学、松山大学、松山北高校、勝山中学など学校が多く、文教地区が近いこと。そして何より道後温泉が近いということです。道後温泉までは自転車で10分も掛かりません。散歩がてら歩いても行けます。
住宅化の結果でしょうか、気をつけないと、見落としそうなほどこじんまりとしたお宮です。土地の人はお旅所と呼びます。お祭りとき松山神社の神輿がお宮から出た後、ここで休息するからこのように呼ばれるのですが、菅原道真が筑紫へ流される途中ここを宿にしたという言い伝えもあります。
そこで注連石の文字の意味ですが、聿懐の「聿」は辞書によると、筆を持っている象形で、これから申し述べるという説明がありました。「聿」という字にはあまり深い意味はないようです。天満宮ですから、ここで言う聿懐は、道真公を偲ぶような意味でしょうか。
東風吹けど 帰らぬ人の 旅の宿
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