ここは安産の神様です。南に一キロも離れていない所に、宮の下という地名があり、当時電電公社の宮下電話中継所という施設がありました。熊野神社でも書いているので重複しますが、この前の県道23号線を、長距離電話回線が通っていて、その中継所です。私事になりますが、26才のとき私はここで勤務をしたことがあります。新婚で、長女が生まれたのもここでした。医者の勧めで、予定日が来ても産気つかない臨月のお腹を抱えた妻の手を引いて、この辺を散歩したことがあります。お陰で妻は安産でした。
その妻も去り、先日三回忌を終わりました。
妻の手を引いて歩いた当時は、舗装されることなど予想もしなかった田舎の砂利道も、今は畦道まで舗装され、高架の高速道路も走っています。私が勤務をした電話中継所は、敷地の中に社宅があったのですが、今は跡形もありません。長女の名付けに参った近所のお宮伊曾能神社は、式内社として今もあります。
泣くために お宮参りか 老いの春
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