このお宮は、我が家から二キロ足らず、時々行く温泉「ていれぎの湯」の道筋にあります。四国遍路の札所四十八番西林寺もすぐ近くです。我が家から一番近くに有る意味もあって、私の一番好きな神名石です。書の解説は遠慮しますが、「う〜ん」と三度位うなって、また来ようという気になる字です。
打ち伏すまで飲んで書いたという米山のお酒に関する伝説から、私はこの書も酒仙の境地で一気に書いた物だとばかり思っていました。しかし久米郷土誌によると、この書は五十枚から七十枚書いた物の一つだそうです。天才が才に任せて書いたのではなく、天才が精魂傾けて練り上げた書だったのです。
それを知って、それからは四度「う〜ん」とうなることにしました。
せせらぎや 高井八幡 西林寺
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