我が家からは一キロ半ほどで近いのですが、線路を一つ隔てていて別の生活圏になっています。だから今度初めて行きました。そしてこんなに近くにこんなに素晴らしいお宮があるのを知りました。
なにが素晴らしいといって、お宮そのものと、鎮守の森、それに参道を作っている階段がいい。わざわざ設計したように、勾配が敬老精神に満たされている。きつからず、ゆるからず、長い坂道がむしろ心地よい。
天王山古墳の上にあることから、地元では「てんのうさん」と呼ばれて親しまれています。
黄龍は皇帝を象徴しています。それと南北朝時代(1368年から1383年)ここに長慶天皇が行宮したという言い伝えと、関係があると思います。米山最後の書「黄龍・騰天」は生前に書かれて、没後鳥居になったものです。
米山は、この坂から天に騰ったのでしょう。
春霞 米山龍が 騰る坂
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