私が米山についてあまり知らないときから、この石のことは知っていました。ある日自転車で走っていて、後ろからどやされたような気配を感じて振り返ったらこの「客天満宮」と大書された神名石がありました。以後私は自分でお化け石と名付けていました。
米山顕彰会に入っておられる、広島の書家「平野泰山先生」は私の遠縁にあたる方です。三年前松山に来られたとき、先生に請われるまま米山の作品を訪ねて日尾八幡宮と、椿さんをご案内しました。そのときも、このお化け石は米山ではないかなと思っていたのですが、自信がなくてご案内しませんでした。先生から米山の作品集などを頂いて、郷里の偉人米山に関心を持ったのはそれからです。これもひょんな縁で、米山顕彰会事務局のTさんと知り合う。Tさんに平野先生のことを紹介する・・・。そして私も米山にのめり込むという、不思議な縁が生まれました。
だから、私にとっては、この神名石こそ米山の全てです。
日暮れ道 米山石の お化けお化けかな
|