久米郷土誌で、この石文の存在を知りました。「奉献」と二文字だけ書かれた一対の幟立石の小品ですが、米山の作品で幟立石に書かれていること自体が珍しいと思います。
平成三年に石段の改修工事が行われ、全体が見事に整備されていました。石段横に並ぶ石柱に書かれた寄贈者の名前の中に、米山と縁の深かった乃万、仙波の姓も見えました。一族の後裔の方々でしょう。
本殿の後ろの山には、「菅公御腰掛石」というのがありました。菅原道真公が大宰府に流される途中伊予に寄ったという言伝えがあります。
ひとときの 春を憩えり 旅の石
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