ジャンル アクションRPG
機種 SFC
開発 日本ファルコム
発売 日本ファルコム
メディア ROMカートリッジ
発売日 1995年12月29日

 


 ストーリー

 アドルは、アフロカ大陸の砂漠に眠る幻の都と言われるものの噂を聴き、サンドリアの街を訪れる。そこでドーマンというサンドリアの有力者から、幻の都を探す事を依頼される。
 幻の都を追い求めて冒険をするアドルはやがて、今では失われつつある錬金術と幻の都の間に深い関わりがあることを知り、やがて幻の都を巡る陰謀に巻き込まれていくこととなる。

 


 レビュー

 SFC一機種でのみ発売された今作『イース5 失われた砂の都ケフィン』は、これまでのシリーズとは大幅にシステムを変更して挑んだ意欲作である。今作の完成度はなかなか高かったのだが、いくつかの問題が重なったため、結果的にはシリーズで最も人気のない作品となってしまった。

 まずシステム面で最も大きな変更点は、体当たりシステムが廃止され、代わりにボタン操作で剣を振るタイプに切り替わったことである。加えて剣には、種類によって振り方が違うという特徴もある。また盾によるガードという要素も追加されたため、盾で敵の攻撃を防ぐという行動ができるようになった。さらにジャンプも可能になったので、段差や穴を飛び越えたりするというアクションも可能となった。
 今作を特徴付けるのが、錬金魔法の存在である。これは従来の魔法とはやや異なるものである。錬金魔法は、ゲーム中に手に入る六種類の属性を持つエレメンタルを三つ組み合わせることで錬石という形で取得でき、この錬石を剣に装着することで錬金魔法が発動できるようになる。錬金魔法は、Rボタンを押しつづけるか連打することで溜まる気力が100になった時に発動でき、発動時には気力とMPを消費する。剣には何種類かの錬石を装着でき、これはLボタンで変更することが可能である。この錬金魔法は種類が豊富なのだが、実質上使える魔法がアバランチロックくらいしか無いので、あまり有効なシステムとは言えないだろう。
 レベルアップにも変更が加えられており、敵を剣でとどめをさすと武器レベルが、魔法でとどめをさすと魔法レベルが上がる。武器レベルは主にHP増加に関係し、魔法レベルは主にMP増加に関係する。またどちらのレベルが上がっても、HPとMPが全回復するという特徴もある。
 なお一部、ゲームがフリーズするバグが存在するらしく、それがゲームの評価を落とす原因となっているようだ。

 ストーリーは、アドルが20歳の時の冒険を題材としている。全体的にはよくできた話であるが、他のシリーズ作品に比べると、やや冗長な印象を受ける。

 グラフィックは結構綺麗に作られており、なかなかの出来栄えである。
 音楽も全編オーケストラを使用しており、かなり良く作られている。

 難易度は普通くらいだろう。ボス戦でメニュー画面が開けるなどの点を考えれば、これまでの作品と比較するとやや低いか。

 総合的な完成度は高かったものの、やはり詰めが甘かったのと、一部のシステムに問題があったのが今作の評価を落としてしまったと言えるだろう。