ジャンル アクションRPG
機種





PC-8801
X1/X1turbo
PC-9801
FM-7/FM-77
FM-77AV
MSX-2/2+
開発 日本ファルコム
発売






PC-8801:日本ファルコム
X1/X1turbo:日本ファルコム
PC-9801:日本ファルコム
FM-7/FM-77:
日本ファルコム
FM-77AV:日本ファルコム
MSX-2/2+:ソニー
メディア











PC-8801
5inchFD(3枚組)
X1/X1turbo
5inchFD(3枚組)
PC-9801
5inchFD(2枚組)
FM-7/FM-77
5inchFD(3枚組)
FM-77AV
5inchFD(3枚組)
MSX-2/2+
3.5inchFD(2枚組
発売日







PC-8801:1987年6月21日
X1/X1turbo
1987年6月26日
PC-9801:1987年8月28日
FM-7/FM-77
1987年10月8日
FM-77AV:1987年10月8日
MSX-2/2+:1987年12月10日

 


 ストーリー

 エステリアという島があった。その島は鉱山から採掘された銀によって急速に栄えたが、ある時から魔物が出没するようになり、その直後に嵐の結界と呼ばれる異常気象が島の周囲に発生、島への出入りが不可能になり音信不通となった。それ以降エステリアは、呪われた島と呼ばれるようになった。
 それからしばらくして、一人の少年がエステリアへと流れ着いた。少年の名はアドル・クリスティン。後に大冒険家として名を馳せることになる少年である。アドルは旅の途中でエステリアの噂を聞いて強い興味を覚え、単身嵐の結界を越えてエステリアへと渡ったのである。そしてアドルはそこで、占い師のサラから失われたイースの書という六冊の本を集めてきて欲しいと頼まれる。サラの頼みを引き受けてイースの本を探し出すために旅立ったアドルは、エステリアに古代に栄えていたイースと呼ばれる文明の謎と、エステリアを襲う異変の正体に迫っていくこととなる。

 


 レビュー

 『イース』は、Falcomの名を不動のものとした伝説的アクションRPGとして有名な作品である。現在のFalcomの発展は、今作があったからこそ、と言っても過言ではないほどである。現在でも、英雄伝説と並んでFalcomの中核を成す代表的な作品と位置付けられている。

 今作は、とにかくあらゆる面において非常に高い完成度を誇っており、それは堅実かつ安定したシステムとシナリオによって成し得たものである。システムは分かりやすく簡略化し、ストーリーは短いながら凝縮されて無駄が無く、ゲームバランスは高すぎずかつ手応えを失わない。この、できそうでできない事を実現していることが、後世まで名作として語り継がれる要因となったのだろう。そしてこの精神は、現在まで続くシリーズにおいても受け継がれている。

 まず今作のシステムだが、基本的にはトップビュータイプのアクションRPGであり、主人公のアドルを操作して物語を進めるわけだが、この作品にはいわゆる会話や攻撃といった事を実行するキーが存在しない。これが今作の唯一かつ最大の特徴である。今作では人と話すときは正面からぶつかればいいのだ。また敵との戦闘では体当たり(実際には剣で斬っているのだけど)すればダメージを与えられるが、そのままだとこちらもダメージを受けたり逆に連続でカウンターをくらったりする。これを防ぐには敵にややずれた位置から当たっていけばいい。ゆえにどう動くかが最も重要となるわけだ。
 なお今後シリーズの伝統となるのだが、今作ではレベルによって倒せる敵が異なってくる。これは抽象的な意味合いではなく、レベルが足りないと絶対にダメージが与えられないというものなので、レベル上げが非常に重要となってくる。

 ストーリーは、緻密に構築された世界設定と相まって、非常に質の高いものに仕上がっている。ちなみに今作は一作では完結せず、二作目であるイース2において物語は完結するようになっている。

 グラフィックはこの当時の水準からすれば全体的によくできている。
 そして音楽だが、これは非常に質が高い。印象的な曲も多く、実に見事なものである。

 難易度は高すぎもせず低すぎもしない。丁度いいバランスである。

 後世まで語り継がれる名作に相応しい、非常に優れた作品だ。