ジャンル | 探索型アクション |
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機種 |
SFC(通常版/ニンテンドウパワー) Wii(バーチャルコンソール) Wii U(バーチャルコンソール) |
開発 |
SFC:任天堂 Wii/Wii U: インテリジェントシステムズ |
発売 | 任天堂 |
メディア | SFC(通常版):ROMカートリッジ |
発売日 |
SFC(通常版):1994年3月19日 SFC(ニンテンドウパワー): 1997年9月30日 Wii:2007年3月19日 Wii U:2013年5月15日 |
ストーリー
惑星SR388でのクィーンメトロイドとの死闘を制したサムスだったが、その奥に残されていた卵から産まれたベビーメトロイドは、サムスを母親と思い込み懐いてしまう。ベビーメトロイドを殺すことができなかったサムスは、メトロイドの優れた特性の平和利用のために科学アカデミーのコロニーへと持ち込む。
だがその後コロニーが襲撃を受け、サムスが急行するも、そこに待っていたのは、かつてサムスが惑星ゼーベスで倒したスペースパイレーツのリドリーであった。リドリーによってベビーメトロイドは奪い去られ、サムスはベビーメトロイドを奪い返すために、そしてスペースパイレーツを壊滅させるために、再度惑星ゼーベスへと赴くこととなる。
レビュー
メトロイドシリーズの3作目である『スーパーメトロイド』は、前作から大幅な進化を遂げたシステム、武器やアイテムの増加や特殊なアクションが追加、さらにマップ画面の搭載によってより探索しやすくもり、ストーリー性や演出も強化された傑作である。
今作はニンテンドウパワーで販売されていた他、WiiおよびWii Uのバーチャルコンソールでも配信されていた。
今作はサイドビュー形式のアクションであり、それは前作と変わらないが、他の点は大きく異なっている。
まずメニュー画面とマップ画面が新たに追加された。メニュー画面では装備の入れ替えが可能で、武器は複数組み合わせることによってより強力なものに進化させることができるようになった。
マップ画面では今まで通った場所が表示され、探索が楽になった。さらに各エリアごとに設置されているマップコンピューターにアクセスすることでそのエリアの大まかなマップが分かるという機能もある。
また新しいアクションとして、後ずさり撃ちと三角飛びが追加され、アイテムを手に入れることで使える高速ダッシュやグラップリングといったものも登場した。これらのアクションには攻略に必要不可欠なものも多い。
さらにある特定の操作をすることで発動するシークレットアクションというものも存在し、かなり豊富なアクションが使用可能になったわけだ。
ストーリーは前2作の設定を上手く利用したストーリーで、さらに1作目と同じ惑星が舞台ということを意識した場所も存在する。また今作をもってシリーズは一旦の締めくくりとなるため、それに相応しいラストが描かれている。
そしてグラフィック。これがまた素晴らしい。恐らくこの当時のSFCのアクションゲームでは最高レベルの出来だろう。それはグラフィックそのものもさることながら、サムスや敵キャラクターの動きも細かく作られており、非常によくできている。
音楽もエリアごとの雰囲気を上手く表現しており、また音楽そのものも非常に質が高い。宇宙の未知の惑星が舞台ということを意識させる曲もあり、こちらも素晴らしい出来だ。
難易度はさすがはメトロイドシリーズだけあって高め。前作に比べるとエネルギータンクの数が格段に増えているが、それに対応して敵の攻撃力も上がっている。そのためちゃんとエネルギータンクを集めておかないと後で辛いだろう。また謎解きも多いので、結構頭も使う。手応えのある作品だ。
様々な要素が高度に融合したこの作品は、SFC時代の名作の一つと言えるだろう。