| ジャンル | アクションRPG |
|---|---|
| 機種 | NDS |
| 開発 | コナミ |
| 発売 | コナミ |
| メディア | DSカード |
| 発売日 | 2005年8月25日 |
ストーリー
魔王ドラキュラの生まれ変わりとして覚醒したものの、仲間たちの協力もあって自分を取り戻し、ドラキュラ城の封印に成功した来栖蒼真は、支配の力を封印し、平穏な日常を過ごしていた。
だがドラキュラを再降臨させようと企むカルト教団の教祖セリアらの陰謀によって、蒼真は再びドラキュラの力を巡る争いに巻き込まれることとなる。
レビュー
シリーズタイトルが悪魔城ドラキュラに戻ってからのシリーズ第一弾となるのが今作『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』である。今作は暁月の円舞曲の直接の続編に当たり、主人公は暁月の円舞曲同様に蒼真で、物語の舞台も一年後の2036年となっている。
まず、今作から悪魔城ドラキュラにシリーズタイトルが戻った経緯について。元々Castlevaniaというタイトルに変えたのは、海外の作品との統合化を図ることと、ラスボス=ドラキュラという構図を崩すためであった。だがCastlevaniaというタイトルは日本人にはなじみが薄く、ユーザー側から同じシリーズでありながら混乱するという苦情が相次ぎ、結果シリーズタイトルを戻したということらしい。ただシリーズタイトルが戻ったからといって、ラスボス=ドラキュラという構図まで戻ったわけではないので、単純にシリーズタイトルが変更されたというだけである。まあこれについては、ユーザー側の実情を正確に読んでいなかったために起きた問題、ということになるだろう。
今作はNDSなので、当然のことながら2画面となっている。とはいえ基本は暁月の円舞曲から変わっておらず、下の画面が基本となるゲーム画面で、上の画面にはマップと簡易ステータスが表示される。
基本システムも暁月の円舞曲と基本は同じで、敵からソウルを奪って利用できる点も同じ。ただ今作では、同じ種類のソウルを複数所持することで、威力が上がったり、効果が変化したりするものがある。また特定のソウルを組み合わせて装備することで特殊な効果を発揮する場合もある。
また今作から新たに、武器とソウルを合成するという要素が追加されている。ヨーコの店で武器とソウルを合成し、新しい武器を生み出すことができるのだ。加えてヨーコの店では、ソウルを開放することもでき、意図的にレベルを下げたりすることも出来る。
さて今作はNDSで発売されたということもあって、タッチペンによる要素も存在する。今作ではボスは常に最低限の魔力を供給されているという設定なので、普通の攻撃ではとどめをさすことができない。その魔力の供給を断ち切るための魔封陣というのをタッチペンで描く必要があるのだ。まず通常の攻撃でボスの体力を0にする。すると魔封陣入力画面となるので、ここでタッチペンを使い特定の魔封陣を描き、とどめをさすことになる。魔封陣には時間制限があり、制限時間内に正確に描かないと失敗となり、ボスが若干のHPを回復して蘇り、戦闘続行となってしまう。ただ制限時間は魔封陣を描き始めないとカウント開始しないので、タッチペンに持ち替える事自体は慌てる必要はない。とはいえいちいちタッチペンに持ち替えるという作業は面倒だし、肝心の魔封陣自体も特別面白い要素というわけではないので、ちょっとこれはどうかなと思う。
また今作にはクリスタルブロックという特殊なブロックも登場する。これはある特定のアビリティソウルを獲得後に、タッチすることで破壊することができる。ただこれも、わざわざタッチぺんに持ち替えて壊すのは少々面倒だ。私なんかは指で壊していたくらいである。
上記二つの要素のように、NDSだからといって無理にタッチパネルを利用しなければならないシステムを導入するのは考えものだろう。今作のようにキー操作がメインとなる作品であれば、補助的な要素程度に抑えても良かったのではないだろうか。実際、使い魔のターゲット指定や、メニュー画面でのタッチによる選択、ワープゾーンにおけるタッチによる指定などは、攻略に必須ではないが便利な機能であるし、ネームエントリーが文字ではなく絵を描くことで行うというのも面白い。これくらいにしておくべきだったと私は思うのだが。
ちなみに今作には前作にあった通信によるソウルの交換の他に、独特の対戦モードもある。この対戦モードは、コースを設定し、自分の持っているソウルを使って敵キャラを配置して、相手の用意したコースをどちらが先にゴールするかを競うものとなっている。
物語の舞台は前述の通り2036年となる。前作よりもイベントシーンは多くなっている。
グラフィックは暁月の円舞曲をさらに進化させたものとなっている。全体的に非常に綺麗で、その質は月下の夜想曲にも迫るほどのものとなっている。また今作ではアニメーションムービーまで挿入されており、こちらもなかなか迫力のあるものに仕上がっている。ただイラストレーターが交代してしまったので、良くも悪くも雰囲気が随分変わってしまった印象はあるが。
音楽も全体的に良くできており、またボイスの質も暁月の円舞曲よりもさらに良くなっている。ただこれは容量の関係なのか、やはりボイスが入っているシーンは限られてくる。
難易度は暁月の円舞曲と大体同程度か。
タッチパネルの使い方にやや問題があったとはいえ、全体的には良くできた作品である。本編のボリュームは暁月の円舞曲と同じくらいだが、実は隠しモードが前作以上に熱かったりする、というか真の戦いはこちらではないかと思わせるくらいの代物なので、やり応えもあると言えるだろう。