ジャンル アクション
機種 PCエンジン
開発 コナミ
発売 コナミ
メディア CD-ROM
発売日 1993年10月29日

 


 ストーリー

 シモン・ベルモンドによってドラキュラが打倒されてから100年の月日が流れた1792年、暗黒神官シャフトを中心とする邪な心を持つ人間によって、ドラキュラ伯爵は復活を果たす。復活したドラキュラは自身を滅ぼしたベルモンド家への復讐のため町を襲撃し、その事を知ったベルモンド家の正統ヴァンパイアハンターであるリヒターは、町へと馬車を走らせるが、時すでに遅く、主人公リヒターの恋人であるアネットを含む4人の女性がドラキュラ城へと連れ去られてしまう。リヒターは連れ去られた女性たちの救出と、ドラキュラ打倒のために、ドラキュラ城へと乗り込むこととなる。

 


 レビュー

 悪魔城ドラキュラシリーズの通算10作目にあたるのが今作『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』である。輪廻と書いて「ロンド」と読む。実質上ステージクリアー型の悪魔城ドラキュラの集大成的な作品であり、様々な特徴的な要素が盛り込まれている。なお10作目なので、タイトルにXという文字が付いている。

 今作の基本的なシステムは従来の作品どおり、サイドビューのステージクリアー型アクションであるが、今作には他にも様々な新要素が取り入れられている。
 まず今作には、二人のプレイヤーキャラが存在する。一人は主人公のリヒターで、もう一人は道中で救出することで使用することができるようになるマリアである。悪魔城伝説でもプレイヤーキャラが複数居たが、今作のリヒターとマリアは武器や性能のみならず、操作感覚が全く違うので、それぞれかなり異なる戦略が要求されてくる。
 また今作には、アイテムクラッシュという特殊攻撃が存在する。これは、ハートを大幅に消費することによって、サブウェポンの力を解放し、強力な攻撃を放つというものである。アイテムクラッシュは威力が高かったり、効果範囲が広かったりするので、ここぞという時に役に立つ技である。
 今作ではルートの分岐が存在し、どうステージをクリアーしたかによって次のステージが変わっていく。
 加えて今作には、攫われた女性を救出するという要素がある。これは後述の達成率に関わるし、体力を全回復する効果もあるのだが、マリア以外はちょっとした演出程度のレベルなので、あまり期待しない方がいいだろう。
 ちなみに今作はセーブ方式を採用しており、一度クリアーしたステージを好きなところからプレイしたり、ゲームの攻略の度合いを示す達成率があったり、ゲーム中に手に入る金でデモプレイを見たりすることもできる。

 今作はいくらかのストーリー性があり、アネットを救出できたかどうかや、リヒターとマリアのどちらでプレイしてたかで演出などが異なってくる。また今作のストーリーは、後の「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」と密接に関わってくる。

 グラフィックはこの時代においてはかなり上位に位置するだろう。様々な演出効果も用意されており、ゲーム中のグラフィックに関してはかなり良く出来ている。ただ途中に挿入されるアニメーションシーンは、ゲーム画面の雰囲気とのギャップが大きく、これはちょっとどうかなと思う。
 音楽もこれまでの作品同様になかなか良い曲が揃っている。

 難易度はこれまでの作品に比べると若干低めになっているか。特にマリア操作時は二段ジャンプやスライディングができるので、アクション面ではかなり楽になっている。

 PCEならではの音声やアニメーションといった演出効果が追加されているが、ゲーム自体も良く出来ており、難易度的にやや物足りない印象はあるとはいえ、全体的な完成度は高いといえるだろう。