| ジャンル | FPA |
|---|---|
| 機種 | NGC |
| 開発 | Retro Studios |
| 発売 | 任天堂 |
| メディア | 8cm光ディスク |
| 発売日 | 2003年2月28日 |
ストーリー
惑星ゼーベスの宇宙海賊はサムス・アランの活躍によって壊滅したが、衛星軌道上で難を逃れた一団が存在していた。彼らは二手に分かれ、一方は惑星ゼーベスの再建を担い、もう一方は同じ星系にある惑星ターロン4に新たな拠点を築くために活動を開始する。このターロン4にはフェイゾンという強力なエネルギー物質が存在しており、宇宙海賊はそれに目をつけたのだ。
だがターロン4の衛星軌道上にあったフリゲート艦オルフェオン内部で爆発事故が起こり、そのとき発信された救難信号をサムスのスターシップがキャッチし、サムスは宇宙海賊がまだ残っていた事を知りオルフェオンへと向かう。
この後サムスはターロン4へと降り立ち、宇宙海賊との戦いを繰り広げながら惑星の秘密を解き明かしていくことになる。
レビュー
メトロイドフュージョンとほぼ同時期に発売された今作は、シリーズの復活のみならず、初の3D化に挑戦した意欲作である。
今作は一見するとFPSのように見えるが、厳密にはFPSとは言えないだろう。実際のところFPSの要素は全て踏襲しているのだが、独特のアクションや要素が加わっているので、FPSとするよりかはアクションアドベンチャーに分類した方が相応しい。そのため公式でもジャンルは「ファーストパーソンアドベンチャー(FPA)」となっている。
さて今作は3Dであるため、当然操作方法やシステムはこれまでのシリーズとはまるっきり異なる。だがシリーズ特有の要素が上手く盛り込まれている。まず移動は3Dスティックだが、Rボタンを押すことで照準を動かせるようになる。そして照準を敵や標的に向けてLボタンを押すとロックオンが可能となる。このロックオンはボタンを押している間有効で、敵の方を常に向くようになるので、敵に攻撃しつつサイドステップやジャンプで攻撃をかわすというのが容易となる。ゲーム中敵への攻撃はこのロックオンが基本となる。
ただ場合によってはロックオンが有効でない場合もあるし、武器で壁を壊したりする場合もある。こういう時は手動で照準を合わせることになる。またロックオンしていない状態だとLボタンでサイドステップが可能で、グラップリングビームもLボタンで発射することになる。
さて今作を最も特徴付ける要素が丸まりである。Xボタンを押すと瞬時に丸まることができる。丸まっている最はカメラがサードパーソンとなり、微妙な操作も可能となる。この丸まりはこれまでのシリーズ同様狭い場所を通るときに使うが、今作では細い足場などでも活用することとなる。またボムによるジャンプや壁の破壊、スパイダーボールによる電磁レール上をよじ登る動作などを駆使して進むこととなるわけだ。
武器は各種ビームとミサイルであるが、ミサイルはYボタンで発射することとなる。またビームの切り替えはCスティックで行うこととなる。またチャージビームも登場し、加えてミサイルとチャージビームを組み合わせて強力なチャージコンボを使用することもできる。
今作のもう一つの特徴として、バイザーの存在がある。バイザーは基本となるコンバットバイザー、標的のデータを分析・収集するスキャンバイザー、熱源を感知するサーモバイザー、X線で肉眼では見えないものを見るXレイバイザーの四種類がある。これらを状況に応じて使い分ける必要があるのだ。またスキャンバイザーで収集したデータはメニュー画面で見ることができ、収集率も表示される。バイザーの切り替えは、十字キーで行うこととなる。
シリーズ独特の要素と3D特有の要素が上手く絡み合った構成となっている。
ちなみに今作はメトロイドフュージョンとの連動が可能で、ゲームクリアー後にGBAケーブルを使ってメトロイドフュージョンと連動させると、メトロイドフュージョンで使用しているフュージョンスーツでプレイすることができる(ただ外見が変わるだけだが)。
ストーリーはメトロイドとメトロイド2の間が舞台となる。会話シーンなどは無いが、宇宙海賊や鳥人族(チョウゾ)の記録などが随所に存在し、かなり細かい設定が成されていることが分かる。
グラフィックはかなり綺麗であり、そして細かい。サムスはバイザー越しに世界を見ているわけだが、それを意識した作りとなっている。雨が降り注ぐエリアでは水滴が付くし、蒸気が噴出していればバイザーが曇ったりする。映像自体も相当丁寧に作られている。
音楽もかなり質が高い。またいくつか過去の作品をやっていればわかるという曲もある。
難易度はやや高め。特にボスが結構強く、初回プレイでは大体ぎりぎりくらいで勝てるように設定されている。当然エネルギータンクなどのアイテムをしっかり集める必要があるだろう。またビームの属性や性質の問題もあるので、使い分けも肝心となってくる。
従来のシリーズにある雰囲気や世界観を壊すことなく、メトロイド独特のアクションやキャラクターを見事に3D上に再現したという素晴らしい作品である。