MP40(MP38)

 ドイツのエルマ・ベルケ社が、ナチス政権下のドイツで1938年に開発した短機関銃。第二次世界大戦において大量に生産された。
 従来の短機関銃に用いられていた木製ストックなどの手間のかかる部品を、金属やプラスチックで代用することで生産性を大きく向上させることに成功している。またリコイル・スプリングを伸縮式のリコイルユニットに収納しており、これによってフルオート射撃時の連射速度が抑えられ、反動が軽減される工夫がされている。
 MP38が最初に採用されたモデルであるが、これには安全装置の欠陥で落とすと暴発する危険性があり、また更なる生産性の向上が要求されたため、部品の簡略化や安全装置の改良が行われ、その結果完成したのがMP40である。
 その生産性の高さから戦中は100万丁以上が製造され、ドイツ軍の主力短機関銃として活躍した。また戦後も1960年代までは世界各国で使用されていた。
 なおMP40にはシュマイザーという通称があるが、これは連合軍がMP40を入手した際、その構造が銃設計技師のヒューゴ・シュマイザーがかつて開発に関わったMP18に似ていたため、同じくシュマイザーが開発に関わったものと勘違いしたためであり、実際にはシュマイザーはMP40の開発には関わっていない。

 

 UZI

 イスラエル発の国産兵器として、陸軍技術少佐のウジエル・ガルが1951年に設計し、同年からIMI社で製造が開始された汎用短機関銃。1956年の第二次中東戦争で活躍した。
 開発当時のイスラエルは工業基盤が貧弱だったため、比較的構造が単純で生産が容易なよう部品はプレス加工を多用し、点数も少なくしてある。また一般兵の練度の低さも考慮し、分解・整備がしやすいようにオープンボルト方式を採用しており、砂漠での戦闘で機関部に砂が入ってもすぐに取り除けるようになっている。グリップセーフティが採用されているので、暴発の危険性も低い。しかし、オールスチール製なので重量は3800gと大きさのわりには重く、またオープンボルト方式なので命中精度も高くはない。ただその重さゆえに、フルオート射撃時の制御が容易という利点もある。
 優れた性能と生産性の高さから、イスラエル国防軍に採用されただけでなく、主に旧西側諸国で現在も多用されている。