Scarab
スカラベ
甲虫類のコガネムシ科のタマオシコガネ属の属名で、フンコロガシとも呼ばれている。古代エジプトにおいて神聖視されていた甲虫である。
スカラベは、動物の糞を食料としている。動物の糞を見つけるとそれを足で球形に整えながら大きくしていき、十分な大きさになると倒立して後ろ足で糞の球を転がして、安全な場所まで移動して食料とする習性がある。この姿が、太陽の運行を模しているように見えた古代エジプト人は、太陽神ケプリと同一視し、神聖な生き物として崇拝するようになった。そのため古代エジプトでは、スカラベは再生や復活の象徴として扱われ、その姿を模った護符や装身具が作られるようになった。