| ジャンル | RPG |
|---|---|
| 機種 |
PC-8801 PC-9801 FM TOWNS MSX2 |
| 開発 | 日本ファルコム |
| 発売 | 日本ファルコム |
| メディア |
PC-8801: 5inchFD(5枚組) PC-9801: 5inchFD(3枚組) FM TOWNS: 3.5inchFD(3枚組) MSX2: 3.5inchFD(5枚組) |
| 発売日 |
PC-8801:1989年12月10日 PC-9801:1990年4月20日 FM TOWNS:1990年 MSX2:1990年 |
ストーリー
イセルハーサと呼ばれる世界のほぼ中央に、ファーレーンという国があった。この国は善政を行う国王アスエルによって平和に統治されていたが、ある時突如出現した魔物たちによって王都ルディアが襲撃される。兵士たちは魔物など見たこともなかったため統率が乱れ、乱戦状態となるが、やがて彼らは体勢を立て直し、魔物の撃退に成功する。
しかし勝利の喜びもつかの間、彼らの元に悲報が届く。国王アスエルが、魔物によって殺害されてしまったのである。アスエル王の世継ぎである王子セリオスはまだわずかに6歳であったため、ただ一人アスエル王の死を看取ったという側近のアクダムが摂政となり、セリオス王子が成人するまでの間国を統治することとなる。そしてセリオス王子は、南にあるサースアイ島のエルアスタの町で育てられることとなった。
それから10年の月日が流れ、物語は幕を開けることとなる。
レビュー
元々はアクションRPGであるドラゴンスレイヤーシリーズの第6弾として発売され、後に英雄伝説シリーズという独自のシリーズとして、イースシリーズと並ぶFalcomの主力作品となった英雄伝説シリーズの第1弾が今作、『ドラゴンスレイヤー
英雄伝説』である。オーソドックスなコマンド入力式のRPGであるが、オートバトルの採用や、ストーリーの重視などの特徴があり、後の作品の礎ともなった作品である。
今作はまずPC-8801版が発売され、その後PC-9801版が発売されたのだが、PC-9801版は解像度の向上や隠しアイテムの追加などが行われており、その後の作品は基本的にはPC-9801版を基準としている。
今作の基本的なシステムは前述の通り、非常にオーソドックスなものであるが、これに加えてオートバトルというシステムが採り入れられている。これは文字通り、戦闘に入ると自動的に戦闘を行うものである。戦闘時にどういう行動を採るかはあらかじめ決めることができ、また戦闘中でもオートとマニュアルの切り替えは自由にできる。このオートバトルによって、ザコ敵からの経験値稼ぎなどがスムーズに行えるようになっている。
今作はシンボルエンカウントとなっているが、フィールド上の敵は見えないようになっている。ただし、この見えない敵を見えるようにするアイテムもある。なお敵から逃走すると、その逃走した相手だけはフィールド上に表示され続けるようになっている。
レベルアップにはオートとマニュアルの2つの方式があり、オートだとレベルアップ時に自動的に能力値が上昇し、マニュアルの場合は与えられたポイントを能力値に割り振ることになる。マニュアルでのレベルアップを利用すれば、キャラクターをある程度自由に成長させていく事ができる。
全体的に見て、システム面では目新しい特徴はないが、安定したシステムであるといえるだろう。
ストーリーは、基本的には王道の勧善懲悪ものであるが、最後にやや捻りがある。また今作でいくつか残された伏線は、次回作で解き明かされることとなる。
グラフィックは緻密に描かれており総じて質は高い。
音楽もそれ自体は良くできてはいるのだが、PC-8801版などはザコ戦とボス戦の音楽に違いがないという残念な点もある。
難易度は高すぎず低すぎずといったところ。ただ一部の敵がかなり嫌らしかったりするので、そういった敵に対してはきちんと対処法を考えていく必要があるだろう。
特別優れた作品というわけではないが、総合的には良くできた、堅実に作られた作品であるといえるだろう。