ジャンル アクションRPG
機種

Windows(CD版/DVD版)
PSP
開発

Windows:日本ファルコム
PSP:タイトー
発売

Windows:日本ファルコム
PSP:タイトー
メディア




Windows(CD版):
CD-ROM(2枚組み)
Windows(DVD版):
DVD-ROM
PSP:UMD
発売日

Windows:2005年6月30日
PSP:2010年4月22日

 


 レビュー

 今作『イース -フェルガナの誓い-』は、実質的には『WANDERERS FROM Ys』のリメイクにあたる。そのため大まかなストーリーに関してはWANDERERS FROM Ysをベースとしているが、細部において多くの修正が施されており、他の作品の設定との辻褄合わせも行なわれている。またゲームシステムはイース6のものをベースにしているため、システムは全く新しいものとなっている。
 今作のWindows版の初回限定版は、難易度選択が3つしかなく、パッチをダウンロードすることで、新たにベリーイージーモードとインフェルノモードを追加することができる。この2つの難易度は、以降のバージョンでは最初から組み込まれている。
 また今作はPSPにも移植されており、音声の追加やシステムの改善などが行われている。

 システムは前述の通りイース6のシステムをベースにしており、これにいくつかの変更が加えられている。
 まず今作では連撃回数が6回に上昇しており、武器による攻撃回数や方法の変更は無くなった。
 またブーストモードというものが新たに追加されている。これは、一定時間で溜まるゲージが最大になった時に発動可能で、発動すると一定時間連撃回数が10回に上昇、防御力2倍、仰け反らない、という効果がある。そのため大量の敵を相手にする時に発動すれば非常に有利に戦う事ができるが、反面仰け反らないために多段攻撃をモロに食らってしまう可能性があるという欠点もある。
 2段ジャンプや、ダッシュ移動といったアクションも追加されている。
 今作には魔法の力を秘めた腕輪も登場する。これはイース6におけるエメラスの剣と同じようなもので、装備している腕輪に応じて異なる種類の魔法を使う事ができる。魔法は敵を攻撃するだけでなく、移動や防御にも役立つものがあり、さらに溜め撃ちによってより強力な魔法を放つ事もできる。
 今作では連続攻撃でヒット数を稼ぐ事によって、敵が秘薬というものを落とすようになっている。この秘薬には一時的に攻撃力や防御力を高めるもの、入手経験値が上がるものなどがあり、戦闘を有利に展開する事ができる。
 また今作には持ち歩ける回復アイテムが基本的には存在しない。回復アイテムは敵が落とすものをその場で使用するだけなので、探索の際にはそれを考慮に入れて行動する必要がある。
 今作にはラバール鉱というアイテムが登場する。これはイース6のエメラスと似た役割があり、集めて武器屋に持っていくと武器を強化してくれる。

 ストーリーはWANDERERS FROM Ysをさらに発展させただけでなく、前後の作品との設定の相違なども解消されたものとなっている。そのため原作とは大きく異なるエピソードもいくつか存在する。加えて、原作ではアドルがシリーズでも唯一積極的に喋っていたのだが、今作では他の作品に合わせてアドルには喋らせない造りになっている。
 WANDERERS FROM Ysがベースなので、当時のキャラクターは総登場するが、印象や役回りが変わったキャラクターが何人かいる。特に原作では単なる最初のボスに過ぎなかったデュラーンが、今作ではかなり重要なキャラになっている。またこれまで「師匠」としか呼ばれていなかったドギの師匠にもちゃんとした名前と設定が付けられた。新キャラクターは、主にマクガイアまわりに追加されている。

 グラフィックのレベルはイース6と大体同じくらい。
 BGMはWANDERERS FROM Ysのものをアレンジしたものに新曲を加えたもので、WANDERERS FROM Ysで使われていた曲は全て使用されている。また音楽のレベル自体は相変わらず高い水準にある。

 難易度は結構高め。これは、回復アイテムがかなり限られているので、やりくりが難しいというのもあるが、それ以上に今作はとにかくボスが手ごわい。最初のデュラーンですらかなりの強さを誇る。また全てのボスが複数の段階を持っていたり、弱点や属性を考えて戦わないと勝てないボスがいるなど、ボスの手ごわさだけで言えばシリーズ屈指の難易度といえるだろう。ただどのボスも必ず有効な対処法があるので、それをいかにして見抜くかが攻略のポイントとなるだろう。

 イース6同様に総合的な完成度は高いのだが、イース6と似たり寄ったりの内容になってしまったという印象はある。もうちょっとオリジナリティのある要素を採り入れても良かったんじゃないかという気はする。