ジャンル アクション
機種 SFC
開発 コナミ
発売 コナミ
メディア ROMカートリッジ
発売日 1995年7月21日

 


 ストーリー

 1792年。ベルモンド家の末裔であるリヒター・ベルモンドは、復活しベルモンド家への復讐に燃えるドラキュラ伯爵によって、愛する女性アネットとその妹マリアを連れ去られる。リヒターは、二人の救出とドラキュラを倒すために、先祖伝来の鞭を手にドラキュラ城に乗り込む。

 


 レビュー

 悪魔城ドラキュラシリーズの10作目である「悪魔城ドラキュラX 血の輪廻」をSFC用に作り直したのがこの『悪魔城ドラキュラXX』である。血の輪廻のリメイクということで、基本的なアクションや設定などは血の輪廻を受け継いでいるところもあるが、ハードの制約などからバージョンダウンしてしまった印象が強い。

 血の輪廻ではリヒターとマリアという二人のプレイヤーキャラが居たが、今作ではリヒターのみとなっている。ついでに言うと、今作にはマリアは登場するのだが、このマリアは正史のマリアとは別人扱いとなっており、ヴァンパイアハンターでもなんでもなく、しかもアネットの妹だったりする。
 血の輪廻から受け継がれたシステムは、アイテムクラッシュと、リヒターの新アクションであるバク宙となる。アイテムクラッシュは血の輪廻に比べると弱体化した印象があるが、バク宙はボタン一つで出せるようになったので、血の輪廻よりかは使いやすくなっている。とはいえ、使う機会は限定されてくるのだが。
 またセーブ制ではなくパスワード制となっており、血の輪廻にあったようなステージセレクトやデモプレイといった要素は省かれている。
 この作品でもルートの分岐が存在し、また攫われた女性を救出するという要素がある。だが捕らえられている女性はマリアとアネットの二人となっている。一応この二人を助け出せたかによってエンディングが異なってくるが、それほど大きく異なるわけではない。またこの二人を救出するには特定のルートを通ったり特定のアイテムを持っていかないといけないなどなかなか厄介だ。ただこの作品では1ステージクリアーごとにパスワードが表示されるので、それをメモしておいて失敗したらやり直すを繰り返せばいいので、とんでもなく難しいわけではない。

 ストーリーは血の輪廻と大体変わらない。ただシャフトが登場しないので、今作だけやって月下の夜想曲をプレイすると「なんだこいつ?」って事になりかねないのだが……。

 グラフィックは確かに綺麗だが、1995年の作品にしては少し質が低い気がする。まあそれでも血の輪廻のグラフィックを流用したり、半透明機能を活かしたりしているのでそれなりには良いのだが。
 なお血の輪廻と異なり、雰囲気を微妙に壊していたアニメーションシーンが無いため、全体的にドラキュラシリーズの持つ独特の雰囲気を最後まで維持し続けているのが、人によっては血の輪廻よりも好印象に受け取られるかもしれない。
 音楽はまあ並と言ったところか。血の輪廻の曲を流用しているが、血の輪廻に比べると若干劣っている印象はある。

 難易度はリヒターが結構弱いので高め。吹っ飛ばされて落ちることはよくあるし、操作性があまりよくないので簡単にダメージを受けてしまう。トゥルーエンドでクリアーするのはそれなりの腕前が必要だろう。

 やはり血の輪廻と比べると、全体的な完成度はあまり高くはないと言わざるをえない。「悪魔城ドラキュラX ~月下の夜想曲~」の開発が決定され、それと関連性の高いリヒターのエピソードを、当時最も普及していたSFCで作っておこうというのが今作製作のきっかけだったという話もあるが、月下の夜想曲は単独でも十分やっていけるだけの作品だったわけで、今作は存在意義の薄い作品となってしまった。