| ジャンル | アクションRPG |
|---|---|
| 機種 | FCDS |
| 開発 | コナミ |
| 発売 | コナミ |
| メディア | ディスクカード |
| 発売日 | 1987年2月28日 |
ストーリー
魔王ドラキュラが英雄シモン・ベルモンドによって打ち倒され、封印されてから7年の歳月が流れた。ドラキュラとの激しい戦いによって背中に大きな傷を受けていたシモンは、その傷に蝕まれ、生涯の終わりが近いことを悟っていた。
だが、彼がベルモンド一族の眠る天使の丘で、自らの生涯を思い起こしていた時に、朝もやの中から一人の女性が姿を現れる。女性は、シモンの背中の傷が癒えないのはドラキュラが死の間際にかけた呪いによるものであることと、シモンにかけられた呪いが完成すればドラキュラが復活すること、それを防ぐためには、復活を始めたドラキュラの肉体の5つの破片を探し出し、それらをドラキュラ城で焼き払えばいいことを告げる。女性の言葉に導かれ、シモンはドラキュラを今度こそ完全に封印するために、再び立ち上がることとなる。
レビュー
悪魔城ドラキュラシリーズの第二弾となる今作『ドラキュラ2 呪いの封印』は、前作と打って変わってアクションRPGとなった。だが今作はいくつかの問題点を抱えていたため、あまり人気が出ず、その結果今作から後は、月下の夜想曲が登場するまで悪魔城ドラキュラシリーズは純粋なアクションでのみ展開されることとなった。
今作は、前作のアクションなどを継承しつつアクションRPGに仕上げたものである。そのため主人公シモンの基本的な動作は前作と大差は無いし、画面構成もサイドビューとなる。
まず今作はアクションRPGであるため、ステージはフィールドや町、ダンジョンなどで構成されており、行き来は自由にできる。町で情報収集や買い物をし、フィールドを抜けてダンジョンへと移動し、敵と戦いレベルを上げながら目的を達成する。と、このあたりの構成はRPGのそれである。
町では人々から情報を集めることができるが、実はこれが曲者で、今作の評価を落とす一要因となっている。実は町の住人の言っていることは、信用できないことが多いのだ。一応マニュアルには、町の住人の中には嘘を言う人が居ると書かれてはいるのだが、その嘘を言う人がなぜか多いので、それに騙されて意味のない行動を採ってしまう可能性が高いのだ。結果今作の評価をいたずらに下げている印象がある。これは、なぜこんなに嘘を言う人を多くしたのかは理解に苦しむ。町の住人の中にスパイでも居るのだろうか?
なお町の教会では体力を回復することができ、また家の中には商人が居て、買い物をすることができる。ただしこれらは後述のように、夜になると利用できなくなるので注意が必要となる。また家には隠し部屋があることが多く、これは聖水で壁を破壊することで入ることができる。なおこれもちょっとどうかと思うのだが、町の中にある穴に落ちるとしっかりと死ぬので注意。
敵を倒すとハートが出現するが、このハートは経験値・金・サブウェポンの弾数の全てを兼用することとなる。ハートを一定量集めるとレベルが上がり、ライフや防御力が上昇するが、これは純粋に集めた量に依存するので、消費しても集めた分の経験値は蓄積される。一方ハートを消費してサブウェポンを使用することもでき、このハートで商人と取引することでアイテムを買うこともできる。
今作の大きな特徴となるのは、時間の概念が存在することである。今作では、ゲーム中は時間が経過しており、ゲーム内の時間で18時を過ぎると夜になり、6時を過ぎると朝になる。夜になると敵の耐久力が2倍になり、また町では住人が居なくなって家に入れなくなるのと同時に、魔物が徘徊するようになる。町の施設が使えず敵が強い夜は危険なので、特に注意する必要があるだろう。またメニュー画面やポーズ中、家の中、各所に存在する館と呼ばれるダンジョン内では時間は経過しない。
そして今作では、時間のみならず日付も存在していて、ゲームクリアーにかかった時間に応じてエンディングが変わるようになっている。そのため、グッドエンドに至るためにはいかに手早く行動していくかが重要となる。また前述の通り、館の中では時間は経過しないので、ハートを稼ぐ際はその館を上手く利用していくことがポイントとなる。
ちなみに今作はゲームオーバー時にセーブすることが可能となっているが、セーブして再開するとスタート地点となるヨーバの町からのスタートとなり、ハートと一部の消費アイテムが0になるので、セーブして終了するタイミングには気をつけなくてはならないだろう。
今作のストーリーは、呪いの力によって復活しようとしているドラキュラを再度封印するというものであり、それ自体は複雑なものではないのだが、今作で生み出された設定やエピソードは後の作品にも強い影響を及ぼしている。
グラフィックは前作と同程度だが、良くも悪くも前作よりすっきりした印象はある。
音楽も前作同様に良い曲が揃っているが、曲数はそれほど多くない。
難易度は、アクションRPGになったこともあって前作に比べると大分落ちている。クリアー時間によるエンディングの変化という要素もあるが、グッドエンドにたどり着くのも何度かプレイしてコツを掴めばそれほど難しくはない。またボスがやたら弱かったりもする。前作に比べると手応えが無く、前作を楽しんだユーザーにはこの難易度は物足りない印象があるだろう。
アクションRPGという新たなジャンルに挑戦したものの、いくつかのやりづらい点の存在や、前作に比べるとレベルデザインが単調という点などから、今作は成功とはいい難い出来となってしまった。ただ前述のいくつかの問題点を割り切って考えれば、それほど悪い作品でもなく、まあまあ楽しめる内容ではある。