| ジャンル | アクションシューティング |
|---|---|
| 機種 | AC |
| 開発 | コナミ |
ストーリー
西暦2631年9月21日深夜、地球海兵隊司令部のレーダーが、地球へと異常接近する隕石を捉える。やがて隕石はニュージーランド沖合北東20km地点にあるガルガ諸島へと墜落するが、その後行方不明となったため、司令部は隕石の追跡調査を開始する。
それから2年後の2633年12月、地球海兵隊司令部の調査によって、ガルガ諸島がレッド・ファルコンと名乗る人類滅亡を企む武装集団に占拠されており、グルカ島に前線基地を築いていることが判明する。司令部は直ちに、レッド・ファルコンの全ての前線基地およびその中枢部を破壊するため、海兵隊所属の「魂斗羅」ビル・ライザー上等兵とランス・ビーン上等兵をガルガ諸島へと派遣、二人は要塞と化したグルカ島へと突入する。
レビュー
アクションゲームにシューティングゲームのような撃ち合いの要素を取り入れた、コナミを代表するアクションシューティングの傑作が今作『魂斗羅』である。
魂斗羅という言葉には、「熱い斗魂とゲリラ戦術の素質を先天的に併せ持つ最強の闘士」という意味がある。その言葉から連想されるとおり、この作品の主人公であり「魂斗羅」のビルとランスは、筋骨逞しいゲリラ戦の達人であり、大量の敵を相手にたった二人で立ち向かい、戦場を駆け抜けることとなる。これはこの作品が、当時大ヒットしていた映画「コマンドー」と「ランボー/怒りの脱出」に影響されて作成されたからだそうで、実際ビルのモデルはコマンドーに主演したアーノルド・シュワルツェネッガーであり、ランスのモデルはランボー/怒りの脱出に主演したシルヴェスター・スタローンである。これに加えて、同じく当時大ヒットした「エイリアン2」にも影響され、軍隊+エイリアン相手に戦いを繰り広げるというアクションシューティングとして魂斗羅は誕生したのである。
なお今作が稼動を開始した1987年の前年にあたる1986年に、当時のアメリカ合衆国のレーガン政権における一大スキャンダルとなるイラン・コントラ事件というのが発生しているが、この事件に関連しているコントラという組織とは読み方が同じだけで特に関連性はない。
今作はまず2人同時プレイというのが可能であり、2人プレイ時には1Pがビル、2Pがランスを操作することになるのだが、1人プレイの時はビルのみが登場し、プレイヤーはビルを操作することとなる。
ゲーム自体はオーソドックスなステージクリアー型のアクションゲームであり、ステージの最後に待ち受けているボスを倒せばステージクリアーとなる。これに加えて今作の特徴となるのが、3D迷路の存在である。今作にはサイドビューのステージと、擬似3Dのステージが存在する。サイドビューのステージでは横あるいは縦に画面をスクロールさせながら進んでいくのだが、擬似3Dのステージでは、プレイヤーは魂斗羅を背後から見るかたちとなり、奥あるいは左右へと画面を切り替えながら進んでいくこととなる。また魂斗羅の攻撃は画面奥へと向けて行われ、敵の攻撃は魂斗羅のいる手前側へ向けて行われる。
プレイヤーのアクションには左右への移動とジャンプに加え、伏せという動作がある。これはサイドビューのアクションゲームにおけるいわゆる「しゃがむ」と同じような動作なのだが、3D迷路では敵の銃弾を完全に回避できるという特徴がある。
攻撃は前後左右に斜めを加えた8方向へと行うことができるのだが、真下と斜め下へはジャンプしなければ攻撃できない。
武器は新しいものが手に入ると入れ替えられるようになっており、画面を浮遊するカプセルや、配置されているセンサー、3D迷路に登場する赤い敵を破壊することで出現する。なおミスすると所持していた武器はなくなる。
3D迷路では時間制限があるため、時間内に突破できないとミスになる。また3D迷路の道中には電流のバリアーが張られている個所があり、ここを突破するには奥にあるコアを破壊する必要があるのだが、ここにはコアを防衛する敵も出現する。なおこの電流のバリアーが発生している状態で奥に進もうとすると、痺れて一定時間動けなくなってしまう。
ちなみに今作にはライフはなく、敵の攻撃をくらえば1ミスするため、確実な回避や敵の撃破が要求される。なおミスしても、すぐにその場所から再スタートすることができ、これはコンティニューを使用した場合も同様である。
ストーリーは、人類破滅をもくろむ武装集団の背後に実はエイリアンがいたという、軍隊とエイリアンの両方と戦うというシチュエーションを実現させるために用意されたものとなっている。
グラフィックは細部まで描かれており、質は高い。また終盤のエイリアンの基地はかなり不気味でグロテスクに描かれている。
音楽はプレイヤーの戦意を掻き立ててくれるようなテンポの良い曲がそろっている。
このシリーズは総じて難易度が高いのだが、今作は比較的難易度は低めとなっている。ただそれでも、武器の選択や敵ごとの攻略法をきっちり考えていかないとならないくらいの手応えはある。
アクションとシューティングを見事に融合させた、高い完成度を誇る作品であると言えるだろう。