ジャンル アクションRPG
機種 GBA
開発 KCE東京
発売 コナミ
メディア ROMカートリッジ
発売日 2002年6月6日

 


 ストーリー

 1748年。ベルモンド家の中でも最強と言われているヴァンパイアハンターであるジュスト・ベルモンドは、修行の旅から傷だらけの姿で戻ってきた、ジュストの親友でありライバルでもあるマクシーム・キシンと出会う。マクシームから、二人の共通の幼馴染であるリディー・エルランジュが連れ去られたと伝えられたジュストは、二人でその現場に向かうが、そこにはドラキュラ城と思われる城が存在していた。

 


 レビュー

 GBAでは二作目となる『Castlevania 白夜の協奏曲』は、Circle of the Moonに比べるとより月下の夜想曲に近い感じの作品となった。前作のDSSが廃止された代わりにスペルフュージョンシステムが導入され、操作方法に変更が加えられた。全体的にグレードアップした作品である。

 さてこの作品のタイトルは「Castlevania 白夜の協奏曲」である。従来は多くの場合タイトルに「悪魔城ドラキュラ」と付くか、「悪魔城」か「ドラキュラ」のいずれかの単語が付くのが普通であった。唯一の例外はメガドライブのバンパイアキラーくらいである。なぜこのようなタイトルにしたのか。それは、最後のボスが必ずドラキュラになるというこれまでの常識を覆そうという意味合いが込められていることと、海外版との統一(海外版は初代からCastlevaniaというタイトル)を図るという目的があったそうだ。最もこれに関しては、後に蒼月の十字架でタイトルが元の「悪魔城ドラキュラ」に戻されているのだが……。

 今作の主人公はベルモンド家の人間であるジュストであるため、前作同様武器は鞭になる。だが今作では鞭に強化アイテムを装備することで属性を付けたり攻撃力を上げたりすることができるようになった。また防具の装備にある程度自由が与えられており、身体以外の防具は頭・腕・足・装飾品を三つの装備欄に組み合わせて装備することができる。だが装飾品以外は同じ種類を同時に装備することができないので、それを考慮に入れて装備をする必要があるわけだ。
 この作品の最も大きな特徴はスペルフュージョンシステムである。これは作中に手に入る魔道書とサブウェポウを組み合わせることで魔法を使用することができるシステムだ。ジュストはかつてラルフ・ベルモンドと結婚した魔術師サイファ・ヴェルナンデスの血を色濃く受け継いでいるのでこうした能力があるのだ。このスペルフュージョンはMPを消費して使用するので、通常のサブウェポンとの使い分けが可能で、その両方を上手く使い分けて戦うことが可能になるわけだ。
 また今作では持続的なダッシュ移動が不可能になった代わりに、左右への瞬発的なダッシュが可能になった。これは現在向いている方向に関係なくLRボタンを利用して行うもので、敵の攻撃をすばやく回避したり、敵との間合いを一気に詰めるときに役に立つ。また連続して使用することにより持続的なダッシュ移動の代わりとして使用することも可能なのだ。
 サブウェポンにも新たに聖拳という連続パンチが加わり、作中に手に入る様々な家具で悪魔城の一部の部屋を装飾できるという面白い機能も導入された。使用すると現在の状態を記録して最後のセーブポイントまでもどるクイックセーブという便利な機能もある。さらに鞭の自在な移動や、ショップでのアイテム購入も復活し、より洗練されたものとなったわけだ。

 ストーリーは1748年が舞台で、シモン・ベルモンドの時代とリヒター・ベルモンドの時代のちょうど中間に位置する。またドラキュラ2に関連性の強いストーリーでもある。
 今作には三つのエンディングが用意されており、最後の戦いに乗り込む際の状態で結末が変化するようになっている。

 グラフィックは前作よりも美しいものになっており、月下の夜想曲にかなり近づいたと言えるだろう。まあ解像度が全く異なるのでさすがに匹敵するには及ばないが、GBAの画面にしては上出来である。キャラクターの動きもなかなかいい。
 そしてサウンドだが、まずこの作品ではジュストとマクシームの声がちゃんと入るようになった。さすがに会話シーンとかには無いが、スペルフュージョンにおける魔法やジュストやマクシームの掛け声などにも声が加わっている。音楽も全体的に悪くないが、GBAの音源で少々無理をさせすぎた印象はある。

 難易度は普通くらい。スペルフュージョンとダッシュを上手く活用することが攻略のポイントになるだろう。

 Circle of the Moonに比べると全体的により洗練された印象のある作品である。