ジャンル アクションRPG
機種 GBA
開発 KCE東京
発売 コナミ
メディア ROMカートリッジ
発売日 2001年3月21日

 


 ストーリー

 1830年、魔王ドラキュラのしもべである吸血鬼カーミラが、10年前に封印されたドラキュラを蘇らせる。ドラキュラを再度封印するため、ネイサン・グレーブズと、その師匠であるモーリス・ボールドウィン、モーリスの息子であるヒュー・ボールドウィンが悪魔城に乗り込む。

 


 レビュー

 月下の夜想曲に続く探索型アクションRPG第二段となるのが今作、『悪魔城ドラキュラ Circle of the Moon』である。月下の夜想曲同様に探索型アクションRPGという点を踏襲しつつ、新たにデュアル・セットアップ・システム(以降DSS)が導入され、幅広いアクションや様々な特殊能力を扱えるようになった。

 今作の主人公はヴァンパイアハンターのネイサンであるため、従来の悪魔城ドラキュラシリーズの特徴である鞭での攻撃がメインとなる。この鞭は振り回すことも可能だが、自由に鞭を操る動作はできない。またメインの武器が鞭に固定されたので武器の変更はきかなくなったが、後述のDSSのおかげで自由度も殺されていない。特殊アイテムによるアクションの追加も健在で、前作の基本設定を活かしつつ主人公をヴァンパイアハンターに変更したのは上手くいったといえるだろう。
 そしてこの作品の最も大きな特徴は、やはりDSSだろう。これは作中で敵を倒すとたまに落とすカードを利用して様々な特殊能力を発揮するシステムである。カードには大きく分けて二つのタイプがあり、効果そのものを掌る動作カードと、属性を掌る属性カードがあり、この二つをメニュー画面で任意にセットアップすることでMPを消費して様々な効果が発現するのだ。これにより鞭に属性を追加したり、一時的にパラメーターを上昇させたり、特定の属性に耐性を付けたりすることが可能になり、幅広い戦略や多彩なアクションが可能になるわけだ。
 サブウェポンやアイテムの使用も可能で、隠し部屋なども登場する。ただ月下の夜想曲にあった店やモンスター図鑑といった機能はカットされている。

 今作のストーリーはいわゆる正史ではなく、アナザーストーリーという位置付けになる。また月下の夜想曲同様に、いくつかのイベントシーンが存在する。

 グラフィック自体は非常に良く書き込まれている。特にステンドグラスのある背景などは非常に綺麗だし、キャラクターの動きなども悪くない。だがこの作品には重大な問題がある。実はこの作品は悪魔城ドラキュラシリーズという特性上、暗い感じの色を多用している。GBAにはバックライト機能が搭載されてないので、場所によっては非常に見づらくなってしまうのだ。これに関してはもうちょっとなんとかならなかったのかと思う。まあ最も、次回作の白夜の協奏曲で改善されるのだが(後に登場したGBASPやDSにはバックライトが搭載されていたので、この問題は実質上解決された)。
 音楽と効果音は良くも悪くも無いレベルだが、個人的にはネイサンの声がフローズンハーフ(月下の夜想曲に登場したオカマの魔術師)みたいでなんか嫌である。また使いまわしの曲が多いことも少々残念なところ。

 難易度はまあそれなりだろう。DSSを上手く活用すれば問題ないだろう。ただ逆に有効なDSSが無いとボス戦で苦戦する場合はあるだろう。

 色々と特徴的な要素が盛り込まれているが、総合的な完成度ではやはり月下の夜想曲と比べるとやや劣る。とはいえゲーム自体はきちんと作られており、やりこみ要素もあるので、まずまずといったところか。