邦題 | TOMB RAIDER 5 CHRONICLES |
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ジャンル | アクションアドベンチャー |
機種 |
Windows PS |
開発 | CORE DESIGN |
発売 |
Windows:EIDOS INTERACTIVE PS:カプコン |
メディア |
Windows:CD-ROM(2枚組) PS:CD-ROM |
発売日 |
Windows:2001年1月19日 PS:2001年5月31日 |
ストーリー
邪神セトとの戦いを切り抜け、崩落する遺跡から脱出を図ったララ・クロフトだったが、脱出まであと一歩というところで彼女は奈落の底へと飲み込まれてしまう。その生存は絶望視され、冒険家ララ・クロフトは「死亡」した。
イギリスのクロフト邸では、ララの葬儀が行われ、そこには執事のウィンストンの他、ララをよく知る神父のパトリック・ダンスタンや、冒険家のチャールズ・ケインらが集まっていた。彼らは亡くなったララのことを偲んで、かつてララが繰り広げた冒険について語り合うこととなった。
レビュー
前作の意外な結末から続く今作『TOMB RAIDER CHRONICLES』は、ララがかつて繰り広げた冒険を、ララの友人達が語り合うという構成で物語が展開されていく。次回作へとつながる中間点みたいな作品であり、前作で明かされなかったフォン・クロイ教授とララの関係なども明らかになる。また、登場人物の数も豊富で、中には意外な人物も登場したりもする。
なおWindows版には、本編の他に、レベルエディターが付属する。これを使えば、オリジナルのレベルを作成することができ、さらにそれをネットで配信することも可能である。そのためある意味、このレベルエディターの方が人によっては価値が高いと言えるだろう。
ストーリーはララの家に、執事のウィンストン、神父のパトリック・ダンスタン、冒険家のチャールズ・ケインらが集まり、過去にララが行った四つの冒険を語り合うというものだ。その冒険とは、ローマで繰り広げられた賢者の石争奪戦、ロシアのUボートで繰り広げられた聖なる槍を巡る冒険、ララが16歳の時にスプーキー島で体験した事件、そしてフォン・クロイのビルにララが挑戦するもの、この四つだ。それぞれのストーリーは独立したものなので、当然アイテムの持越しなどはできないし、スプーキー島に至っては銃さえつかえない。これまでの本編というよりも、追加レベルに近い感じだ。
ゲームシステムは、基本的に前作を継承した形になるので、目立った変化はない。しかし、いくつか変更された点や進化した点もある。なお前作のようなステージ間を行き交う構成はなくなってしまい、乗り物にも乗れなくなった。
まずララのアクションに綱渡りが加わった事が挙げられる。これは綱の上をバランスをとりながら歩くというものだ。
また、特殊な武器やアイテムが登場するようになった。これらは主に最後のフォン・クロイのビルで登場する事になる。
さらに今作には、視界という要素が新たに加わったため、Uボートやフォン・クロイのビルでは敵に気づかれないように行動する必要性も出てきた。また、頭を狙い撃ちすると一発で倒せるという要素も追加された。これはフォン・クロイのビルで役立つ要素だ。
そのほかの要素は前作と大差はない。また、ゲーム自体はこれまでの作品に比べると短く、ムービーシーンが重視されている感じを受ける。またゲームをクリアすると次回作のコンセプトアートが見られるようになるなど、やはり今作はつなぎの作品という印象が強い。レベルエディターの付属しないPSで買うと損をする気がする。