ジャンル アクションアドベンチャー
機種 PS2
開発 KCE東京
発売 コナミ
メディア DVD-ROM
発売日 2003年11月27日

 


 ストーリー

 11世紀。王権が弱体化し、地方の小領主が力を持ち始めた時代。領土を守るために騎士が誕生し、グレゴリウス革命により騎士は神の平和を守る存在となった。
 比類なき戦闘能力を持つレオン・ベルモンド男爵と、その友人で天才的な戦術家のマティアス・クロンクビスト伯爵によって無敵を誇った騎士団が存在していた。だが異教徒との戦いから帰還した彼らを待っていたのは、マティアスの愛する妻エリザベートの死であった。マティアスは深い悲しみから病床に伏してしまう。
 そして1年後、騎士団はレオンの活躍でいまだ無敵を誇っていたが、突如レオンの領土に謎の怪物が出現することとなる。十字軍遠征を前にして戦うことを許されず、歯がゆい思いをしていたレオンだったが、ある時レオンの前に病に付していたはずのマティアスが姿を現し、怪物たちを操っているのが永遠の夜の森に住むヴァンパイアの仕業であり、そのヴァンパイアにレオンの許婚であるサラ・トラントゥールが連れ去られた事を知らせる。
 サラを救出するために爵位を捨て、永遠の夜の森に乗り込んだレオンはやがて、これから数世紀にわたり連綿と続くこととなる宿命の戦いの始まりの扉を開くこととなる。

 


 レビュー

 PS2での第一作となる今作『Castlevania』は、かつて失敗した3D化に挑戦したのと同時に、シリーズの根底となるドラキュラとベルモンドの因縁が明かされる作品となっている。

 今作は3Dアクションとなっているが、基本となるシステムはカプコンのDevil May Cryに似ている。カメラワークやキーの操作感覚はほとんど同じだ。ただ武器がムチに限定されており、そのムチによる弱攻撃と強攻撃を使い分けて戦う事となっている。
 今作ではRボタンは平行移動と同時にガードの役割も果たす。このガードが重要で、敵が使ってくるスペシャルアタックという特別な攻撃をガードすると、後述の魔導器使用に必要なMPを回復させることができるのだ。加えて敵の攻撃とガードのタイミングを合わせると、パーフェクトガードとなってこの場合もMPを回復させることができる。ガードは全方向に有効であるが、連続で攻撃を受けたりガード不能の攻撃を受けると崩されてしまう。ちなみにガード中に×ボタンとスティックで前後左右にロールをすることもできる。
 今作ではアイテムの使用はR3ボタンでリアルタイムウィンドウという枠を表示させて行うことになる。ステータス画面でもアイテムの確認や装備ならできるが、使用はできない。リアルタイムウィンドウはその名の通り表示させている間も時間が経過するので、戦闘中にアイテムを使用する場合は迅速に対処する必要がある。これは後述のサブウェポンや魔導器選択時も同様となる。リアルタイムウィンドウの操作はR3のボタンで行うことになり、表示中も動くことに関しては自由である。
 シリーズ恒例のサブウェポンも存在するが、今作ではこれに加えてオーブと呼ばれるアイテムを組み合わせることで魔法を使うことが可能となる。オーブはボスを倒すなどして入手し、L1ボタンで切り替えることができる。オーブの種類とサブウェポンに応じて効果は変わってくる。
 また魔導器という特殊なアイテムもある。これはガード中にサブウェポンボタンを押すことで発動し、MPがなくなるまでの間特殊な効果を発動させるというものだ。これには能力強化や追加攻撃の効果がある。同じ動作で解除も可能。魔導器の切り替えはL2ボタンで行える。
 戦いを重ね、条件を満たすと新たなアクションを習得することもでき、ムチは引っ掛けることによる移動にも使える。基本システムがDevil May Cryに似ているとはいえ、独自の要素も多い。

 ストーリーは最も古い時代となり、ドラキュラとは何者なのか、ベルモンド家がいかにしてヴァンパイアハンターになったのか、ヴァンパイアキラーがどのようにして生まれたのか、などの、シリーズの根底にある謎が明かされるものとなっている。

 グラフィックは全体的に綺麗に纏まっており、黙示録の時に問題だった雰囲気を出せていないという問題は解消されている。
 音楽もかなり質が高く、月下の夜想曲とほぼ同等かそれ以上のレベルにある。

 難易度は普通くらいだろう。

 全体的にはなかなかの良作であったが、前述の通りシステムがDevil May Cryそっくりだったため独自性には欠ける事となってしまった。とはいえシリーズの雰囲気は出ており、成功と見ても差し支えない出来栄えである。