| ジャンル | 異世界召喚シミュレーション |
|---|---|
| 機種 |
PS2 PSP |
| 開発 |
Xuse【本醸造】 日本一ソフトウェア |
| 発売 |
PS2:日本一ソフトウェア PSP:サイバーフロント |
| メディア |
PS2:DVD-ROM PSP:UMD |
| 発売日 |
PS2:2005年5月12日 PSP:2012年3月8日 |
レビュー
Windowsで発売された永遠のアセリアのPS2移植作が今作『永遠のアセリア -この大地の果てで-』である。今作はシナリオやシステムを大幅に見直しており、別物と言っても過言ではない内容となっている。なお移植に当たって、高レベルなシミュレーションゲームを製作することで定評のある日本一ソフトウェアが協力していることが、大きなプラスになっているといえるだろう。
まず今作、ゲームバランスにかなり大きく手が加えられている。
基本システムはオリジナル版と同じだが、スキルの効果にかなりの変更が施されている。具体的にはまず、全体的に魔法攻撃力が上昇しており、魔法による攻撃がオリジナル版よりも強力となっている。また、エーテルシンクが行動回数減少を伴う攻撃魔法になっており、これによってブルースピリットの役回りも大きく変化することとなった。他にも多くの調整が施されており、オリジナル版と同じ戦い方が通用しなくなったり、新しい戦い方が可能になったりしている。
また、オリジナル版にあった処刑コマンドは神剣開放というものに変化している。これは、神剣のマナを全て開放することで、スピリットのレベルを1まで戻し、その分のマナを確保するというものだ。レベルが1に戻ったスピリットは初期化されるので、属性を変えて新たに育てなおすこともできるし、スピリット自体を失うこともないので、オリジナル版よりも便利になったと言える。
拠点での回復にも変更が加えられており、オリジナル版ではHP・スキル共に1ターンで完全回復したが、今作ではスキルは完全回復するがHPはある程度しか回復しないようになっている。そのため拠点攻撃は楽になり、逆に防衛はやや難しくなった。なお新たに回復施設という施設が建設可能になっており、これを建設するとHP回復量を上げることができる。
なお最終章での敵の本拠地での戦いが、オリジナル版のファンディスクであるEXPANSIONで登場したラストダンジョンとなっているが、これがやたら長ったらしいので個人的にはちょっとどうかと思う。
加えて、これはハードの制約上仕方のないことなのだが、全体的に戦闘シーンにおけるテンポが悪くなっており、高速戦闘もできなくなっている(戦闘スキップはできる)。これは少々残念である。
ストーリーも基本的にはオリジナル版同等だが、これに加えて、EXPANSIONで新たに攻略対象となった今日子と時深がヒロインに追加されている。また仲間になるサブスピリット全員に顔グラフィックが追加されただけでなく、サブスピリット関連の新規イベントが大幅に追加されている。オリジナル版でも攻略対象だったヒロインのシナリオも、移植に伴って設定やストーリーに変更が施されている。
ちなみに、オリジナル版で不評だったやたら長いプロローグは、今作では3分の1くらいに縮小されている。
グラフィックは、新規に追加されたものを除けば基本的にオリジナル版と変わらないが、キモウトの悪名を生み出した佳織のグラフィックはわりとまともなものに差し替えられている。
音楽もオリジナル版と変わらないが、オリジナル版でOPテーマだった「永遠のアセリア」は、ラストバトルでの挿入歌のみとなっている。
難易度はオリジナル版に比べると若干高めで、より戦略性の高い作品となっている。
いくつかオリジナル版よりやりづらい点はあるものの、全体的にかなり大胆な変更が施されているので、オリジナル版をプレイした人間でも新鮮な感じでプレイすることができるだろう。