Alien
 エイリアン

 宇宙最強とも言われる完全生物。エイリアンという言葉は本来「異星人」を意味するので、エイリアンというのは通称で、正式名称は「Xenomorph(ゼノモーフ)」であるが、一般的にはエイリアンという名称で通っている。
 なんらかの軍事目的でエンジニアたちによって創造された寄生生物を起源としており、それが突然変異などを繰り返すことによってこの姿になったものと思われる。
 エイリアンは種族を繁殖させるという本能に基づいて行動しており、それ以外の要素に左右される事はまず無い。クィーンを頂点とし、親衛隊兼時期女王候補にあたるプリトリアン、前線で活動するウォリアー等で構成され、その社会構造は蟻や蜂のものと似ている。
 エイリアンが完全生物と呼ばれるのは、その特殊なライフサイクルと能力に起因する。エイリアンはエイリアン・エッグ→フェイス・ハガー→チェスト・バスター→成体(ウォリアー等)という成長過程を踏むが、最も特徴的なのは、エイリアン・エッグから生まれたフェイス・ハガーは、他の生物に取り付いて寄生し、自らはその後死んでしまうが、寄生された生物の体内ではチェスト・バスターが成長し、やがてチェスト・バスターは宿主の胸を食い破って外へと飛び出し、そのチェスト・バスターが成長して成体になるという点である。この時、寄生した生物の遺伝情報を自らの遺伝子に取り込むため、成体となったエイリアンは宿主の特徴を継承した姿になる。またこの遺伝子情報の取り込みがあるため、その場の環境への適応を素早く行なうことができる。
 エイリアン自体の大きな特徴は、血液が強酸でできている点である。強酸であるためうかつに傷をつければその血液によって相手が傷を負うという羽目になり、これはエイリアンの持つ強力な武器の一つとなる。またエイリアンは並外れた運動神経を持ち、金属をも切り裂く鋭い爪と、まるで巨大な槍のような尻尾、そして顎の中に隠された頭蓋骨を一瞬で噛み砕く第二の顎を持っている。定期的に脱皮し、そのたびに体内にシリコンを取り込んでいるため環境の変化に強く、また高熱に対する耐性も持っているが、反面物理的な衝撃や火器による攻撃などにはそれほど強くない。とはいえ酸の血液を持っているため、その弱さもまた武器となる。高い繁殖能力を持っていることも考えると、総合的な戦闘能力は凄まじい高さだといえる。
 なおエイリアンには、「目」や「耳」といったものに該当する特定の器官は存在しないが、頭部全体が感覚器官の役割を担っているので、これで「見」たり「聴」いたりすることができる。また、生物の発するフェロモンを感知することができるので、プレデターの光学迷彩も通常のものだとエイリアンには通用しない。

 

 Synthetic
 シンセティック

 いわゆるアンドロイドのこと。最も初期のものは、セキュリティや暴徒鎮圧などを目的として、ボルジア・インダストリーによって2030年に開発されたものであるが、これはまだ「ロボット」に近いものであり、人間の容姿や機能には程遠かった。その後様々な企業でシンセティックの研究・開発が進められ、ウェイランド社が開発したデヴィッド・シリーズにおいて、人間とほとんど変わりない容姿と運動機能、知能および擬似的な感情を有するものが完成することとなった。なおシンセティックは人間にかなり近い存在となったが、法律上はあくまで「ロボット」であり、人間と同等の権利までは認められていない。
 シンセティックの容姿が人間そっくりに作られているのは、人間とシンセティックがコミュニケーションを取るうえで、その容姿が人間と異なるものだと、それが相互理解の障害となるという研究結果によるものである。だがそれを悪用されて、ノストロモ号にウェイランド湯谷社の密命を受けていたアッシュというシンセティックが乗り込んだ際、乗員はアッシュの正体がシンセティックであることを、アッシュ自身を半壊させるまで気がつかなかったということもあった。
 人工知能は人間の脳と同じく頭部に存在する。また人工筋肉と、炭素繊維で構成された骨格を持っており、人間に近い構造のため、骨格を支えるには筋肉がどうしても必要となる。体内を流れる白い液体は、筋肉と骨格の動きの連動をスムーズにするために必要なものである。動力源は胸部に存在するパワーセルであり、最大稼働時間は400日間である。充電に必要なソケットは胸郭の下に隠されており、最大まで充電するのに必要な時間は72時間となる。
 人間に近い構造とはいえ、痛覚はなく、また人間なら致命傷になるような、たとえば体が真っ二つにされるようなことになったとしても稼動を続けることができる。ただし頭部もしくはパワーセルの破壊は致命傷となりうる。また酸や強い圧力、炎などにも耐性はなく、体内に水が入るとそれがきっかけで感電する恐れもある。あくまで人間と同等の能力を持つ存在として設計されており、人間以上の存在にはなれないようになっている。
 またシンセティックは食事を取ることができるが、これは人間とのコミュニケーションの一環としてのみ行われるものであり、それで栄養分を得ることはできない。よって食べたものは一切吸収されず、全て排出されることとなる。
 なおリプリーがスラコ号に乗り込んだ頃には、海兵隊は宇宙航行時にシンセティックを一人搭乗させるという規定があった。またビショップ・シリーズなどには感情を抑制する機能があるため、暴力的な行為を行えないようになっているが、アッシュの製品名であるハイパーダイン社製の120-A/2にはそうした機能がなかったため、リプリーがエイリアンを巡る一連の真相を知った時には、口封じのためにリプリーを殺害しようとした。

 

 Engineers(Space Jockey)
 エンジニア(スペース・ジョッキー)

 太古の昔にアケロンに墜落した宇宙船を操縦していた異星人。操縦席に座ったまま、化石化して死んでおり、胸部にはチェスト・バスターが飛び出した跡が存在する。だがその正体は、生体組織で構成されたスーツに身を包んでいた、地球人の側からはエンジニア、もしくはスペース・ジョッキーと呼ばれている異星人であり、遺伝子的には人間と全く同じ存在である。なお古代人が使っていた言語を使うので、現在の言葉は当然のことながら通じない。また人間に比べると一回り大きく、それに相応しい怪力を持っている。
 はるか太古の昔から、様々な惑星に自分たちの遺伝子を撒くことによって生命を生み出していた種族である。また3万年以上前の地球にたどり着き、そこで人類の祖先となり、神のような存在として崇められていた。だがおよそ2000年前、突如彼らはなんらかの理由で人類を滅ぼすことを決め、LV-223という衛星でエイリアンの起源となる生物兵器を開発したが、その生物兵器が暴走し、LV-223のエンジニアたちは1人を残して全滅してしまった。
 アケロンの遺棄船の地下には、大量のエイリアン・エッグが存在していた。これがLV-223の生物兵器や、そこから生まれたエイリアンとどう結びつくのかは現時点では不明。

 

 Predator
 プレデター

 強い力を持った獲物を求めて宇宙を放浪する戦闘種族。二つの太陽を持つ灼熱の惑星を母星としている。プレデターという名前は、グアテマラで起きたアメリカ軍の特殊部隊とプレデターとの戦いにおいて、一人ずつ獲物を狩っていくように隊員たちが殺害されていくことが、捕食者を連想させられたことから、人間の側で付けられた通称であり、彼らが自分たちをどう呼んでいるかは不明である。
 高度なテクノロジーと高い身体能力を有するが、その社会構成は長老をリーダーとした原始的な部族社会であり、自分たちにとって相応しい獲物との戦いに勝利することで成人として認められる。その獲物となるのが人間やエイリアンであるが、プレデターは名誉と誇りを重んじるため、ザ・クリーナーのような特別なプレデターを除けば、基本的に戦闘能力を持たないものとは戦わない場合が多く、また他種族であっても、勇敢な戦士に対しては敬意を払うこともある。獲物を狩ったら、その証として相手の頭蓋骨を奪い、コレクションする習慣をもつ。
 プレデターは人間をはるかに上回る強い腕力や脚力を持ち、ショルダー・キャノンや特殊合金製の各種武器を操ることができる。また血液が蛍光塗料のように光るという特徴もある。
 プレデターの装備の中でも特徴的なのは、カモフラージュのためのクロークである。これを起動すると、光を屈折させて自分の姿を背景に溶け込ませることができ、人間などはその姿を認識しづらくなる。また非常に高い回復能力を持つ救急キットを装備しているが、これは特殊な薬剤を体内に直接注入しているようなので、使用する時には激痛が伴う。加えて、特定の波長の光のみを増幅することができるマスクも着用しており、これは赤外線を探知して獲物を捉えるために使われる場合が多いが、状況に応じて見ることができる波長を切り替える事もできる。
 武装は、腕に取り付けられているリスト・ブレード、長さを変えることができるスピア、レーザー照準機能がついたショルダー・キャノン、凄まじい切断力を誇るディスク、金属製の刃が大量に仕込まれているネット・ランチャーなどである。また名誉を重んじる種族らしく、自分が窮地に立たされた場合、潔く自決するための自爆装置も持っている。
 灼熱の惑星を母星としているため、地球上では真夏の、特に暑い地域が狩りの舞台として選ばれることが多いようである。また狩りは単独で行うか、複数でチームを組んで行うか、状況に応じて異なるようだが、チームを組む場合でも、チームのメンバーを助けたり、連携して戦ったりといったことはせず、戦い自体はあくまでそれぞれが個別に行うものと割り切られているようである。
 現代では人間を相手に狩りを行っているが、古代では人間を使ってエイリアンを生み出し、そのエイリアンを相手に狩りを行っていた。その時に人間に文明を与えたのもプレデターであり、当時まだ温暖だった南極大陸に神殿とピラミッドを築かせて、そこを狩場としていたのだが、ある時繁殖しすぎたエイリアンによって狩りが失敗し、追い詰められたプレデターたちは自爆装置を使って南極大陸の文明もろともエイリアンを全滅させる。その後生き残った人間が世界中に散らばり、現代に至る文明を築くこととなったのである。
 なお自爆装置のカウンターなどから、プレデターの数字は9進法であることが確認されている。
 ちなみにプレデターにも種族があるようで、通常のプレデター(クラシック・プレデター)以外にも、スーパー・プレデターと呼ばれる種族も存在しており、彼らはクラシック・プレデターよりも高い戦闘能力を持ち、また獲物を狩りに行くのではなく、狩場へと連れ去ってから狩りを行う、トラップを駆使した戦法を用いる、使用する武器が異なるなどの違いがある。