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50-1:水口城


東海道を歩く (50-1:水口宿:水口城) ---
(写真は水口城)
膝の痛みが和らぐ様に、朝から、草津のビジネスホテル
のバスタブにゆっくりと浸かって、膝を屈伸します。

今日は小雨です。
ジャケットのフードを引っ張り出して、傘もリュックも
持たず、手ぶらで歩きます。
手ぶらで歩くのは、膝の痛み対策で、少しでも、身体を
軽くして、膝への負担を軽減するためです。

今日は、昨日の続きの若王子前バス停からスタートします。
草津のビジネスホテルを出て、JR草津駅から、草津線に乗り、
貴生川駅で降ります。

貴生川駅前からバスに乗り、昨日の若王子前で降ります。

小雨の中を、国道1号とほぼ並行している旧東海道を
とぼとぼと歩いてゆきます。



暫く歩いてゆくと、旧東海道は、T字になっていて、
表示がないので、左右どちらに進めば良いのか、全く
見当がつきません!

ちょうどT字のところに、車を止めて、おじさんが
弁当を食べていました。
旧東海道を歩いていて、今日、初めて会う人間です。
今日初めて会う人が、表示のない分岐点で、雨の中、
車を止めているなんて!
何という幸運! 出来すぎ! ラッキー!

雨の中、車のガラス窓を叩きます。
”すみません〜!旧東海道は右ですか左ですか?”
助かった!

感で反対方向へ歩いて、途中で気がついて、雨の中、膝痛を
抱えて、とぼとぼと引き返すところでした。

小雨の中、何とか、水口(みなくち)宿の東の端の東見付跡
にたどり着きました。
東見付には、木戸や番所を置き、旅人を監視したそうです。

水口宿は、往時の町割りを残しており、特徴的な「三筋町」
として発展したそうです。
確かに、下の写真の矢印によると、旧街道は3本に別れて
並行して走るみたいです。

水口宿の名物は、かんぴょうで、かんぴょうの天日干し
風景は、広重の絵でも有名です。


この辺りには、古い家が点在し、往時の雰囲気を残して
います。

水口宿の町並みの写真を撮っていたら、カメラの電池切れ
です!
この様な非常時には、携帯のカメラを使うことにして
いるので問題ありません。

な、何と、携帯も電池切れです!
不運なトラブルは重なるものです参ったな〜・・・
今回は、充電器を忘れたので、宿で充電していなかった
んですよね・・・
水口宿から先は、写真無しの文章のみのブログになる
のでしょうか・・・
途方に暮れて、周りを見渡すと、遠くに、西友の看板
が見えます。

祈るような気持ちで、脚を引きずりながら西友へ
向かいます。
ありました!
西友に、無料の携帯電話の充電コーナーが・・・
西友のファーストフードコーナーで、また、キツネ
うどんを食べながら充電されるのを待ちます。
次回は、絶対に、充電器を忘れない様にしよう・・・

また、旧街道に戻ります。
水口曳山祭の曳山屋台を格納する写真の様な建物が
町内毎にありました。




(下は曳山屋台のからくり時計)

少し歩くと、近江鉄道の水口石橋駅にぶつかりました。

踏切を渡り、旧街道を左に外れて、水口城へ向かいます。
写真の様な素敵なお城です!

お城の中の水口城資料館の中に入ろうとしますが、何故か
木金休館とあります?
パンフレットには、月曜休館とあるのですが・・・

水口城のお堀端にいた地元の人らしきおじさんに尋ねます。
”案内本には月曜休館となってますけど、月曜休館
じゃないんですか?”
”いや〜、町村合併で、月曜休館から木金休館に変わった
んだよね〜。”

水口町(水口宿)、土山町(土山宿)、甲賀町、甲南町、
信楽(しがらき)町の五つの町が合併して甲賀市となり、
定休日を甲賀町に揃えたとのこと。

”え〜っ、そうなんですか、
仕方ないから他の史跡を見に行こうと思うんですが、
水口宿のパンフレットは何処で貰えますか?”
”パンフレットは市役所にあるけど、ここから遠いよ。

そうだ、隣の公民館で、パンフレットを貰ってあげるよ。”
と言って、私を、隣の水口中央公民館に案内してくれました。

おじさんは、執務室の中へ勝手に、ずかずかと入って
いくと、4名の男女の職員の方が執務中でした。
”全員集合〜!、この人が、水口宿のパンフレットが
欲しいそうなので、皆、手元や机の中の資料を探して、
この人に渡して!” (え〜っ、このおじさん、何者?)

”みんな、こちらに集まって!
どうしたら水口の観光が良くなるか、
これから、この人の意見を聞いて議論しよう!”
”いや〜、皆さん、お仕事中に申し訳ないですね〜。”

”臨時会議”が始まってしまいました!
”では、外からの目線でご意見をお願いします。”
私は、
@パンフレットを、旧東海道沿いに置いて欲しい。
A旧東海道から分かれて、お城までの道順の表示がない。
などの意見を言いました。
担当の方が、市から出版社へ休館日の訂正依頼の手紙を出す、
などの対応策を述べられました。
そんな感じで、”臨時会議”は、無事に終了しましたが、
私の方は、膝が痛くて、もうこれ以上、見物のために歩く
ことは出来ません。

おじさんに教わって、近くの加藤神社から、JR貴生川駅
行きのバスに乗ります。

次回は、隣の水口城資料館からスタートします。
本日の歩行距離は約5キロ、この東海道五十三次・
完全踏破の旅で最低記録です。

次回は、膝の回復を待って、石部、草津、大津、京都と、
いよいよ最後の旅です。

JR草津線・貴生川駅から草津へ向かい、更に東海道線で
京都に出てから、新幹線で新横浜に戻りました。

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