東海道を歩く (10-2:箱根宿西坂 )18km
(写真は箱根西坂の石畳の道)
元箱根〜三島
民宿のおばさんの”箱根からの登りに比べれば、三島への下りは楽ですよ”という言葉元気づけられて元箱根の民宿をスタートします。
芦ノ湖湖畔の巨木の見事な杉並木を抜けると、下の写真の箱根関所(再建)です。
そして、約2キロで坂を登りきると箱根峠です。
ここから三島まで延々と続く約15キロの緩やかな下り坂です。
接待茶屋の跡から、下りの旧街道の石畳道が始まります。
旧街道の石畳道は、スタート地点の接待茶屋跡辺りは、上の写真の様な、けもの道?か、
と思う様な石ころ道でしたが、やがて、山中城跡の入口辺りから綺麗な石畳の道になり、
道を下るにつれて、段々と冒頭の写真の様な立派な石畳の道になってきました。
石畳道の途中には、行き倒れになった旅人の供養塔・念仏石がありました。
この厳しい箱根八里越えでは、途中で死んだりする人もいたんだろうな〜、と実感します。
芦ノ湖のコンビニで、おにぎりを買っておいて良かった!
でなければ、私も今頃、飢餓で行き倒れに・・・
歩いても歩いても、あまりにも急な坂が、何時間も延々と続くので、いい加減イヤになっ
きました!
朝からずっと、食堂はおろか、人家もほとんどありません・・・
急な坂を想像させる「臼転ばす坂」や「こわめし坂」等の地名が続きます。
「こわめし坂」は、急な坂があまりにも長いので、背負っていたお米が、汗と熱でこわめしに
なったそうです。
昨日の東坂コースは、ハイキングの人と時々出会ったのですが、今日の西坂コースは、
一日中歩いても、一人も出会いません
西坂は、何故、東坂に比べて、人がいないのでしょうか?
@知名度が低い
A寄木細工の里や甘酒茶屋の様な観光スポットが無い
Bバスの便が1時間に1本と不便
C一日中下り坂を歩き続けるような暇な人はいない
さて、正解は@〜Cのどれでしょうか?
下り坂は、足と腰の筋肉の使う場所が違うのでしょう。
下り坂を延々と一日中歩いていたら、足と腰の変な部分が筋肉痛になってきました・・・
足を引きずりながら三島へ向かいます。
綺麗に整備された初音ケ原の松並木の遊歩道をビッコを引きながら、下り続けます。
元箱根から歩き続けること約8時間、やっとの思いで三島宿に入ります。
箱根宿から三島宿まで約18キロです。
|
|