2006年秋 鷹の渡り

 

更新:20061113

2006年秋季に九州各地にて猛禽類の渡りを観察しました

出現状況は以下のとおりです。



1028日〜30日に薩摩半島各地で観察を行いました。ツミの渡りが見られ、メインルートの一つである可能性が出てきました。



9月後半から鏡山で観察しました。鏡山では、森本満樹さんの長年の観察でハチクマが多数西へ渡ることがわかっています。

広域をすべて観察できる場所がないため、1人の観察では拾えてなかったようですが、森本さんが観察していない西展望台で観察しているとチョウゲンボウが比較的多く南東へ渡ることがわかました。

ハイタカは9月末に少しずつ増え始め、11月に入ってからも渡りが見られました

ハチクマは本州から飛来し鏡山を通過して五島列島へ、チョウゲンボウ・ハイタカなどは韓半島から飛来し南東へ向かうものと思われます。九州南部や四国の観察地へと向かうかもしれません。

詳細については、鏡山の記録を公開されている森本満樹さんのHPをご覧下さい。

 

薩摩半島各地


10/28 最初に金峰町金峰山で観察。東側1km程度のところを通過して南に向かうツミがそこそこ渡りました。南西に移動して加世田市?蔵多山で観察したところ、山の東側02kmを通過して南西(坊津町)へ向かうものが多く見られました。

10/29 昨日の渡り状況により、薩摩半島の南西端にある坊岬で早朝からどんどん海上へ飛び出すと思い、観察しましたがツミは現れず、少しだけ場所を移動して今代鼻で観察しましたが、そこでもツミは見られませんでした。東へ大きく移動して薩摩半島の南東端に近い頴娃町大野岳というところで観察を行いましたが、3km位?北側を西へ飛翔するツミかハイタカが見られただけでした。西に戻って、ツミが多く見られた蔵多山の北西にある加世田市?長屋山で観察を行いましたが、何も見られませんでした。

10/30 蔵多山の南西にある坊岬では見られなかったので、南南西にある枕崎市鍋平山付近で観察したところ、早朝に北側2km位のところを南西へ向かうツミが見られました。南西へ飛翔し、坊岬手前の山で北西へ向きを変え飛び去りました。向きを変えた場所の周辺(番屋山)には9基の風車が立てられています。そこから半島沿いに北西に向かうと考え、大浦町亀ヶ丘にて観察しました。南南東3kmにある大浦町陣ノ尾山付近で22羽の鷹柱が見られました。山付近でうろうろ飛び回った後、南東へ飛び去りました。場所を変えて陣ノ尾山が順光で見える久志漁港で観察したところ5,6羽のツミの小群が3回見られましたが、東(内陸側)へ飛び去りました(結局、早朝に見たツミが通ったルートに戻る印象で、振り出しに戻った感じでした。)。

結局のところ、この3日間で、比較的多くのツミが薩摩半島を南下して南西端にある坊津町へやってくることまで確認できました。長期で観察すればメインルートと考えられる程度のツミが見られそうな気がします。どこから海上へ出て行くかわからなかったので、次回の課題となりました。坊岬でもっと長時間観察していれば観察できたかな?


ツミの渡り 赤矢印はツミの飛翔方向。×?はツミの渡りが見られなかった観察地(短時間の観察なので渡っている可能性が残る)。





福岡県北九州市門司区風師山付近(北緯33562東経1305734秒、標高250m




青字は南または南西へ、赤字は北東へ飛翔。

10/10 一年ぶりの観察。ハイタカ属がいろいろ出るので勉強になる観察地。オオタカは成鳥ばかりだった。





佐賀県伊万里市大野岳(北緯331940秒、東経1295446秒、標高424m




青字は南寄りの方向へ、赤字は西へ飛翔。

 

9/23 北東風が強い。朝一にハチクマが17羽出た後、ほとんど飛来なし。

西よりの風が無いとアカハラダカは期待できない印象あり。今季は大野岳の観察終了。

9/20 南西微風。観察地より南側を西へハチクマが渡った。背振山地の最南端または佐賀平野を通過した個体と思われる。

アカハラダカは9時半と10時くらいに鷹柱が見られた。

9/12 尾上さんに観察していただいた。北東風やや強めで渡りは観察されなかった。

9/11 本日から観察開始してみた。北北東の風が強い。とりあえずアカハラダカが渡る。

 

 

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