古本屋を繁盛させるためには専門分野に特化することだと多くの方々にご意見をいただきました。 |
正にその通りでした。しかし、思いがけない出会いを提供するには敢て |
◆滑らかで練られた文章で読む人を小説の中に引き込む藤沢周平。多くの時代小説を読み比べてみてください。その魔力にはまってしまいます。本は勿論のこと、その土壌となった「庄内」の本も並んでいます。海坂藩のマップや藤沢周平記念館のパンフレットもあります。 〇辻書房では本場の庄内弁を聞くこともできます。 |
◆DVDと原作本をセットでお勧めは「天地明察」。 まずはV6の岡田准一の名演をDVDで見てから原作を読む。何故かもう一度DVDを見たくなります。 もう1本は「劔岳 点の記」(浅野忠信主演)。 ラストに出てくる錫杖に体が凍り付いてしまいます。 |
◆NHK第一から聞こえるしゃべくりに、吉本の芸人かと勘違いするほどにノリノリで万葉集を解説するのは上野誠先生。こんな人は現代の隣人にもいるよね、というような現代語訳をしてくれます。 上野先生の著書は古本屋にはなかなか出てきません。 |
溢れる情報の渦の中で、心惹かれる本を探すことは雲を掴むようなものですが、気軽に読める「エッセイ」が |
入口になることもあります。岸田今日子、高峰秀子、向田邦子、吉行和子。勿論、黒柳徹子も。感受性豊かな |
女性陣の歯に衣着せぬ文章は栞を挟む間もないほど読み進みます。 |