我が家の庭には、元から枯山水の池(石組みで水のない池)があったので、
これをなるべく自然でメンテナンスのいらない池にしようと思い、
ビオトープを作ることにしました。
ビオトープの作り方もいろいろあるようですが、私の場合は元の枯れ池を利用するため、
池の岩組みをコンクリートで埋め、底もコンクリートを流して作ることにしました。
また、滝や川を作りたかったので、濾過槽とポンプも利用します。
そこで、考えた構造が以下の図(上が断面図で、下が平面図)です。
濾過槽をうまく隠して、濾過槽周辺を渓流に、そこから滝が流れて滝つぼを作る。
そこから川が流れて池になり、池も次第に深くして、深い部分からから配管して濾過槽に戻す。
このようにすればいろいろな環境が再現され、流れを作ることにより浄化作用も有効に働くと考えました。
池の中には、砂や砂利、石を入れ、一番深いところは排水やメンテナンスを考慮して、
砂を入れずコンクリートのままとしました。
水換え(排水)用の管路はありません。本当は設置したかったのですが、庭の構造上できませんでした。
でも、雨で池からあふれた水は、地面に染み込むためそれほどの不都合はありませんでした。
下の写真が元の状態です。これでもある程度掘ったところ(下流部分)。
石組みがされているので、これをなるべく変えないで、必要な深さに掘っていきました。
上流部分から下流側を見たところ。
濾過槽部分です。中に見えるのは、濾過槽の底板代わりの穴空きコンテナボックス。
穴掘りはほぼ完成。石と石の間をセメントで埋めていきます(下流部分)。
もちろん、最初から作る場合はセメントを敷いた上に石を配置してください。
上流部分も同様です。石の配置を考えているところ・・
濾過槽部分です。
上の写真じゃよくわからないと思うので、構造図で説明します。
池とポンプ槽は塩ビ管路で接続していて、池から入ってきた水はポンプでコンクリートブロックに入ります。
ブロックの中を通った水は底の穴からろ過槽に入り、ろ材を通過した水はオーバーフローして滝になります。
ここまでの作業で、石と石の間やろ過槽部分等セメントを施工してきました。
これまでの作業のセメントは、モルタル・砂と防水材を混ぜて作りましたが、
底部分は鉄筋で補強し石を混ぜたコンクリートとします。
コンクリートが固まると、何度か水を入れ換えアク抜きをします。
次に、大き目の石を配置して、厚さ5〜10センチくらい砂や砂利を入れ、
近所の川から水草も採ってきて植えました。
まだ、濾過槽も稼動してなくアオコが発生し濁っています。
ろ過槽を稼動したところ。水も澄んできました。
安定した現在の状況です。
水は澄み、アオコやアオミドロの発生は抑制されています。魚やエビも大繁殖!