” 御衣黄桜の花見  ”   

 桜好きの人は知っている日本の三大桜 愛知県・根尾谷の桜、福島県・三春の桜、山梨県・北杜市の神代桜でいずれも寿命1000年以上と言われている。
自分の寿命が尽きる前に一度は見ようと、これまでに根尾谷と三春は訪れた。残り神代桜を今年は見に行くかと考えていた。
 ところが友人とメールを交わす中で御衣黄(ギョイコウ)桜が話題になった。 京都の桜守の老人が紹介していた何かの番組で、薄い草緑色の花びらが印象に残っていた。  


これはプロの写真。一度は見ておくかと言う気持ちが湧いてくる
 
 平安貴族が衣服にこの色を好んたのが御衣黄の名の由来らしい。 御衣黄桜はオオシマザクラとヤマザクラの交配種で両種の遺伝的特色が現れる。 オオシマザクラの特色で若葉とともに白い花が咲くのだが、ヤマザクラのように八重咲きで薄い緑色の花びらが開く。日を経ると白に薄く黄味がまし、更に経つと中央部に赤みをましてくる。
 調べると高尾の国立森林科学園は桜の保存林があり、御衣黄桜もあり見頃はソメイヨシノより遅い。 今年は桜開花が例年になく早くソメイヨシノはもう見ごろをとっくに過ぎた4/10に出かけた。ヤマザクラ系の血を引くので3〜4日前に開花した所で辛うじて間に合った。


高尾で撮った写真 すでに中央に赤みが現れている 

 今年の桜見は御衣黄桜を見て終わり。 御衣黄桜は長寿だろうか。 若木の緑が樹齢とともに薄れていく気がする。 佳人薄命の遺伝子を抱えているかも・・

 樹齢1500年と言う"神代桜"の花見は来年以降。 健康維持に努めよう。 しかし長寿桜の花は綺麗に咲いているが要介護か、要支援状態。 雨風で折れないよう支え木も必要だし、栄養管理も気遣っているのだろう。この桜たちは 生きているのか、生かされているのか微妙だ。

 それにしても屋久島の縄文杉、さらに島奥の人跡未踏の森で新たに見つかった屋久杉などは風雪に耐え3000年超、独立独歩なのだから凄い。 この杉たちは自分の力で生きている。

    以上