小さなこと

「小さなことにくよくよするな」という本を見つけた。副題は「しょせん全ては小さなこと」。この題がいい。

いつも迷惑駐車している邪魔な車があっても「小さなこと」。急に割り込んでくる車があっても「小さなこと」。無愛想な店員に当たっても「しょせん小さなこと」。こうとなえていると肩の力がぬけて楽になる。この言葉には、いたる所にころがっている不愉快なできごとを笑い飛ばしてくれる力がある。

むかついた時など立ち止まって考えてみよう。それが腹を立てるほどのことなのかと。本当はどうでも良いことではないのかと。すると目からウロコが落ちたようにすっきりとする。そのすっきりとした心を守っていきたい。

白隠禅師曰く。

人に対して腹立つときは、早くわが身の愚痴と知れ

怒り腹立ち中途の雲よ、上の空には何もなし(草取歌)

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