気づきの言葉七月
小さな気づきが大きく人生を変えてくれると思い、気づきのための短い言葉を作ってみた。
1日
傷つけあう人々の中にあって、傷つけることなく生きていこう
むさぼりあう人々の中にあって、むさぼることなく生きていこう
聖者は言葉もおこないも静か。聖者は足あとを残さない
理法を守る人は栄え、守らない人はほろぶ
徳が熟すのは楽しい。徳のある人には悪魔といえど害をなさない
2日
粗末な屋根は雨が漏る。粗末な心は煩悩が漏る
ものうさと睡魔に負けた人は煩悩に支配される
煩悩の汚れがなくならないうちは安心してはならない
気力と意欲のない人に智慧は育たない
汝らは自らなさねばならぬ。如来はただ教えを説くのみである
3日
究極の理想に達した人がなすべきことはただ一つ
一切の生きとし生けるものよ、安楽であれと祈ること
立ち、歩み、坐し、伏しつつも、眠らない限りは慈悲の心を保つこと
母がひとり子に対して持つように、全世界に対して無量の慈悲心を持つこと
慈悲心がなければ学んだ知識も凶器となる
4日
過去のおこないが今の自分を作った
今のおこないが未来の自分を作る
今のおこないを少し変えれば未来は大きく変わる
習慣が人を作る。困難が人を育てる
願わなければ変わらない
5日
よき友があるのは楽しい
真の友は苦しいときに分かる
近づきすぎると最上の人に対しても幻滅を感じる
ひびの入った茶碗は長持ちする。人づきあいも気をつければ長持ちする
よき友が得られないなら犀の角のようにただひとり歩め
6日
徳のある人は遠くにいても輝く。雪をいただくヒマラヤの峰のように
人類一味の心で生きている人は偉大なる人
人が見ていないところでもかっこよく
いいことをするきっかけを逃さない
損して徳とる
7日
徳のある人と語るは十年本を読むにまさる
育ててくれる人がいるから一人前になれる
外観は装えるが内実は時間をかけて育てるしかない
自ら自分を軽んじて人これを軽んじる
反省する人にあやまちは足かせとならず
8日
高慢の心は諸悪の根源。地獄の入口
もらうことに慣れればわざわい来る。餓鬼道の入口
乱れた生活は顔に出る。畜生道の入口
人と比べれば争い絶えず。修羅道の入口
生涯の目標を知ればその人の道が知れる
9日
潮に干満あり。人にも干満あり
かの死んだ人も、生きているこの身のごとくであった
生きているこの身も、かの死んだ人のごとくなる
やがてこの身は跡形もなくなる
執着なければ未練なし
10日
起きて修行せよ。眠って何の益がある
飲食に節度を知るものとなれ
つとめ励むことで矢を抜け
貪欲は人を愚かにする
知恵がなければ心は欲のままにさすらう
11日
道はつねにほかにもある
これしかないと思いこまない
あせらず気長に勝負
負けない手を指す
なすべきことをなし、あとは静かに待つ
12日
善根を積んで静かに時を待つ
求めてならぬものは求めてはならぬ
だめなことはすなおにあきらめる
あきらめれば心は解放される
執着しないのが心の養生
13日
妄想が自分を苦しめる
自分の思考は制御できる
無心になればすべて解決
無心の状態を維持することを正念相続という
考えない状態は考えてなれることではない
14日
これでいいのだ
ありのままの自分を受けいれる
背伸びは長くは続かない
弱さと未熟さは自分の伸びしろ
未熟なままでもみんな輝いている
15日
人の不幸は蜜の味、などと喜んではいけない
人ごとなら何でもおもしろい、などと喜んではいけない
こんなことを言ってはいけないのですが、ということは言わない
よくないと分かっているならやらない
そのことを全ての人がやったらどうなるか。是非判断の基準
16日
老年期は突然はじまる
未来がなくなると過去をふり返る
歳をとるとさよならだけが人生となる
七十を過ぎると、どうやって死のうかということばかり考えるようになる
死は最大の救い。不死は最大の恐怖
17日
蓮の花は泥の中から清らかに咲く
全ての花が実を結ぶわけではない。それでも花は美しく咲く
春に咲く花は、秋から準備にかかり、冬のあいだに根を張る
木を植えたら支柱が欠かせない
水をやって育てた木でも繁れば剪定が必要になる
18日
よくても悪くても今ここが出発点
現状を否定しても何も生まれない
現状を否定すれば前に進めない
現状を直視すれば智慧が湧いてくる
与えられた福分を大切にする
19日
静座して心を養い、運動をして体を養う
香を焚いて静座せば悪鬼しりぞく
眠れないときは寝禅の修行
迷いの心対策。相手にせず、じゃまにせず
人間の不幸はひとり静かに坐っておられないことから起こる
20日
恐れることがなければ何をするだろう
人目を気にしないなら何をするだろう
山ほどお金があれば何をするだろう
全世界が自分のものなら何をするだろう
思いついたら何でもやってみよう
21日
夜来風雨の声。朝には庭一面の濡れ落葉。風流とは庭掃除のことなり
ゴンベが種まきゃカラスがほじくる。三度に一度は追わずばなるまい
子を持って泣かぬ親なし。弟子を持って泣かぬ師匠なし
竜の鱗には毒虫がいて日に三度刺す。誰にでもわずらいはある
この世は不完全なもの。絶えざる修理が欠かせない
22日
足るを知らぬものは富むといえど貧し
足るを知るものは貧しといえど富めり
足るを知るものは地上に伏すとも安楽なり
心を一所に制すればなせぬことなし
心をほしいままにすれば人の善事を失う
23日
楽しいはつらいのあとに来る
仕事の報酬は仕事
おもしろい仕事を見つけてやり遂げるほど愉快なことはない
真剣に生きているならすでに報われている
真剣に生きているなら失敗しても満足
24日
正しい仕事を持つことは人生の基本
仕事が楽しければこの世は極楽
毎日が喜びの宝庫。感謝の山
仕事が人を作り人を輝かす
真の休息の味わいは活動のさなかにある
25日
きょうも旅。あすも旅。人生は毎日が旅
あすの行くえは風まかせ
ときには山中でひとり仙人生活
春は花、夏ほととぎす、秋は月、冬には雪が最良の友
今日のひと日の幸、静かに思う
26日
人の長所に目を向ける
人の成功をけなさない
不公平だなどと騒がない
うらやましいにふたをして人を評価する
人と自分を比べるは、リンゴとミカンを比べるようなもの
27日
この世に安住できる場所はない
人生はうたかたの如き、かげろうの如きもの
この身はいつ分解するか分からない寄せ木細工
人は弱者として生まれ、弱者となって死んでいく
最後のときが来たらすなおに受けいれるしかない
28日
お金も地位も名声も、つかの間の夢
幸せな一生も、悲惨な一生も、つかの間の夢
人は生きることに執着する。その執着が苦しみの元
死が苦であるか楽であるか、死んでみなければ分からない
死ぬとどこへ行く。信ずるところへ行く
29日
山よりも高く海よりも深い植物の恩
酸素も食べ物もすべて植物が作ったもの
全ての生き物の遺伝子の原理は同じ。命の元は一つ
すべては遺伝子に書かれている
誰が遺伝子の暗号を書いたのか
30日
一念不生を仏とす。不生を悟れば未来永劫の生き仏
仏心は生ずることもなければ滅することもない
文殊の智慧とは心中無一物のこと
無心になれば世界は宝ものに満ちている
真の自己は宇宙の命そのもの
31日
宇宙は一つの命のあらわれ
一輪の花にも大宇宙の命があらわれている
一念に永遠の時間が含まれている
一念に宇宙のすべてが含まれている
宇宙は広大。なれど心は宇宙の外に出る
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