気づきの言葉六月
小さな気づきが大きく人生を変えてくれると思い、気づきのための短い言葉を作ってみた。
1日
仏陀の境地は果てしなく広い
徳の香りは風に逆らってもかおる
無一物の人は苦悩に追われることがない
勝敗を捨てた人は安らかに伏す
怨みを捨ててこそ怨みはやむ。これは永遠の真理である
2日
清らかな心には福楽が、汚れた心には苦が付きしたがう
わざわいの芽は得意のときにきざす
自分が大切なら心を正しく調えよ
他人の過失を見るなかれ
自分のしたこととしなかったことを見よ
3日
心の中に最大の宝ものが眠っている
自心の仏さまに目ざめる
心の中の仏さまを拝む
心に関することに努めはげむ。それが仏弟子
まるまると、まるめまるめよ、わが心、まん丸丸く、丸くまん丸
4日
死すべきものの命あることかたし
花を摘む人を死がさらっていく
どこへ行こうと死を逃れる場所はない
死は生きていることへの感謝を教えてくれる
殺してはならぬ。殺させてはならぬ。わが身のごとく大切にせよ
5日
自分のためにならぬことは為しやすい
愚かな人は自分に対してかたきのようにふるまう
自ら悪をなし自らよごれる。他の人が浄めることはできない
汝らは闇に覆われている。なぜ明かりを求めないのか
積もれば悪に満ちる
6日
笑顔は人を引き寄せる
最後は笑顔で別れる
言葉で感謝の心を伝える
親切な言葉は福をまねく
喜びはよき人間関係から
7日
憎しみは自分に返る
憎しみは自分を傷つける
憎しみは病をまねく
憎しみは破壊をまねく
憎しみはねたみで増幅される
8日
ひとりをつつしむ。どこかで誰かが見ている
有名人でなくてもいつも見られている
みんな人のことはよく見ている
悪口も半分は当たっている
好かれるばかり、嫌われるばかりの人はいない
9日
勝ちをあせらず気長に勝負
負けない手を指す
道はつねにほかにもある
希望を捨てなければ希望はある
まさかの奇跡がおこるのが人生
10日
健康は最大の宝。飢えは最大の病
しっかりと食べ、しっかりと寝る
飲食と睡眠に節度を知る
爪は毎日切る
水仕事のあとは手をきれいに拭く
11日
人はみなお一人様
ひとり坐し、ひとり歩み、ひとり伏し、ひとりを楽しむ
自分は自分にしかなれない
孤独を恐れて悪縁にしがみつかない
人を守らなければ自分も守れない
12日
金貨の雨を降らすとも欲を満たすことはできない
欲を一つ捨てるごとに安らぎが一つ実現する
利己的な努力は人を疲れさせる
水を汲みだせば舟は軽やかにすすむ
清らかな心で静けさを楽しむ。こういう人は神々もうらやむ
13日
老いた人も、若い人も、中間の人も、熟した果実が落ちるように去って行く
老いた人、病んだ人、死んだ人を見て、思慮ある人は修行者になった
眠れぬ人に夜は長い
疲れた人に一里の道は長い
真理を知らぬ人に苦悩の日々は長い
14日
明らかな智慧は人々の宝。苦の滅へとみちびいてくれる
うつり変わる気分にではなく、冷静な心で決めたことに従う
よい習慣を身につけることで悪い習慣に打ち勝つ
正しい生活をすれば喜びは自然に生まれてくる
つとめ励むは不死の境地。怠りなまけるは死の境地
15日
悪いものは好ましい姿で、苦しみは安楽な姿で現れる
愛するものから憂いが生じる
好きなことから堕落が始まる
慈雨も過ぎれば無情の雨
象は牙のために殺される
16日
大泥棒。もとは賽銭泥棒
善いおこないも悪いおこないも本性となる
悪だくみに磨きをかけることを生きがいとする人間もいる
平気でうそをつく人間もいる
悪から遠ざかれ。そうすれば善人には愛され、悪人にはうとまれる
17日
正しい仕事を持つことは人生の基本
仕事が楽しければこの世は極楽
真の休息の味わいは活動のさなかにある
きょうの食べ物があることに感謝
きょうのひと日の幸、静かに思う
18日
人は高齢になっても成長する。そして生死を超越する
自分のものは何もないと知れば生死を離れる
人生で出会う困難はすべて耐えられることのみ
心中無一物。心の中が空っぽになれば自分がなくなる
心中無一物。何も出てこなければすべて解決
19日
世界は光明に満ちている
世界は喜びに満ちている
世界は感謝に満ちている
世界は希望に満ちている
世界は救いに満ちている
20日
うらみを抱くは、自分が毒を飲んで相手が死ぬのを待つようなもの
うらむ人はうらまれ、ののしる人はののしられ、殺す人は殺される
罪を作って罪に気づかず。それでも報いは来る
悲しみの涙も、喜びの涙も、過去のむくい
発露白仏(ほつろびゃくぶつ)すれば過去の罪業は消滅する
21日
今日が人生最高の日。今が人生最高のとき
生きることの目的は生きること
朝に楽しいひとときを持つ
早朝に家のそとを掃く。さわやかな一日が始まる
早起きをして仕事をする。余裕あれば一日順調
22日
人と比べると苦しくなる
人のせいにすると苦しくなる
勝ち負けにこだわると苦しくなる
覚悟が足りないと苦しくなる
孤独を恐れると苦しくなる
23日
心は自分のあるじ、自分のよるべ
まず自分の心を正し、それから人に教える
不平、不満、不安。それが修行の出発点
百万の敵に勝つより自分の心に勝つ方がむずかしい
道心なければすべてが無駄。匙はご馳走の中にあっても味が分からない
24日
悪いことをして百年生きるより、よいことをして一日生きる方がよい
なまけて百年生きるより、励んで一日生きる方がよい
最上の境地を得ずに百年生きるより、得て一日生きる方がよい
愚者の称讃より、賢者の非難の方がよい
よいことをするに遅いというときはない
25日
日薬(ひぐすり)が悲しみをいやしてくれる
悲しみの経験が慈悲の心を育てる
慈悲の心がなければ人は生きられぬ
悲しんでいる人がいちばんやさしい
悲しさ、苦しさ、さびしさ。知るほど人にやさしくなれる
26日
かえりみて恥じることなければ大成功の一日
誰しも馬鹿になる瞬間がある
悪心は巧みな理論家。自分が自分にだまされる
欲に負ければどんな悪事でもする
欲あれば不浄なものも浄らかに見える
27日
時間がないと何もできない
時間とは命そのもの
命のろうそくは一瞬ごとに短くなる
やがてろうそくは消える
避けられないことは受け入れるのみ
28日
何でもできるとすれば何をするだろう
山ほどお金があったら何をするだろう
恐れるものがないなら何をするだろう
人目を気にしないなら何をするだろう
全世界が自分だとすれば何をするだろう
29日
悪をおこなえば憂いがある。はるか昔、遠くで、人知れずにしたことでも
よいことをすればこの世でよろこび来世でもよろこぶ
ひとつ良いことをすれば、ひとつ悪いことが去る
悪をなさない人に悪は及ばない
悪をなさない人は死を恐れない
30日
私の人生は失敗だったと思ったときが再出発のチャンス
人はみな自分が思う以上のことを成しとげている
人はみな理想の人間になろうと死ぬまで努力している
人生に勝ち負けなし
過去を悔やむより今の一念を正す
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