収 穫

野菜作りの醍醐味は、何と言っても収穫です。
五月のゴールデンウィークに植えた苗が、収穫の時期を迎えました。
六月の末日にはキュウリを、七月一日にはトマト、ナスの初生りを食
べました。昔から「初物七十五日」と言われています。
我が家の庭には、まだ食べていませんが、ピーマンとゴーヤもありま
す。これらの初物も食べますから、1年以上は長生きできる勘定にな
ります。
それはさておき、新鮮な野菜は、美味しいですねえ。
いちばん好きな食べ方は、取ったばかりの野菜を、庭の水道水で洗っ
て、そのまま食べることです。切らずに食べられる野菜にかぎります
が。今朝もミニトマトを口に入れたところ、洗濯物を干しておられた
お隣の奥様に見られてしまいました。私の癖をご存知なのか笑顔を浮
かべていましたので、私も口元に手を当てたまま会釈しました。
隣家のお庭にもトマト、キュウリが植えてありますから、私のはしたな
い行動も大目に見てくださっているのでしょう。
野菜は生長が早いので、葉陰にあった実など見過ごしてしまうと、種
が大きくなって美味しくありません。それでもキュウリは皮をむいて種
を取って、トウガンのように煮て食べることができますが、ナスは硬くて
食べられません。けれど、ゴーヤは真っ赤に熟すと、種の部分の苦味
がなくなり、甘くなります。トロピカル・フルーツのような味で、私は、庭
の縁台に腰掛けて、お行儀が悪いのですが、種を飛ばしながら食べて
います。お掃除はたいへんですが、ささやかな楽しみです。
窓辺の緑のカーテンとして、役目を充分に果たしてくれているゴーヤ、
プランターに植えた2本の苗が、今、二階のベランダまで蔓を延ばして
います。雌花がたくさんついていますので、実をたくさん結ぶでしょう。
夏バテ予防の食材として調理の腕を磨き、暑い夏を乗り越えるつもり
です。