ばば様の独り言

街はすっかりジングルベル、おいおい、のっぽ時計君

そんなにせかせか、うごかないで、私はもっともっと

したい事、行きたいとこ、食べたい物、いっぱいあるんだよ、

そんなに早く、うごかないで、たとえば星空を見ながら、

家に帰ったり、万里の頂上に行って見たいし、インドのお寺も見た

いし、祖父母のお墓も行って見たいし、私の可愛い
姪がたった

3ヶ月で天国に行ったけど私の祖父母に

可愛がってもらってることでしょう、あなたにも会いたいな

あいたい人は、たくさんいるよ、だからさ、もう少し

スピードダウンしてよ、背高のっぽの時計君

我が家
忘れ物の私
紅の夕暮れ
茜色の太陽
縁側の椅子
季節外れの暑さ
糠漬けの匂いがする母
はらはらと舞っている桜
ビールの匂いがする父
シャボン玉してる妹
風にふかれて消えて行く
ご飯の匂いがする台所の窓
今日はカレーだと喜ぶ兄
40年前の我が家の夕飯

ずっとずーとずーと昔

私は何だったのかな

氷河時代の氷

怠け者の恐竜

母さん探してた 迷子の子犬

それとも

争いの好きな 人間

それとも

今の私

今の私が一番好き


今度生まれてきても

今の家族の一員で

今度はみんなに心配かけない子に

生まれてきたいな