ミラノのロー地区に本拠を構え、アルファロメオと共に名声をえているカロッツェリアがザガートである。創設者ウーゴ・ザガートは1915年、ミラノ郊外のモンツァに自らの工房カロツェリア・ザガートを創設した。ウーゴ・ザガート既にはトリノの飛行機会社、コストルツィオーネ・アエオノーティケ・ポミーリオで軽量ボディの技術を身に付けていた。この技術を活かして軽量ボディを架装した車はレースで好成績をあげていった。
当時スポーツカーメーカーとして歩み始めたアルファロメオはザガート製のボディに注目して、ザガート製軽量ボディを架装したレースカーは飛躍的にポテンシャルアップした。これで、
アルファロメオ・スポーツ・カーのボディ=ザガート・ボディ
の公式が生まれたわけである。
この関係は第二次世界大戦後も継続され魅力的なモデルが誕生している。
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モデル | GIULIETTA SZ1 / SZ2 | GIULIA TZ1 / TZ2 | JUNIOR 1300Z / 1600Z | S.Z. / R.Z. |
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生産 | 1957〜1962 | 1963(1965)〜1967 | 1969(1972)〜1975 | 1989(1992)〜1992 |
全長×全幅×全高 (mm) | 3920×1540×1220 | 3950×1525×1200 | 3900(4000)×1550×1280 | 4060×1730×1310(1300) |
ホイールベース (mm) | 2250 | 2200 | 2250 | 2510 |
トレッド前/後 (mm) | 1292/1270 | 1300/1300 | 1324/1274 | 1464/1426 |
車両重量 (kg) | 785 | 660 | 920(950) | 1260(1380) |
エンジン形式 | 直列4気筒DOHC | 直列4気筒DOHC | 直列4気筒DOHC | V型6気筒SOHC |
ボア×ストローク | φ74.0×75.0mm | φ78.0×82.0mm | φ74.0×75.0(78×82)mm | φ93.0×72.0mm |
総排気量 (cc) | 1290 | 1570 | 1290(1570) | 2959 |
燃料供給 | ウェーバ40DCO3×2 | ウェーバ45DCO3×2 | ウェーバ40DCO3×2 | ボッシュ・モトロニック |
圧縮比 | 9.7:1 | 9.7:1 | 9.0:1 | 10.0:1 |
パワー | 100HP/6500r.p.m | 112HP/6500r.p.m | 89(109)HP/6000r.p.m | 210HP/6200r.p.m |
トルク | 11.0kgm/5500r.p.m | 13.5.0kgm/4200r.p.m | 14.0(15.9)kgm/2800r.p.m | 25.0kgm/4500r.p.m |
トランスミッション形式 | 5段M/T | 5段M/T | 5段M/T | 5段M/T |
減速比 1速 |
3.258 | 3.258 | 3.304 | 2.875 |
2速 |
1.985 | 1.985 | 1.988 | 1.725 |
3速 |
1.357 | 1.357 | 1.335 | 1.226 |
4速 |
1.000 | 1.000 | 1.000 | 0.946 |
5速 |
0.854 | 0.854 | 0.791 | 0.780 |
最終減速比 | 4.555 | 4.555 | 4.555 | 3.909 |
ステアリング形式 | ウォーム・アンド・ナット | ウォーム・アンド・ナット | ウォーム・アンド・ローラー | ラック・アンド・ピニオン/ パワーアシスト |
サスペンション FRONT |
ダブル・ウィッシュボーン+コイル | ダブル・ウィッシュボーン+コイル | ダブル・ウィッシュボーン+コイル | ダブル・ウィッシュボーン +コイル/スタビライザー |
REAR |
トレーリング・リング+コイル | トレーリング・リング+コイル | トレーリング・リング+コイル | ド・ディオン・アクスル +コイル/スタビライザー |
ホイール/タイヤ FRONT |
155×15 | 155×15 | 165HR/14 | 7J×16+205/55ZR16 |
REAR |
155×15 | 155×15 | 165HR/14 | 8J×16+225/50ZR16 |
ブレーキ FRONT |
ドラム | ドラム | ディスク | ベンチレーテッド・ディスク |
REAR |
ドラム | ドラム | ディスク | ベンチレーテッド・ディスク |