平成25年度総会・第1回定例会
(4月2日古河福祉の森会館)
1.総会
(1)平成24年度決算報告
(収入) (支出)
年会費 消耗品代 4.597円
個人会員 8,000円 食糧費(弁当代6名) 7,380円
施設会員 10,000円 郵便料 9,640円
賛助会員 30,000円 謝金(パネラー6名) 60,000円
利子 76円
前年度繰越 307,160円 計 81,617円
計 355,236円 次年度繰越金 273,619円
(2)平成25年度事業予定
・総会及び第1回定例会 4月2日(火)18時30分 古河福祉の森会館
・第2回定例会 6月4日(火)18時30分 友愛記念病院
・第3回定例会 8月6日(火)18時30分 総和中央病院
・平成25年度市民フォーラム 「災害と地域医療〜語り継ごう大震災の経験」
10月5日(土) 13時 スペースU
特別講演:岩手県立高田病院 石木幹人先生
「陸前高田市での東日本大震災による被害と復興(仮題)」
特別発言:ネットワーク古河会員の中から数名
「震災による被害の実際」
・第4回定例会 12月3日(18時30分) 古河赤十字病院
・第5回定例会 2月4日(18時30分) 古河病院
10月の市民フォーラムに、多くの市民の参加を呼びかけてください!
2.第1回定例会(ケース検討)
[やっと落ち着いた90歳の慢性呼吸不全ケース〜沖縄行きを決めたその結果は?]
福祉の森診療所 赤荻栄一
ケース:JK 90歳 女性
本人家族の希望・要望
本人:病院には入院したくない
家族:もともとわがままだが、それでも本人の意向をできるだけ尊重
家族の状況:次女とその家族(夫と娘)
現病歴と経過:(病名:慢性呼吸不全、COPD、骨粗鬆症、脊椎多発圧迫骨折、老年期認知症)
H19年7月から、介護付き老人ホーム入居。H20年5月から在宅酸素導入し訪問診療を受けていた。H22年9月には、間質性肺炎として聖路加国際病院入院。退院後は、訪問診療再開。その後、栄養障害による低タンパク血症を起こし、栄養剤の投与を受け続けている。本人は、暖かいところの老人ホーム入居を希望し、一旦次女の家に移り、状態の改善を待つことにした。
次女宅に移ったH24年9月から当院の訪問診療開始。血清の総タンパクは5.9g/dlでやはり低値だったが、栄養剤は飲んでいないとのこと。これは、無理に飲む必要はないと話し、そのまま好きなものを食べるようにした。血圧は102/58、脈拍82/分、SpO2は酸素2リットル吸入で97%だった。HDS-Rは18点で軽度の認知症。
居住地が変わったためと思われる夜間せん妄状態となり、夜中に騒いで家族が眠れないとのことだったので、リスパダール0.5mgを眠前に投与。これでやや安定したが不十分なため、抑肝散を追加して、その後安定。また、酸素吸入はわずらわしいとして、酸素をはずしていることが多くなったが、その状態でSpO2は80%程度で、呼吸困難は訴えなかったため、安静時には酸素吸入を止めていても構わないことにした。
状態がかなり安定したのを見て、かねてから移る予定にしていた宮古島の老人ホームに連絡を取ると、すぐに入居可能という返事だったため、航空券を予約した。旅行支援サービスを申込み、酸素療法の継続を指示。11月26日、羽田から沖縄に向かった。那覇空港に無事到着。少しの待ち時間を置き、別便で宮古島に向かったが、到着時には心停止状態だった。次女は、本人が眠ったのを見て自分も寝入ったが、まったく本人の変化に気づかなかったという。本人は眠ったまま亡くなったと思う、と。
その後次女は、宮古島到着直前に亡くなったのは残念だったが、以前から「みんながいるところで、眠ったまま死にたい」と言っていた通りの死に方ができたのでよかったと思うと話した。
まとめ
・体調が安定し、本人の希望通り宮古島の老人ホームに向かうことができ、酸素吸入を続けて飛 行機に乗ったが、宮古島到着時に機内で心停止しているのを発見された。
・呼吸不全の患者が、旅行支援サービスを利用して、酸素吸入をしながら飛行機を利用すること
のできることが分かったが、本ケースのようなことが起こり得るので、パルスオキシメーター と予備のボンベを持たせることが必要である。
・移住の希望を叶えさせることはできなかったが、図らずも眠ったまま死にたいという希望を叶えることにな った。