鉄道　　電車

この可愛い三毛猫の人気で　和歌山鐡道という地方鐡道を廃線の危機から救ったとさえいわれています。 　　　　平成２７年６月２１日 に16歳という年で生涯を閉じました。

旧国鉄時代の１９６３年（昭和３８年）から１９８４年（昭和５９年）までに３４００両も製造され　全国の電車区間に配備されたそうです。　 　　しかし寄る年波には勝てないのかほとんどは引退してしまっており、　現在は関西で後期の改造型が２−３のローカル線で数十両ばかりが生き残っているだけとなってしまったようです。
無骨なスタイルですが　この車両のファンは意外に多いのです。

Ｅ２３１系はＪＲ東日本の首都圏で使用されている通勤電車と思われます。

　　＜　日立　英国を疾る　＞
日立製作所の高速列車（在来線用）が鉄道発祥の地イギリスで走行しているのをご存知ですか？　　　　　英国サウスイースタン鉄道で２００９年から運行しています。　　　５−１０両編成。
最高速度２２５キロ。　　

日本は自動車と違って鉄道車両の海外進出では大きく見劣りし　世界市場でのシェアはほんの僅かなものにすぎません。
　　　シーメンス（独）　　　アルストム (仏）　　　ボンバルデｲア　（カナダ）
の三大メーカー等が世界市場を押さえているのです。
これらの　”ＢＩＧ３”　は日本の全車両メーカーの生産量を全部集めても　その一社分に及ばないほど巨大な存在です。　　　最近では中国の車両メーカーも 存在を大きくしつつあります。

海外へ出遅れた原因は日本の車両メーカーが海外に目を向けず国内だけの競争に明け暮れて　”ガラパゴス化”　していたことが原因と思われます。　　　近年 ようやく海外進出の気運が出てきた　というところです。

英国で日立はそうした　　”BIG3”　　との競争に打ち勝って契約を取ったのですが　これは鉄道の本場ヨーロッパでの初の日本製の鉄道車両 となりました。　　日本の鉄道歴史上では最大の快挙となります。

当初の数百両は日本で製造されますが　以後は英国に工場を建設するそうです。　　　日立では欧州の鉄道のさまざまな規制規格の資格の 取得を行いつつあり将来は他の欧州の国々での受注を狙っているそうです。 　　　新幹線など の高速鉄道ではなく　”在来線”　に目を向けた戦略も賢いですね

英国ではさらに英国在来線用の　　クラス８００系　　ＡＴ−２００系　などの新たな受注が決まっておりその進出意欲は　はんぱではありません。
鉄道の本場ヨーロッパへじかに殴り込みをかけ　BIG3　を相手に堂々と戦おうという日立の意気込みは大したものです。　　　日本の他のメーカーも見習って ほしいものですね。

　　　＜もうひとつ振るわない新幹線輸出＞
５０年も前に日本が世界で初めて稼働に成功した本格的な新幹線ですが　　その海外進出ははかばかしくありません。　　　　　官民挙げての懸命な努力 にかかわらず　今までは２００６年ごろ台湾新幹線の１件だけ受注に成功しただけです。

近年ようやくインドで５００キロの路線の受注に成功したのですが実際に着工にかからない限り確実な受注なのかどうか分からない面があります。
アメリカを含むさまざまな国の高速鉄道計画にも売り込みをかけていますが受注見通しは明るいとはいえないようです。

大プロジェクトとなる新幹線（高速鉄道）輸出では政治的要素もからみます。
とはいえ・・・
”島国日本のマスコミ”　などは日本の高速鉄道技術やシステムは世界一優れているかのような報道を行っています。　　　しかし海外の視線では 日本の鉄道技術の評価は日本人が思い込んでいるほど高くないのが実情です。

　「　頑張れ　銚子電鉄！！　」
銚子電鉄は千葉県の　ＪＲ銚子駅　−　外川間　僅か6.4キロ　を結ぶとても小さな電鉄会社です。
大手の傘下にはなく独立系です。　　　単線ですが全線電化の電車が走行しています。
きわめて苦しい経営状態におかれ　遂には自主経営はあきらめ県や市などの第三者支援をあおぐことになりました。　　　　また 「ぬれせんべい」など菓子類の販売を行い少しでも赤字をカバーする努力が行われているものの　それでも存続の危機 は無くなっていません。
皆様も折があれば銚子電鉄製の　ぬれせんべい　を買って応援してあげてください。

鉄道ファンなら一度は乗車していただきたいユニークな私鉄です。
なにしろ軌間７６．２センチ　（二本の線路の間が７６．２センチ）しかありません。　　 新幹線や大手私鉄は軌間１４３．５センチ　　ＪＲ在来線などは１０６．７センチ　なのに較べていかに ミニサイズかお分かりでしょう。

まるで観光や特殊業務用のトロッコ列車並ですが　小さい電車ながら冷暖房完備の立派な車体で通勤通学用などで普通に営業運転をしているのです。
狭いゲージに合わせた狭い幅の車体なので背の高い人なら向こうの窓側の席の人と足が触れそうになります。
また走行中　左右の揺れに上下の揺れが加わり　常にゆらゆら揺れています。　　またモーターの音もかなりなものです。　（原因は日本最小の狭軌に加え　”吊り掛け方式”　と いうモーターの輪軸への取り付け方式にあると思われます。）
しかし地元の人達は全く気にしていません。

なお同サイズのミニ電車は三重県四日市市に　＜四日市あすなろ鉄道　（営業距離７キロ）＞があります。　　　これを加えた二つが通常運行では日本最小サイズの電車 を運行する私鉄です。

岳南電車は静岡県富士市の郊外にあり全長　僅か９．２キロ　のとても小さな私鉄です。
車両は旧京王電鉄３０００系の先頭車の改造車両を５両ほどで運行しているそうです。
JR東海道線の「吉原」駅から「岳南江尾｝駅まで１０駅ありますが沿線には目立った観光地は無く地味過ぎるほどの小さな私鉄です。
とはいえ・・・
富士山直下を走行します。　　　それも上の写真のように　南正面直下　で宝永山をも含む富士山標準絵図を バックグラウンドとしており　全路線で富士山が見えるのです。　　　　　まるで富士山の子供と言っていいような可愛く小さな電鉄です。

遠州鉄道は浜松市 　新浜松ー西鹿島　間１７・８キロ　の中小私鉄ですが　全車両とも自社独自のものが使用されています。　　単線ですが １５分毎のダイヤルで運行されます。 　　　　全線電化で通常は２両編成。　 経営状態は良いようで　この良い鉄道が無くなる心配 はありません。

えちぜん鐡道は福井県の福井市　勝山市　坂井市等が出資する第三セクターの路線です。　　　三セクは旧ＪＲ(国鉄）を引き継ぐ場合がほとんど ですが　ここは珍しく　旧京福電気鐡道　という一般私鉄が廃線を計画していたのを引き継いだものです。
勝山永平寺線（２５キロ）　三国芦原線（２８キロ）の２路線があります。　　　　全線電化で電車が走行します。　　　イラストは 主力の　ＭＣ６１０１型。

神戸電鉄は神戸市の郊外を走る私鉄です。　　複線と単線が入り混じっていますが　１５分ごとのダイヤが組まれ　全編成 とも４両で運行されています。
住宅地だけでなく田や畑の間も走行しローカル色も濃い地味な電鉄会社です。

何故か大人気　・・・　「神戸電鉄殺人事件」　西村京太郎さん作　　（新潮社　新書ノベルス）

阪急電鉄は　大阪　京都　神戸　宝塚　などを結ぶ大手私鉄です。

いすみ鉄道　は千葉県　大原ー上総中野　間２６．８キロを運行する旧国鉄（ＪＲ東日本）大原線を引き継いだ 第三セクターの鉄道会社です。　　　　上総中野で　小湊鐡道　とつながっています。
全線単線で非電化のため気動車（デｲーゼル車）の運行となります。
厳しい経営状態が続いていますがさまざまな努力により改善しつつあり　存続の危機は脱しつつあるそうです。　　　経営努力の一旦として 「　い鉄揚げ　」　というせんべい菓子を製造販売しているということです。

小湊鐡道は千葉県市原市の五井ー上総中野　の３９キロを結びます。　　　上総中野で上記の　いすみ鉄道　と 接続し　全体として房総半島を横断して　五井ー大原間　を結んでいます。
全車両が　キハ２００気動車で　ワンマンなしで車掌が乗車します。
九十九里鐡道という会社が名目上の親会社ということで　バス事業も行っており　　また千葉市という大都市とも近いこともあり 経営は安定しているようです。　

　神戸市の市電は昭和４０代半ばで廃止されています。