1.施工関係の勉強の前に

 浄化槽の管理をしている方は、浄化槽が一体どうやって設置されたのか? この辺が分からないと思います。
動画サイトにも浄化槽の設置工事がアップされていますが、これが一番参考になるでしょう。ここでは、図面の見方や、施工の手順等について簡単に説明します。

(1) 図面の描き方、見方

 自分で図面を描けるまで勉強する必要はありませんが、管理している浄化槽の構造がどうなのか、この下には何があるのか、なんてことは、しっかりと理解しなければなりません。
 その第一は、図面が読めること!です。線の種類、線の太さ、どっち方向から見た絵なのか、何を目的に作成した図なのか・・・などは知識として身につけておくべくでしょう。決して難しいものはなく、単なる「描き方のルール」です。

線の種類と使い方
 ─線の種類─   ─用 途─
 太い実線      外形線
 細い実線      寸法線、引出線
 細い破線      かくれ線
 細い一点鎖線    中心線
形を示す線以外は全て細線を用いる。これは外形線と間違いを避けるため。

図面の尺度
 拡大、縮小する尺度は、以下の3種類である。
  ①現尺  実物と同じ大きさで作図する → 浄化槽の図面ではまず無い。
  ②倍尺  小さな部品等を見やすくするため、実物より大きく作図する。→現場ではまず無い。
  ③縮尺  実物より小さく作図する。 → 浄化槽の図面は、殆どがこれ。
 縮尺を用いる場合、その値がJISにより規定されている。原則、以下に示す尺度を利用する。
 1:2、(1:3)、(1:4)、1:5、1:10、1:20、1:50、1:100 とか
 昔は 1/50 のように分数表記であったが、ISO規格となり 1:50 という表記になった。

寸法の表記
 寸法値をmm単位で寸法線の中央に配置する。寸法値の単位 (mm) は記入せず、数値のみを記入。

寸法補助記号
 寸法に下の補助記号を付けることによって、寸法付き形体の形状を識別する。寸法補助記号は、φ100 とかのように、値の前につける。
 記号   意味     呼び方
 φ    直径     ファイ
 R    半径     アール
 □    正方形    カク
 Sφ   球の直径   エスファイ
 SR   球の半径   エスアール
 t    板の厚さ    ティー
 C   45°の面取り  シー

三角法
 物体の最も代表的な面を、正面図として描きこむ。
 図の配置場所は決まっていて、平面図は正面図の真上に配置し、右から見た右側面図を正面図の右側に配置する。(左側面図であれば左側に配置する。)
 一角法は主にヨーロッパ(ISO)で用いられ、三角法は主にアメリカと日本で用いられる。
 日本では、JISにより第三角法で表すことになっている

 もっと詳しく製図を勉強したい方は、下記のページを見てください。
   製図の基礎編は→ こちら
   製図の応用編は→ こちら

(2) 図面の種類

計画図
 製品開発の段階に、設計者の意図を伝えるために作成する図面。全体の概要や方向性を示すもので、構想図という言い方をすることも多い。企業秘密が満載なので、一般には公表されない。

製作図
 浄化槽を製造するために作成する図面。製造するために必要なすべての情報を記載する。これも当然ながら企業秘密が満載なので、一般には公表されない。

見積図
 お客様などへ見積りを出すために作成する図面。見積りをするために必要なすべての情報を記載する。設計変更などにより見積りは複数回行われることが多い。

承認図
 お客様に納入する製品の仕様を承認してもらうために作成する図面。必ず承認済みの証明(押印等)をもらっておく。

構造図
 取扱説明書などで、製品の説明をするために作成する図面。誰に何を説明するかによって、記載する内容は異なる。浄化槽を維持管理する人が目にするのは、ほとんどこの図面である。

(3) 浄化槽工事の手順を図で見る

 浄化槽工事を勉強する前に、まずは工事の手順を、憶えてしまったほうが、のちのち楽になります。そこで、下の絵の下のボタンを使って、目で憶えてしまいましょう。