問題 1 図は、工場生産小型浄化槽の設置工事における一般的な工程を表しており、空欄(イ)、 (ウ)、 (オ)、 (カ)、 (ク)、 (ケ)及び(サ)には選択肢Aに示した①〜⑦のいずれかが当てはまる。この工程に関して、以下の問いに答えなさい。
    図1 工場生産小型浄化槽の設置工事における一般的な工程
(1)図1の空欄 (オ)、(ケ)及び(サ)に当てはまる工程として、最も適当なものを選択肢Aからそれぞれ1つ選びなさい。

【選択肢A】───────────────────────────────
①底版コンクリート工事
②掘削工事
③スラブコンクリート工事
④後かたづけ
⑤埋め戻し工
⑥仮設工事
⑦据え付け
─────────────────────────────────────
 ア〜シまでの枠を埋めてみる。

ア 事前調査
イ 仮設工事という、まあ準備の工事
ウ 掘削工事 基礎を打つ1つ前、とにかく掘らないと
エ 基礎工事 底盤コンクリートを打つ前だから 割栗石⇒目潰し砂利⇒捨てコンクリート
 ここが底盤コンクリート工事
カ 次が水張りだから、本体がないと困る ⇒ ここは本体の据付だ
キ 水張り
ク 埋戻し 水張り前に埋め戻すと、本体が外圧で凹む
 配管・配線工事・スラブコンクリート 下の選択肢にないが、管を繋いで、電気を通してスラブ打ち
コ 試運転
 試運転がOKなら、さあ後片付け
シ お客様と対面で引き渡します

これで、オケサに文字が入る。

 
(2)図1の空欄(ウ)、(カ)及び(ケ)の工程を撮影した写真として、最も適当なものを選択肢Bからそれぞれ1つ選びなさい。

【選択肢B】───────────────────────────────
─────────────────────────────────────
ウカケの写真から (写真が見辛いなぁ)

ウ は掘ってるところ ⇒ ④はバックホーの写真
カ は内部を点検しているらしい、 ⇒ ②の水張り点検のようだ
ケ は配管らしい(流入か放流かは?) ⇒③で配管のレベル出しをしている?

 
(3)図1の空欄(イ)、(オ)及び(ク)の工程における工事上の留意事項として、適当なものを選択肢Cからそれぞれ1つ選びなさい。
ただし、同じ選択肢を繰り返し選んではならない。

【選択肢C】────────────────────────────────
──────────────────────────────────────
イオクの留意事項(1つ、となると、これは難しい)

イ は仮設工事 ⇒ 掘削前の検討事項だから、8も11も12も該当する。
オ は底盤コンクリート ⇒ 通常はせいぜい100〜150mm程度
ク は埋戻し ⇒8とか10あたりが該当する

イオクとも難しい、というか、設問が曖昧

 
         
問題 2  下に示した図は、性能評価型浄化槽A、B、C、Dのフローシート、平面図及び断面図である。これらについて、以下の問いに答えなさい。
 なお、各問いの選択肢はすべて共通とし、同じ選択肢を繰り返し選んでもよい。

(1)1槽目にろ材または接触材が充填されている浄化槽は、A〜D のうちどれか。該当する浄化槽をすべてあげたものを1つ選びなさい。
(2)一次処理工程が3槽以上に区分されている浄化槽は、A〜D のうちどれか。該当する浄化槽をすべてあげたものを1つ選びなさい。
(3)間欠定量ポンプが設けられている浄化槽は、A〜D のうちどれか。該当する浄化槽をすべてあげたものを1つ選びなさい。

【選択肢】(繰り返し使用可能)───────────────────────
──────────────────────────────────────
ここは図面が読めるかどうかを確かめている。

これは非常に曖昧な問題だ。間欠定量……とあるが、間欠はいいものの、定量の定義は浄化槽業界で定まっていない。

(1)1槽目に濾材か接触材が充填されているもの
  Aは嫌気ろ材が充填されている
  Bは空っぽ
  Cも空っぽ
  Dは好気ろ材が充填

 ということで、AとDに充填物あり ⇒7が正答

(2)1次処理が3槽以上あるもの (図ではなく、その上のフローシートで判断する)
  Aは嫌気ろ床、ばっ気処理室と分離濃縮貯留槽で3槽
  Bは循環水の接触材処理があるものの、これはまあ1槽   Cは簡単に2槽
  Dは5槽もある

 ということで、AとDで7になる

(3)間欠定量ポンプはAとB
  Aの移送ポンプは間欠定量と思われるが
  Bはそのまま 間欠定量ポンプ
  Cは間欠とは云えないなぁ
  Dはポンプがない

 なので、AとBで5になるか。

 
問題 3 あなたが最近たずさわった浄化槽工事について、以下の問いに答えなさい。
 
(1)浄化槽の構造方法による区分
次の選択肢から1つ選びなさい。
【選択肢】──────────────────────────────────
 ① 国土交通省告示に示された例示方式
 ② 日本農業集落排水協会型または地域資源循環技術センター型(JARUS型)
 ③ 上記以外
───────────────────────────────────────

(2)性能
(ア)〜(ウ)のそれぞれの選択肢の中から、当該浄化槽の処理性能(性能評価値または構造方法に示された値)として該当するものを選び、下表の空欄を埋めなさい。
 なお、(イ)及び(ウ)の選択肢は繰り返し選択可とし、すべての欄について解答することとする。
 ただし、処理性能の(ア)水質項目が4以上ある浄化槽については、そのうちの1つ(BOD濃度及びBOD除去率以外)を処理性能3の水質項目として解答することとする。
【(ア)の選択肢】──────────────────────────────
 ① COD 濃度(mg/L)
 ② SS 濃度(mg/L)
 ③ T-N 濃度(mg/L)
 ④ T-P 濃度(mg/L)
 ⑤ 該当なし
───────────────────────────────────────

【(イ)の選択肢】(繰り返し使用可能)───────────────────
───────────────────────────────────────

【(ウ)の選択肢】(繰り返し使用可能)───────────────────
 ① 以下
 ② 以上
 ③ 該当なし
──────────────────────────────────────

(3)浄化槽工事の工程管理のためにとるべき措置または対策として、適当なものを次の選択肢の中から3選びなさい。
ただし、(4)と同じ選択肢を選んではならない。


(4)浄化槽工事の品質管理のためにとるべき措置または対策として、適当なものを次の選択肢の中から3つ選びなさい。
ただし、(3)と同じ選択肢を選んではならない。

【選択肢】(3)・(4)共通─────────────────────────────
 ① 他の設備業者との合同会議を定期的に開き、情報を共有し、他の設備業者の工事と重ならないよう調整する。
 ② コンクリートの養生を7日間とする。
 ③ 管材、鉄筋コンクリート用棒鋼、生コンクリートはJIS規格品を用いる。
 ④ 工事現場に近接する道路に誘導員を配置し、通行者や車両を誘導する。
 ⑤ コンクリート打設時、シユートの自由落下高さを低くする。
 ⑥ 材料運搬業者と打ち合わせを行い、手待ちが出ないよう調整する。
 ⑦ 掘削深に応じて、堅固な昇降設備を設ける。
 ⑧ 前工事の遅れなどにより工期が短縮された場合、並行作業を検討する。
 ⑨ 作業前に保護具等の総点検を行う。
──────────────────────────────────────────
毎年同じような問題。とにかく、あまり難しく考えないこと。シンプルに書こう!
(1)その浄化槽の区分
  ①の例示方式は売られていないから絶対に書かない。ほぼ全数が③の上記以外
  ②のJARUS型は規模の小さいものはFRPもあるが、極々少数。殆どがRC製
  ③は性能評価型の浄化槽という。今の主流だ。これにする。

(2)性能
  これもまた曖昧な問題だ。
  アの水質項目はBOD,COD,T-N,T-Pの4つ。ここでただし書きにあるように処理性能3はこれを入れる。まあT-Nにしよう。
  数値はBODなら10mg/Lにする(告示区分なら第9)。この時のT-Nは20mg/L、T-Pは1mg/L すべて以下表を埋めると、
  アの3行目はT-N濃度(mg/L)にしよう。
  イは上から10で選択肢14、95%で選択肢2、T-N20mg/Lで選択肢12
  ウは上から 以下、以上、以下(除去率だけは以上となる)

(3)工程管理の措置、対策を3つ……(4)にないもの
  ①は重要
  ④⑥⑧は必要だが、全部で4つ、ここから3つでいいんじゃないかな。

(4)品質管理の措置、対策を3つ……(3)にないもの
  ②③⑤かなぁ