問題81〜90

問題 81水質試験項目に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
 
(1)総アルカリ度は、水中に含まれるすべてのアルカリ成分を水酸化カルシウム(Ca(OH)2)に換算してmg/Lで表したものである。
(2)ヘキサン抽出物質は、主として揮発しにくい鉱物油、動植物性油脂類を表す。
(3)大腸菌群のなかには、病原性のものは存在しない。
(4)SS測定では、含まれる懸爵物質の粒子径が 5mm以下の試料をガラス繊維ろ紙を用いてろ過する。
(5)生し尿中には、アンモニア性窒素が 200〜400mg/L 程度含まれている。

正答 ➠   
 (1)は炭酸カルシウム、(3)は病原性のものもある、(4)は2mm、(5)は尿素の形で排出される。
 

問題 82ア〜オの水質試験項目のうち、試料採取後直ちに測定しなければならない項目をすべてあげている組み合わせとして、最も適当なものは次のうちどれか。
 
   ア.透視度
   イ.pH
   ウ.水温
   エ.浮遊物質
   オ.残留塩素

(1)
(2)ア、オ
(3)イ、ウ、エ
(4)ア、イ、ウ、オ
(5)ア、イ、ウ、エ、オ

正答 ➠   
 逆にみれば、分析室まで運んでも変化しない水質項目は? これはエの浮遊物質(SS)。
 

問題 83 浄化槽(みなし浄化槽を除く)における水質管理に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
 
(1)処理機能を水質に着目して評価するために行う水質管理の内容は、流入汚水の判定と各単位装置の機能判定に大別される。
(2)処理水質は、BOD濃度とCOD濃度の両方について判定される。
(3)生活排水のpHは、一般に中性から弱アルカリ性を示すが、硝化反応が進行すると酸性側に変化する。
(4)ばっ気槽中の溶存酸素濃度は酸素供給量のみで定まる。
(5)便器の洗浄水と浄化槽放流水の塩化物イオン濃度を測定することで流入汚水のBOD濃度を推定することができる。

正答 ➠   
 (1)は放流水、(2)はBODで、(4)は水温も大きい、(5)は塩素イオンだけからは無理。
 

問題 84水質試験を行うための試料の採取に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)浄化槽では、流入汚水の時間変動が大きいことから、精密に機能評価するためには原則として1時間ごとの連続採水を行い、混合試料を作成して流入汚水試料とする。
(2)嫌気ろ床槽や沈殿分離槽等の流出水は、汚水の最大流入時を含む、できるだけ長時間にわたって採水することが望ましい。
(3)ばっ気槽内の活性汚泥は、最適な1か所から採取する。
(4)浄化槽の処理機能を評価するためには、沈殿槽の流出水で判定する。
(5)大腸菌群の試験には、消毒槽の流出水を用いる。

正答 ➠   
 大きいばっ気槽では、流入側と流出側で差が出てくる。
 

問題 85し尿、便器の洗浄水及びみなし浄化槽(単独処理浄化槽)の放流水の塩化物イオン濃度をそれぞれ 5,500mg/L、100mg/L 及び 250mg/L とするときのし尿の希釈倍率(倍)として、正しい値は次のうちどれか。
 なお、し尿中の塩化物イオンは、みなし浄化槽の処理過程においては除去されないこととする。
 
(1)30
(2)32
(3)34
(4)36
(5)38

正答 ➠   
 放流水の塩化物イオン濃度 250mg/L には、便器の洗浄水の 100mg/L が含まれるから、実質 250-100=150mg/L。流入水では 5,500mg/L だから、5500÷150=36.6倍
 

問題 86ポリエチレンびんを試料容器として用いる水質試験項目として、最も不適当なものは次のうちどれか。
 
(1)pH
(2)ヘキサン抽出物質
(3)全窒素
(4)SS
(5)BOD

正答 ➠   
 これは何度も出題があるんで、とにかく覚えてしまう。ヘキサン抽出物質(油の類)はポリエチレンと親和性があり、吸着されてしまうのでまずい。
 

問題 87浄化槽の臭気、色、発泡等の外観に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)処理水が着色している場合は、入浴剤やトイレの芳香洗浄剤の流入が考えられる。
(2)排水路底部にミズワタの群体がみられる場合は、処理水質が良好と考えられる。
(3)放流先の升に黒色の汚泥が多量に堆積している場合は、浄化槽からの汚泥の流出が考えられる。
(4)発泡は、汚濁物質が分解して低分子化する過程で、ばっ気の物理的な力が加わって生じる場合がある。
(5)腐敗臭やし尿臭が強い場合は、空気供給量の不足に伴い生物処理が不十分と考えられる。

正答 ➠   
 ミズワタの群体はBODが残っている証拠。好ましくない。
 

問題 88水質検査の結果より、水質評価を行う場合の留意点に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)移動平均から、バラツキの時間変動が明らかになる。
(2)代表値やバラツキが統計的に信頼できるように、多くのデータを集積する。
(3)データをグラフ化することにより、傾向や変化が明らかになる。
(4)単位装置の機能を評価するために、単位装置ごとの水質を明らかにする。
(5)同様な使用状況、規模、処理方式の施設の水質データを参照する。

正答 ➠   
 移動平均は時系列データの推移を読み取りやすくするためのもの。移動平均の値を折れ線グラフでつなぐことで、不規則な変動が除去され、グラフがスムースになる。
 

問題 89ATU-BODに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)ATU-BODは、硝化を抑制した測定方法である。
(2)硝酸性窒素濃度は、ATU-BODに影響しない。
(3)ATU-BODは、BODより高い値を示す。
(4)ATU-BODは、C-BODともいう。
(5)ATU-BODは、アリルチオ尿素を添加して測定する。

正答 ➠   
 ATU(アリルチオ尿素)を添加してBODを測定すると、フラン瓶の中での硝化反応が抑えられ、窒素の酸化によるBODが排除される。
 

問題 9030分間汚泥沈殿率(SV30)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
 
(1)SV30 は、活性汚泥の沈降性の指標である。
(2)浄化槽では、SV30 は汚泥返送量等を決定する指標である。
(3)みなし浄化槽(単独処理浄化槽)では、SV30 は清掃時期判断の指標の一つである。
(4)SV30 は、沈殿槽における実際の沈降状況を忠実に再現している。
(5)月ごとに測定している SV30 の数値が低下した場合、ばっ気室や沈殿室底部における汚泥堆積の可能性がある。

正答 ➠   
 なにせ1L程度のガラスの筒の中でのことなので、壁面での干渉など、沈殿槽での実際の沈降状況とは異なる。